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第2回柔整師会議が開催!
2011年2月11日、『患者と柔整師の会』が主催する第2回柔整師会議が柔道整復師センター(東京・中野区)で開催された。
今回の主要なテーマは、「部位別請求の妥当性について」「審査及び支払機構設立に関する件」と「個人請求者の増加、支払機構の必要性」の3つである。
はじめに患者代表の今城氏は〝柔整診療制度は私達患者にとってはかかせない医療制度です。同制度の継続と実現化の為、柔整師と一緒に柔整診療の改革実現化に取り組んでいますが、私達患者は素人で柔整診療制度の知識が十分でない為、活動には柔整師の指導や協力が必要〟等、挨拶。また柔整師代表・荻原氏からは〝先生方の生の声、施術している先生方の本音をお聞きしたい〟と挨拶があった。次に同会事務局長の八島氏から配布資料の説明が行われ〝『患者と柔整師の会』では患者会議、柔整師会議、保険者会議をワンセットとして考え、これを今年の秋口まで継続していく予定。患者会議の内容を柔整師会議に持ち込み、柔整師会議の内容を保険者会議に持ち込んで参ります。秋口には何か成果物を作りたい。現在入会者は918名、今日の時点で1000名を越えたかと思われる。目標10,000名を掲げ私達は国や政府に物申していきたい〟と話した。引き続き伊藤職員から〝保険者は柔整は水増しが目に余るのに加えて事務処理が大変で、問い合わせ時の柔整師のマナーが悪い。健保の審査・患者照会の問題点としては申請書から治療の実態が分かりにくい、柔整師と患者さんの関係が密で正しい情報が得られない、部位別請求していることで部位ころがし等が行なわれ不正、水増しに結びつくのではないか〟等々、保険者並びに厚労省担当官の意見が紹介された。更に岐阜県地域連絡員から〝柔整師の請求は厳しく審査しているが、やはり法令違反であるので不正支払いは防止したいという趣旨である。保険組合は、市町村の保険者と違い小規模で予算的にも厳しい組合であるという事。慰安行為的なマッサージや慢性的な腰痛等も堂々と請求されてくるケースが多々ある。柔整師は現在どの団体にも属さない先生方が多くなってきており、これを規制する方法はないか。協会に属している先生方は協会が指導をすればいいが、個人では誰がするのか?業界が一本化されていないのではないか。所謂統制がなく一部の不正者の為に業界全体が一緒に見られていると感じる。現状に甘んじているのではなく改革は絶対に必要で、その1つが支払基金的な機関の創設、認定制度の導入、研修制度の充実等を言われた。現在組合は23年度の予算の策定中で、厚労省の指導によると23年度の予算案には柔整師に関わる療養費の適正化という項目が義務付けられており、22年度はなかったが23年度は、22年度以上に部位そして原因の項目等を法律違反がないように一層目を光らせていきたい。保険診療できるものとできないものを患者さんにはっきりと説明して治療することが自分を守る事ではないか〟といった報告が行われ、本論に入った。