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新会長インタビュー【埼玉県接骨師会・阿部会長】

2011/11/16

―社団のお仕事を始められたのは?

皆さん柔道一筋の方たちの集まりでしたが、私は柔道一筋ではありませんでした。〝元相撲取り〟〝元春日野部屋〟〝どすこいどすこい〟といった様な、あだ名で呼ばれてました(笑)。入会してから、現在で32年になります。副会長になって8年、会長になって半年です。その前に理事を6年しておりました。理事の前は総務部の部員として働いておりました。まさか、会長に・・・なんて夢にも考えておりませんでした。私の支部に生涯学習部長をされていた理事さんがおられて、その方と交替するような形で生涯学習部長になりました。その後、理事会で部の統廃合を考える時期があり、私が〝以前から学術部と統合すべきである〟と強く思っていた、と話したところ、即座に決定致しました。しかも、当時の学術部長がたまたま体調を崩されて、私が学術部長に就任することになったんです。その年は、元会長の利根田先生が急逝されて大変な年でした。そして、就任して2年目の年、埼玉県が関東学会の当番県になっておりまして、会長代行を務められた渕辺先生を補佐しながら、会場を大宮ソニックシティとして、必死で学会を成功させました。その翌年に、私は副会長として働くことになったのです。組織を動かす為のノウハウなどは青年会議所やロータリークラブ等で、先輩方から多くの事を学びました。

 

―業種間の協力体制づくりに尽力されたそうですね!

所沢地区の中で、所謂「3師会」に、我々の柔整師会を加入させて頂く為に随分苦労を致しました。地域の活動をしていく中で、当時の市長も青年会議所のメンバーでもあり、鍼灸師会や人畜共通病の時代ということもありまして、獣医師会も募り、会合を開く場合は、必ず市長・警察署長が加わる「6師会」を立ち上げました。そして、今では「所沢市医療団体協議会」と名称を変えております。地域の会員たちには、単なる接骨院の主としての個人ではなく、医療人・組織人という自覚を持つことの重要さを説くと同時に、埼玉県接骨師会には15の支部がありますが、他の14支部から模範とされる支部になれ、と言い続けてきました。十分な役割を果たしていると思います。

 

―会の執行部が成さなければならないお役目とは?

次世代、次々世代の人たちが運営し易いような環境・体制を整えていきます。その為には、今まで私たちが諸先輩方からご指導を受けて活動し、次世代の後輩達を引っ張ってきましたが、育った環境・背景を考えると、もう私たちが強引に引っ張って行くのではなく、視点を変えて同じ目線に立って運営していくことが必要であると思います。また、その為には、健全な運営、つまり透明性のある組織運営、経費節減等を実施していくことが大事であると思っています。

 

―これまで阿部会長が会の執行部でのお役目で培われてきたことは、どんなことでしょうか?

私の場合はずっと副会長の職にありましたので、会長と異なる政策論を語ることは出来ないできました。常にイエスマンであってもいけないとは思いますが、多くを語らずにきました。しかし、組織のリーダーに必要なのは、「熟慮・断行・責任」の3要素であると思っております。

 

―適正な保険請求について

全国大手保険者が「保険者機能を推進する会」を作り、柔道整復師の療養費適正化対策に焦点を絞り、平成15年に柔道整復3適キャンペーン(1.適正受領 2.適正施術 3.適正支払)を実施しました。その結果、整骨院などの医療費が増加の一途で、問題のある請求も多い事から、さらに活動を続けて行くと発言しており、私どもの業界の将来も決して楽観できるのものではありません。私共業界団体としては、保険者との信頼関係の構築に努力し、また会員には地域の患者さんとの信頼関係の向上に努めていただいています。