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九州・中国・四国地区「柔整師会議&保険者会議」開催!

2011/10/01

八島事務長より〝JB日本接骨師会には東北地区に3名、中部地区に2名、中国地区に2名の計7名の地域連絡員がおり、情報のパイプ役となってくれている人たちである〟と地域連絡員の役割について説明が行われ、続いて地域連絡員の泉氏から〝山口県、広島県、福岡県、健保連を含んだ40団体を訪問。問題のある申請書を出している柔整師は限られており全体的な柔整師のモラルの低下を招いているという話があった。審査を外部委託している保険者と自前で審査している保険者があるが、審査の基準が解らない、保険者の担当者が審査する能力には限度がある、書類だけの審査では判断に苦しむという声が多く聞かれ、各保険者全員から個人請求者の増加が非常に目立ち作業が煩雑になっている。審査を含めた支払機構の設立について保険者の賛同を得られることが多かった。一方、襟を正して自浄努力をすると言っているが、今までも出来ていないのに今さらできるのかというような厳しい意見。不正請求や不当請求等の違法な行為を見つけた場合、懲罰委員会を設け、誰でも納得いくような罰則、資格の抹消や営業停止を業界で考慮すべきだという意見。業界全体でまとまることができないのなら1団体でも良いからこういう活動をしていくことは業界にとってはいいことだという意見もあった〟等を報告。

同地域連絡員・渡辺氏は〝保険者は我々のような団体が訪問するというのは初めてで最初は驚かれていたが、活動趣旨には理解を頂いた。支払基準が明確化されておらず解決策が見えない為に各保険者が独自の判断で支払を行っている。保険者間での意識の違いがあり、行政も各保険者に任せて責任は全て保険者側にあるという感じを受けた。解決策としては現保険制度を見直し受領委任払いを維持するのであれば改革が必要だという意見も多かった。ある保険者は受領委任払い制度を廃止して慢性も保険扱いできる制度にするべきである。高齢化社会の予防治療に貢献できると思う。歴史のある柔整師の存在価値、必要性は十分に感じているという意見は、かなりの保険者からあった。負傷原因がパターン化しており患者によって内容が違うはずなのに文章がいつも同じで不審に思うのは当たり前という意見。何故纏まることができないのか、組織として機能していない以上は不利になるばかりである。支払機構が審査機構を組み込むのであれば理想的だ。保険者の足並みがそろう必要がある。常に患者さんの為にどうあるべきかを考えるのは柔整師だけでは無理であり保険者・柔整師・患者が一緒になって改善策を模索して頂きたい〟等の報告が行われた。

続いて伊藤事務員より〝患者と柔整師の会の活動として、平成22年2月9日~23年9月7日迄に、岩手から熊本までの保険者約350件を訪問し、関東地区はJB八島参事と、他の地域は地域連絡員と同行しました。認定登録柔道整復師制度・支払機構・支給基準について話をしてきました。又この試案では認定試験が必要となる為、柔道整復研修試験財団を訪問、意向を打診しています。保険者としては業界一本化とならずとも、柔整登録番号と振込口座を一括管理してくれる機関があれば良いとする意見が多く、支払機構で審査もして欲しい、審査は保険者も参加する形にして欲しいとあり、是非保険者から各健保連にこの活動について声を上げて頂きたい。又これらの提案は柔整業界全体にかかわる事で、公益社団法人日整との意見調整が必要であると考えており、他団体との話し合いも行いたい〟と述べた。

司会進行役・本多氏から改革試案のテーマの1つである認定登録柔道整復師制度と支払機構の2つについて意見を聞かせて頂きたいとあり、本論に入った。