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特集

日本超音波骨軟組織学会(JSBM)のこれまでの活動を振り返る
~ 発足の経緯と目的 ~

2010/12/01

日本超音波骨軟組織学会* 事務局理事 田沼 和
(*通称JSBM=The Japanese Society of Ultrasonic Science on Bone & Muscular tissue)

 

先日報告させていただきましたように、平成22年11月10日 大島九州男参議院議員の照会に応じた厚労省が、柔道整復師の業務内での超音波検査を追認しました。

仲介者である田中威勢夫先生らを通じて、接骨院・整骨院における超音波診断装置の活用の経緯や意義を大島九州男議員に本格的に説明させていただいたのが、10月初旬からだということを知る者としては、その迅速な動きに驚くと共に、何が大島議員の心に響いてこのような尽力をしていただけたのかと思いを巡らしました。

民主党の柔整小委員会の活動を通して、接骨院・整骨院の療養費問題などを深く勉強され、柔道整復師の立場を理解しようと努めておられる大島議員ですが、恐らくは柔道整復師の業務実態に対する医師会などからの手厳しい意見も、日常的に聞かされるお立場でしょう。

それでも私どもが説明を重ねて来た結果、日本超音波骨軟組織学会(JSBM)の長年の活動実績と約1,000名の会員がひたむきに学会に参加し研鑽する姿勢が、マスコミなどで批判的に取り上げられることの多い柔道整復師のイメージとは大きく違う印象を大島議員に与え、応援する気持ちを強めていただけたのではないでしょうか。

 

ここで、運動器における超音波診断装置の有効活用を探究し、柔道整復師の業務内での普及を支え続けて来た唯一の学会である日本超音波骨軟組織学会(JSBM)を改めて紹介させていただきます。

日本超音波骨軟組織学会(JSBM)は平成22年10月17日に第10回の学術総会(全国大会)を開催したことでも分かるように、発足から10年を迎えています。

その発足は平成13年に3年間の活動に幕を引いた日本運動器系超音波研究会の後を受けたものであり、さらには平成4年5月に社団法人日本柔道整復師会の開発委嘱を受けた筑波大学 藤田紀盛教授(当時)からの共同開発の申込を快諾した株式会社エス・エス・ビーによる研究開発への着手と、同社が藤田教授(当時)と共に全国で開催した数々のセミナーや草の根的な勉強会活動に起源を持つものです。(年表参照

 

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