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「患者と柔整師の会」主催、第7回保険者会議開催!

2011/11/01

一方、保険者からは、▽実務を担当している関係上、やはり「受診者への照会」が必要になってくる、請求書に詳しく記載していただき、受診者に対しての手続きの負担等も減らしていければ・・・▽そもそも柔整でやるべきものがこれで明確になるのか、整形の医療体系と柔整がちゃんと区分けできる事になるのか。私がこの会議に出席したいと思ったのは、頂いた資料の中で代表の会を立ち上げた理由を読み、医療体系の中で柔整が明確になっていないという、保険者側でもそれが明確になっていないから支払っていいのか判からないというもやもやとしたものがある。この基準を作るとそれらは解決するのか▽レセプトを見ていると不自然というか無理しているというのがある。部位別請求になっているからか3か月・4か月ごとに施術部位が変わり、1年たったら元に戻ったりというのを見ると不信感を持つ。病名ではなく実際に患者さんがどういう症状を訴えどう治療しているのかが見えない。医科でも最近やたら○○症候群、例えば無呼吸症候群等、あれは病名ではなく、そういう症状を患者が訴えているということにすぎない▽今の申請書の内容では、具体的なものが見えてこないので、どういう風に痛みが発生したかを書いて頂ける申請書になると、支払う側としては良いと思った▽話を聞いて徐々にこの制度というものに関して非常に良いものだと認識した。登録制度も口座振込の手間が省ける利点もあり、外傷性・非外傷性の区分をハッキリ付けて書いて頂ければ信憑性があり信用できると思う。しかし今は『患者と柔整師の会』が音頭を取ってやられているが、例えば社団や他の団体にこれが伝わらない理由は何故なのかという疑問があり、であれば保険者の協力が必要だともあったが、業界が全体を上げて立ち上げてもらうことは出来ないのかと思った▽保険者は皆わかっていると思うが、面白い世界だと思ったのは、厚生労働省は健保組合に対しては、国の機関の一部だというような考え方がある。我々保険者も自分たちでは何も決められない。全て厚労省の言うがまま、厚労省の方針等そういうものでしか動けないのが現状である。我々に言っても何一つ動くことは出来ない、これだけはこの半年間でわかったことである、等の意見があった。

それらの意見に対し〝保険者がこういうルールで申請しなければ支払いません〟と支払う側が声をあげてくれることが大事である。更には非外傷性の施術効果の有効性(持続性)について、どのくらい治療効果が持続しているのか。治療効果を測定しながら療養費を支払ってもらう。今の患者照会は、治療内容についての照会はしていない。非外傷性のものは治療を受けてはいけないということばかりが書かれてあるため、患者さんは嫌になってしまう。そうではなく、照会する内容は、〝あなたはこういう治療を受けたことになっていますけど、その効果はどうでしたか?良かったですか?悪かったですか?〟に対して回答をするのであれば、患者さんに解りやすく書きやすいはずである。保険者は、当組合員さんは良くなっているので料金を支払ってあげようとなる。今は患者照会が主流になっているが、これは本当に保険者の悲鳴である。しかし悲鳴だけではなく、もっと有効・適切な患者照会を行なわなければいけない。キチンとしたものをやりましょう。営利ではない、保険者さんの力を借りて業界でやっていきましょうと呼びかけて終了した。

近年柔整の不正請求問題がいよいよ社会現象化する中で、不正問題の根本の要因をなんとしてでも取り除き、変えていきたいとした主催者である『患者と柔整師の会』の強い思いが多くの支持を集めている。
保険者に軸足を置きかえ、柔整側、国民によりそった提案として、11月13日の総括会議での最終結論が待たれる。

(文責・編集部)

 

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