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柔整師養成校訪問レポート
【第5回 : 了徳寺大学 健康科学部 整復医療・トレーナー学科】

2011/08/16
教職員の声

―教授陣の顔触れについて教えてください。

やはり日本体育協会公認のアスレティックトレーナーのライセンスを持っている教員と、かつ保健体育教諭の資格をもつ教員を集めていますので、そういった意味では非常に幅広い専門家から実践的な知識を得ることができます。
もちろん大学ですから、教育研究、臨床研究にウエイトを置いていますので、博士号を有する布陣を揃えて指導に当たっています。

 

―貴校の特徴とは?

やはり、いろいろ複合した形でライセンスを取ることが可能であるというのが一番の特徴です。保健体育教諭になりたいという高校生も、スポーツトレーナーになりたいという高校生も山ほどいますし、そういう学生たちに加えて、純然たる柔道整復師を目指したいという学生との3種類の希望者が本学に入学してきます。
昨年度は、教諭免許と柔整免許の両方を取って卒業した学生は38名でした。新卒で柔整免許を持った保健体育教諭というのは、かつて日本にないスタイルです。従って、今後の日本の教育界の中である種の特別なスペシャリストを送り出せたのではないかと自負しております。

 

―アスレティックトレーナーも最近人気のある職種だと思いますが、目指す学生さんは増えているのでしょうか?

中学・高校時代にスポーツをやっていた学生は、鍼灸院や接骨院、或いはトレーナーの方達にいろいろケアしてもらっているんですね。自分自身の症状がサポートしてもらうことで改善されたことをよく理解していますので、そんな意味で、将来の自分たちのフィールドとして考えている学生が多いのではないかと思います。ですからアスレティックトレーナーを目指す学生の殆どがスポーツの経験者です。中学・高校時代に何もスポーツ系のクラブに入っていませんでしたという学生はいないかもしれないですね。
去年一期生が無事に卒業しまして、定員は80名なのですが、柔道整復師・中学高校保健体育教諭・アスレティックトレーナーの3つの資格を全て同時に取得して、現役で卒業した生徒が3名おります。柔整師資格を取るのはそれほど珍しいことではありませんが、アスレティックトレーナー検定試験は合格率10%を切るほどの難関ですので、現役で取得できたというのはかなり快挙に近いことだと思います。

 

―では、特殊なカリキュラムを組まれているのでしょうか?

アスレティックトレーナーや中学高校保健体育教諭のカリキュラムは必修ではありません。個々の学生が自分のイメージやニーズにあったものを考えて組み合わせて履修することができ、将来を構想していくことができます。
卒業と同時に得られる資格としては、柔道整復学学士、柔道整復師国家試験受験資格、生活相談員(厚生労働省認定社会福祉主事任用資格)があります。また、在学中に必要な科目を履修して単位を取得すれば、アスレティックトレーナー受験資格、中学校・高等学校保健体育教諭一種免許、CSCS(認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト)受験資格、健康運動指導士資格が得られます。
国試対策としては補講に取り組みながら、それに伴って模擬試験を定期的に行なっていき、早期に自分の実力を把握して、国家試験合格のために不足している部分を補っていくというプログラムになっています。