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大島九州男参議院議員に直撃インタビュー

2010/10/01

―6年間の勉強を積み、国家試験を合格した「接骨医」ともう1つ今のままの柔道整復師と2つの階層に分かれるという理解でよろしいでしょうか。

実際、骨折・脱臼を診ないような柔道整復師には必要のない制度です。徒手整復の技術がある人は「接骨医」になってもらいたいということですから区別していくことになります。また現状は、柔道整復、鍼灸・あんま・マッサージ師は国家資格であり、整体やリフレクソロジー等は無資格者が行っているということも殆どの国民は分かっていないのですね。国民にそういったことを周知徹底していく方策としても、その辺の整理をしっかり行って、夫々の業種がどういう業務を行えるかということを明確化したいと思いますし、その中に「接骨医」という専門医を創設する。慰安と医療を明確に区分していくという考えです。医療を職業とする以上、しっかり免許を取得していただく。つまり、国家資格を持たない無資格者が医療を行ってはいけないということです。今の何でもありの状態を整理し、新しい免許資格制度にしたい、それを目指したいと思っています。もう1つは、柔道整復師の中で不正請求をするような人は、この業界から撤退して頂く。そうするためには、やはり制度の抜本改革しかありえません。新しく「受領委任払い」に代わる、仮称ですが「統合医療療養費」という保険制度をつくる必要があると考えています。これまで「受領委任払い」という曖昧な制度にしがみついてきたために柔道整復師の保険請求が今のような状況を招いた訳ですから。

 

―皆さん「受領委任払い」の維持を望んでいると思いますが?

私は「受領委任払い」については、危ない曖昧な制度であると思っています。皆さんが望んでいるのは「受領委任払い」ではなく、勿論「償還払い」でもありません。直接支給を望んでいるのです。
今の制度にしがみついてきたからダメですよ。新しい制度をつくって、所謂、仮称「統合医療療養費」というような保険制度をつくります。ただし、柔道整復師が保険請求できるようになるには、免許を取って、3年ないし5年間ちゃんと臨床を積んで、次に「統合医療療養費保険制度」の試験を受け、それに合格した人が初めて使えるような保険制度にしてしまうのです。従って、「受領委任払い」ではありませんから、保険請求で不正を行った人は保険免許を取り消せば良い訳です。きちんとした制度に位置付けることによって、不正が無くなっていきます。

 

―医師会が壁となって立ちはだかっていたと聞いていましたが?

6年間大学でしっかり勉強した上で、徒手整復の「接骨医」を創設することに、医師会は反対する理由はないと思います。所謂整形外科分野の一部分に限定して、メス使わない徒手整復専門の「接骨医」として認めていただく。ただし徒手整復専門の「接骨医」である以上、徒手整復というのは現場教育、現場研修が一番大切ですから、実習の時間数を相当増やしていくようなカリキュラムにしなければならないでしょう。