柔整ホットニュース
特集
柔整よ、勁(つよ)く、正しくモノを言える集団となろう
このようにマスコミ、メディアが中立公正とは言えず、反対に全幅の信用はしないほうがいい場合もある。ところがこれだけ「接骨院不正問題」をテレビや新聞で取り上げられ、保険者を名乗る業務委託会社から「受診調査票」や「接骨院のかかり方」などが接骨院の患者さんのところに送られ電話での執拗な調査をされれば「接骨院は悪いところ」というレッテルを貼られているようである。
業界の悪しき慣習・体質にメスを入れ、それら業界の体質改善に寄与されているのなら評価すべき点であるが・・・
過去の「柔整バッシング」を検証してみると必ずその仕掛け人は「利害関係」が絡む業種であったり、個人的な「私怨」が発端であったりすることが多かった。
そうしたことも検証して、「柔整」の悪しき慣習や提起されている問題の実情とその対策と解決策をマスコミやメディアにだけではなく「国民(患者)」に正しく判りやすく説明することは業界としての努めであると思う。
「柔整」のこの国に、そして職種上におかれた歴史的事実の精査を行い、悪しきところは反省し即座に是正し、国のなかの組織としての立場を考え、対等に論議を行うべきところは徹底的に行うべきである。
十数年前は14校1050名の1学年定員枠が今や100弱の養成校に8000名を超える定員枠である。社会的(国民・患者)ニーズでなく、学校経営的な旨味だけで増殖している定員枠でいいはずがない。
これだけ急速に増殖すると学生の質・教員の質の低下は免れない。このことは「柔道整復」自体の質の低下に繋がり、粗製乱造となり、国民・患者から見捨てられる構図となることは明らかである。学校間格差も発生して、定員割れのところが多く出始めている。
もうひとつ柔整にとっては重要な問題がある。
大学教育における学部・学科の設置基準の見直しにより簡単に「柔道整復学科」が出来るようになった。先鞭をきって明治鍼灸大学(現明治国際医療大学)、平成帝京大学が4年制学科をスタートさせたが、「学部」の名称は「柔道整復学部」ではない。
東から帝京平成大学地域医療学部柔道整復学科(千葉)、帝京平成大学ヒューマンケア学部身体機能ケア学科トレーナー・柔道整復コース(池袋)、了徳寺大学健康科学部整復医療・トレーナー学科、帝京大学医療技術学部柔道整復学科、明治鍼灸大学(2008年4月明治国際医療大学に改名)保健医療学部柔道整復学科・・・が現在の大学の状況である。