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第15回日本統合医療学会が埼玉県大宮ソニックシティで開催!
「ケアを媒介にしたコミュニティつくり―〝東日本これからのケア〟の活動から」
日本赤十字看護大学名誉教授・川嶋みどり氏
川嶋氏は、被災地のケアの教訓から考える課題と統合医療について、なでしこ茶論と称し、ケアを媒介しながらお隣づくり。看護は何が出来るか。お互いを気遣う。安否を確かめる環境づくり。キーワードは「ケア」。看護と介護の連携、地域完結型。既成の制度や概念を超えた発想が必要。下から目線の地域包括システムの構築。より人間的な地域医療を目指す。この冬を何とか災害で救われた命をこれ以上落とさない。改めて手の価値が求められている。手を使って健康づくりの方法をつくっていかなければならない。前を向いて歩いていくしかないと力強く述べた。
この後、シンポジウムが開かれ、仁田座長は〝医療体系の安全性を保証すること。質のギャランティ、単独でやられていたよりもチームを組んでの質の向上が大きな役割なのかと感じた〟とコメント。〝柔整師さんが現地完結型の典型的な支援をされていた〟と話した。川嶋座長は〝専門性は社会資源である、現地の人に専門性をアピールして、専門性を活かしていく。モデル的にできることを提案、チーム医療、統合医療のアナウンスをどのようにしていくか〟と述べた。日本血管内治療学会理事長の岡田昌義氏が、阪神淡路大震災の経験を踏まえて特別講演を短時間で行い、シンポジウム最後に渥美理事長は〝チーム医療の土台が出来ていたので抵抗感なく行われた。霞ヶ関と東北では温度が違う。国策として推進するように我々は働きかけていく。被災地はこれから大変なので心を東北のほうに向けていただきたい〟と力説した。
今回柔道整復師の立場から講演を行った長尾氏は、統合医療学会大会において公式には初めてのことであり、いよいよ柔道整復師が統合医療の中に参加した画期的な第一歩となった。第2日目の15日は、朝9時から「統合医療における柔道整復師の役割」と題してシンポジウムが行われ、4名のシンポジストを迎え、大川学園医療福祉専門学校柔道整復学科学科長・金島裕樹氏と東京有明医療大学保健医療学部柔道整復学科教授・成瀬秀夫氏が座長を務める。