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痛みの診える柔整師【若田接骨院】

2012/02/16

名古屋駅から電車に揺られること30分。最寄駅の名鉄名古屋本線有松駅から約1km進むと、住宅街の中にひときわ目立つおしゃれな外観の「若田接骨院」が見えてくる。
今回は数多くのスポーツ選手、外傷患者を診てきた院長の近藤先生に超音波診断装置をお使いのご様子を伺いに取材に訪れた。

 

院長インタビュー

―超音波診断装置の使用には人手と時間がかかり、患者さんを待たせるのではないかという声があるのですがいかがでしょうか?

ほとんど時間はかかりません。直ぐに観察は終わります。勿論、超音波診断装置を使用する前に、問診、視診、触診で、こういう症状だろうという検討を付けて観察して行きます。超音波診断装置を使い慣れてしまうと、三診が疎かになりやすいので、時々、「いかんいかん」と修正している位です。それ位頼ってしまっていて、一度、前の機種の調子が悪くなって、1日使えなかったことがあるのですが、そうしたら「患者さんにしっかりとした説明が…」という感じになりましたね。
例えば、超音波を使うようになってから、足首を捻挫した人が来院された時に、実際三診だけで分かるものではないということを、多くの症例について超音波画像による観察していて確信しました。超音波診断装置を導入する前には、患者さんに質問されて「治るには何日かかる」とか説明していたのが、かなりいい加減なことだったと反省しています。絶対に超音波で観察をしてみないとよく分からないと思います。確かに、骨折部を触って、圧痛で診るという方法もあるのですが、それは治癒過程において圧痛が消えた時に、骨折が治癒したというサインになるという意味では有用ですが、圧痛の原因が骨折であるかないかを、触っただけで確実に判断できるかというと、それはないと思います。それだけで判断されている先生は、損傷度について誤った判断をする可能性があるのではないかと思います。

 

―操作が難しくて、たくさんの勉強が必要とされそうというお話も聞くのですが?

実際にエコーで観察するところというのは大概決まっていて、それをルーティーン化していますから、実はそんなに何パターンも観察する部位はないと思います。日本超音波骨軟組織学会の教育セミナー初級編でやっているような内容で、十分対応できると思います。

 

―超音波で診るような患者さんが来ないと言われる先生もいらっしゃいますが?

実際にそういう所もあるとお聞きすることがあります。中には包帯すら置いていない接骨院もあると聞きます。

 

―装置が高価で、導入費用が割に合わないのではないか?

外傷患者が来ている接骨院であれば、さらに外傷は増えますし、もし外傷が来ていなくても、超音波装置を入れたことによって、外傷が来てくれるようになると思います。私も経営者なので、これ位の機械を買えば、月に5、6万円は売上的にプラスにならないといけないと思いますが、装置を入れたことで外傷の患者さんは実際に増えているので、それ位の費用対効果はあると思います。

 

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