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アジア統合医療会議開催される
10分間のコーヒーブレイクの後、この日最後のセッション『アジア各国における統合医療の将来展望と課題』と題し、未来の戦略に関するシンポジウムが行われ、議長は日本統合医療学会理事長・東京大学名誉教授の渥美和彦氏が務めた。また副議長は、ホリスティック医学研究所所長・東京医科大学公衆衛生学講座・大塚晃志郎氏と日本統合医療学会評議員・未来工学研究所主任研究員・小野直哉氏の両名が務めた。
小野氏より日本の伝統医療における国家資格者の就業状況や教育制度の説明、また公的に漢方薬等保険適用されているが、カッコつきの支払い状況であること。日本の代替医療のマーケットサイズは、漢方薬は1000億円を超える規模で健康食品4兆2千億円ほどの規模など現状報告が行われた。次に沖縄の統合医療センターについて〝敷地面積3万5千坪。総合的な統合医療の活用、実践トレーニングを行う。TAPIC医療法人スタッフと日本統合医療学会から推薦されたスタッフで構成する。琉球大学をはじめ民間のゲノム研究センターがあるので県内の研究施設と提携することも夫々同意している。今後の展開として、統合医療クリニック、スパを取り入れた新しいリハビリテーション施設。南城市が市全体で統合医療を推進しており、南城市とともに新しいヘルスケアシステム、新しい時代にふさわしい統合医療を活用して作り上げたい。民間を主とした施設でどこまで出来るか分からないが統合医療学会のサポートによってこういった分野に挑んでいく〟と報告。その他、北海道・東北・千葉・京都・大阪・別府九州がプログラミングされているとのアナウンスがあった。
その後に行われたディスカッションでは▽CAMをどう捉えるのか▽スピリチュアルヒーリングは、CAMになると思われる▽心身医療で非常にプラスの効果が出ている▽心身相関、心の問題が体の病気に影響を及ぼす。スピリチュアルの問題は、これからの課題になると思う▽現代の科学的な探求のエビデンスを生物学的たたき台、プラットフォームとして使える▽中国海南島では観光の島をつくる。中国であろうと沖縄であろうと、プロジェクトは世界にとってもモデルになると思われる▽2つの哲学を混ぜて更にエビデンス、患者の価値観、宗教、核心的な研究が必要。統合そのものは段階的で長い道のり▽第二段階は、教育。最終的に学際的なチームを夫々の疾患につくる。学際的な医療チームを統合医療に関して作り上げなければならない、など活発な議論が続いた。
結論として、将来の実現は、国際協力で実現するものであり、今スタートについたところである。アジア統合医療連盟については、まだ参加していない国々があるためもっと多くの国を招聘してやるべきであるとされた。これを機会に具体的なワーキンググループを作りましょう。次は沖縄で開催しましょうか、何時やりましょうかと和気藹々の中で終了した。
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- 尚、シンポジウムの成果は、我が国の関係省庁(厚生労働省、文部科学省、経済産業省、内閣府)に報告し、今後の医療政策に反映させるとともに、アジア諸国と日本の臨床・研究機関が連携した国際医療連携協力プロジェクトへと継続的に発展させていく予定とされている。