柔整ホットニュース
特集
九州・中国・四国地区「柔整師会議&保険者会議」開催!
これまでの会議でも重要な役目を担ってきた地域連絡員の現状報告と感想では、▽各市町村の保険者、健康保険課を回って、その保険課の課長さんが言われるのは、〝柔整のレセプト審査をもっと厳しくしていきたい。今まではフリーパスだったがこれから支払いを少なくするには、目を厳しくしていかなければいけない。市町村の健康保険の取り扱い担当者は、異動で1~2年で替わるため、専門の詳しい方が少ない。しかし今後それではいけないから異動にも配慮します〟と話した▽運送会社の健康保険組合を訪問した時、ある運転手の方の請求を見たら1月に13回も同じ接骨院に通っていた。本人に聞くと通院日は、県外に行っていたということで、実際には5回位だった。柔整師に直接電話で確認すると、架空請求をしたと不正を白状した。こういうことを健保組合の方が目の当たりにすると、不信感が大きくなる▽健保連で発表した平成22年度の決算報告を見ると、全国にある1458健保組合の8割の1115組合が年間決済で赤字であり、赤字合計額が1400億円。協会けんぽも含めて保険者側は財政的に厳しく、ますますお互いの軋轢が出てくると思われる、原点に戻って不正は絶対起こらない業務遂行をしていかなければ保険者側の理解は得られないと感じた▽保険者から業界に何とか是正してもらえないかということの1つに、専門学校の生徒の枠を制限してもらえないか、年間に5000人位新たに柔整師資格を取るので、過剰競争になり、不正が多発する、目に見えるような方程式が描かれる状況がこれからも続くのであれば、業界が制限をしてもらわなければ困る、等の報告が行われ、その他主催者から▽訳のわからない滅茶苦茶なレセプトが出ないよう最低限のルールを学習してもらうことは、業界として必要な仕組みではないか。少なくとも、今の柔整業界はそれすらもやっていないという認識が保険者にある▽柔道整復師の有資格者は制限できないが、保険を取り扱う資格者を抑えていく意図があり、数が増えつつある業界で、この数をコントロールしなければならない▽具体的な事例、ケーススタディで倫理教育を行う予定。
進行役の本多氏は〝柔整師業界から改革の声を上げ、自分たちの手で改革案を提示し、関係者の了解を頂く。この改革にはどうしても業界全体の協力が必要で、特に日整さんの協力は不可欠と考えています。これからも日整さんとはいろんな場所で話をしたいと思っております。そして11月の総括までには、支払基金まで視野に入れた改革案を示したい。それが終わってから保険者との個別会談に入りたい。この改革案の実現に向かっていきたい〟と話し終了した。
9月12日・保険者会議
今城代表の挨拶と八島事務長の趣旨説明が行われた後、事務局担当者より患者相談ダイヤルの開設について〝接骨院の件で相談を持ち込むところがなく困っているという保険者さんが多くいらした為、それに対応できるものを作ろうという事で、柔整版の消費者センター、患者相談ダイヤルを開設しました。相談員常駐の相談日は第2日曜日。相談員研修会を過去2回実施、相談ダイヤル運営委員会も2回実施して本年6月12日からスタートしました。過去の相談日と緊急で寄せられた相談は全部で9件あり「保険者から問い合わせがあったが自分がかかった傷病名ではなかった」「接骨院で毎回500円を支払うが領収証や明細証の発行がなく治療費の内訳が不明」「保険者が接骨院に保険料を支払払ってくれない、自費治療になるから全額支払ってくれ、支払わないと弁護士を立てる」等の内容で最終的に柔道整復師本人に注意・勧告等の処置をとった事案は1件。この柔道整復師が所属する会の会長に報告し、当該柔道整復師には電話と文章にて勧告を行った〟とした。
柔整師アンケートの結果は「認定登録柔道整復師制度」について必要があるとの回答が27、どちらともいえないが20。「支払機構」の設立について必要性があるは16、必要がない6、どちらとも言えない14、無回答1。あなたの柔整診療は保険診療療養費のみか?自由診療のみか?保険診療と自由診療の両方か、その割合を教えてください。保険診療のみ13、両方行っているが33、無回答1、等報告した。