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第1回柔整師会議が開催!

2010/12/16

去る11月21日(日)、患者と柔整師の会による第1回柔整師会議が柔道整復師センター3Fで開催された。
患者と柔整師の会柔整師代表・荻原氏の挨拶の後、司会の八島事務局代表から、『柔整診療の療養費受領委任払制度改革基本試案』骨太案作成に至るまでの経緯と、従来のような「臭いものには蓋」的な発想は止め、本音で語れる会議、業界団体の垣根を越えて作っていくべきと考え、お集まりいただいた等、趣旨説明が行われた。また、これまで健康保険組合をはじめ関東一円の国保連・協会健保・健保連等60以上の保険者を訪問、同行した伊藤職員から保険者の生の声が報告された。

 

*不正請求に関する意見

水増し請求が目立つ。
接骨院のオープン記念と称して無料マッサージを行い保険請求をする。
 

*施術内容に関する意見

こんなに長く治療して治癒しないの?
柔整本来の治療ではないマッサージ師となってはいませんか?
経過は良好となっているが、なぜ実日数が減らないのか?
ある県の健保連から〝今、自分たちでメンタルヘルスケアを立ち上げようとしている。
従業員が鬱状態になり傷病手当が発生するケースが増えており、鬱状態になる前にメンタルヘルスとして予防する。
肩凝り、身体の不調などの訴えに医師の治療では限界がある。医科の指示で柔整師が手当てをするという案がある〟
 

*その他の意見

正しい治療、請求をするなら医科よりも安く、治療も良いと思う。
医科とは別に、柔整専任で審査・支払を行う機関があると良い。
柔整師のマナーが悪い。
申請書がバラバラで、入力に手間がかかる。
事務処理の合理化が出来ず、困っている。
オンライン化を考えていきたい。
長期間を要するかもしれないが、良い協力体制をとることが必要。

 

引き続き進行役を務める本多氏から〝この会議の主目的は、保険者会議に向けた準備の会議であり、保険者と柔整師を繋ぐ架け橋となることが願いである〟という説明があり、〝どういうことが臨床現場で問題になっているのか、制度上どういうことが矛盾しているのか。民主党の小委員会が柔道整復師をテーマに活発な動きがある中、柔道整復師が引っ張っていくのか、引っ張られていくのか。将来の柔道整復師の形をつくるところに大きく影響してくる、大事な局面に来ており、客観的に現状を分析していく必要がある。来年4回にわたって会議を行い総括し、小委員会、政府関係者にも業界の問題点を提示、提言していきたい〟等述べ、保険者と柔整師の共通点、或いは保険者の実情を知っておく必要があるとして、「肩こりについて」議論に入った。

 

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