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第1回柔整師会議が開催!
2番目は、「グレーな部分を、レセプトで出した時にどうやって保険者に負担をかけずに理解していただくかについて」の議論が行われ、柔整師側から▽今の現状から考えると、レセプトと治療データを手間が軽減された形で同時に送ることが、今後の社会に望ましい▽治癒過程を数字化する▽大変な手間になるがレセプトを明細化するという案には賛成である。ただし一人一人患者さんの治り方が違うため、どこまで簡略化するかというのは大きな問題である▽カルテの書き方、レセプトの書き方を、専門学校で一から教育を受ける▽保険者の裁量権、保険者によって判断が異なる。元のルールを決めてからレセプトの統一化であれば良いと思う。
東工大・N教授から〝施術的効果を出来るだけ数量化していく、科学的な証明を持って、保険者に対してレセプトを請求していけば、同じ腰痛に関してもいろいろなテストがあり、そういうものを数字で表現しレセプトに表記していけば、説得力があるレセプトになっていくのではないか。超音波を使って可視化していくことは手軽な方法と思われ、そういう形で進んでいくことを望んでいる〟といった貴重な意見もあった。
3番目の議題、保険審査制度の改善についての議論では、▽国保連では以前、長期や多部位に重点を置いて審査していたが、今年の9月からコンピュータ化され、データ入力すれば全てその中で見ることが出来る。9月から3部位以上は負傷原因を書くことになったが、例えば自転車に乗って、朝起き上がって等が非常に多く意味がわからない。負傷部位と整合性が欠如している。今は傾向審査を行っている▽悪い柔整師を排除する基準が、分からない、など、多くの意見が出された。
最後に本多氏から、〝本当に困っているのは、老齢化した人達が腰が痛い、手が上がらない、首が回らない、身体の不調がある。そういうものを一体今の医学では誰が面倒みてくれるんですか。大多数を治療してきた柔道整復師たちが一番手っ取り早い。その代わり、しっかりした倫理観と規律をもってもらえれば、十分可能性は高いのではないかというのが私の考えです。先生方に問題意識を持ってもらって、柔道整復師のあるべき姿を模索してもらって、それを保険請求の中でも具現化していきたい。患者の視点を忘れては制度の改革は全くできません。患者会議・柔整師会議・保険者会議、この3セットで1年間続けて行っていきたいと思っています〟とキッパリ宣言した。