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(公社)日本柔道整復師会・第36回近畿学術大会・奈良大会開催!
平成23年10月30日、(公社)日本柔道整復師会・第36回近畿学術大会・奈良大会が奈良県社会福祉総合センター(奈良県橿原市)で開催された。公益社団法人日本柔道整復師会主催、社団法人奈良県柔道整復師会主管、奈良県・橿原市・(社)奈良県医師会・日本柔道整復接骨医学会・(財) 柔道整復研修試験財団・(社)全国柔道整復学校協会・NPO法人JATAC・近畿柔道整復師協同組合連合会・日本理学療法器材工業会・㈱奈良新聞社・奈良テレビ放送㈱が後援。
午前10時30分から始まった開会式では、はじめに(公社)日本柔道整復師会・第36回近畿学術大会奈良大会・副会長の萩原隆氏が開会の辞を述べ、 (公社)日本柔道整復師会会長・萩原正氏が〝「明日への飛躍、高まる探究心」をスローガンに公益社団法人日本柔道整復師会第36回近畿学術大会・奈良大会が盛大に開催され、主催者として感謝にたえない。柔道整復は長い歴史があり、この歴史ある伝統医療を更に発展させるべく会員が一堂に会し、研究成果を発表、資質の向上をはかることは真に意義深い。日整はここ10年間は柔道整復学構築事業を優先課題として取り組んできた。急増する柔道整復師、卒後臨床研修の在り方など直面する課題があるが、医療・介護・福祉の分野で国民から柔道整復師に求められる要望は一層高いものがある。公益社団法人日整としての役割を十分認識し国民の負託に応えて参る所存〟等、挨拶。
次に主催者を代表し、大会会長を務める奈良県柔道整復師会会長・辰己二三雄氏は〝3月11日に発生した未曾有の東日本大震災、9月初めには台風12号が紀伊半島南部に大きな爪あとを残しました。今年ほど自然災害への脅威を感じた年はありません。犠牲になられた方々に心からご冥福をお祈り申し上げ被災地の早い復興をご祈念申し上げる。我々社団法人柔道整復師会は常に学術への意識を高く持ち日々努力をしている学びの集団で、夫々の地域で地元に根ざした接骨院・整骨院として患者さんの信頼を得、地域医療に貢献してきた実績があり、諸先輩が築き上げてこられた信頼と柔道整復学を尚一層の勉学をおさめ、次代へ継承していく責務がある。我々に足りないのはエビデンスであり、単に治療して治った結果に満足するのではなく、会員一人一人が常に学術への志気、意欲を高く持ち、岩をも動かす決心をしなければならない。ご来賓の日整顧問・信原先生から祝辞の末尾に「徳と礼を知り、術の習熟を志しておられる皆さんが、向上のためにさらに努力されることを願ってやみません」と述べられており、最も大切なのはこの「徳と礼を知る」、このことに尽きると思います。信原先生、貴重な文言を有難うございました。今日の学会が明日に繋がる学びの糧になることを祈念します〟と、述べた。
来賓の中で奈良県医師会会長・塩見俊次氏は、〝日本の歴史の始まりである大和橿原で開催されることを地元の医師会を代表してお祝い申し上げます。皆様方には平素から柔道整復術を通じて国民の健康・福祉に寄与されておられることに心より敬意を表します。今年は東日本大震災、奈良県・和歌山県両県にまたがって台風12号による大きな自然災害があり、今回の災害を通じ私は近畿2府4県の医師会に近畿医師会での災害時救急支援協定書を結ぶよう、また三重県・奈良県・和歌山県の3県で紀伊半島の医療援助体制の協定を結ぶように現在働きかけているところで、それが出来上がれば全国的にも拡げていくつもりである。皆様方にもご協力をお願いすることになろうかと思います。数年来、日本の医療を取り巻く環境というのは非常に悪くなっており、中でも今一番の大きな問題は、社会保障・税の一体改革成案の中に書かれている受診時定額負担の問題で、これは小泉政権時代に保険の免責制度が提案され、廃案になったものであるが、ほぼ同じような形のものが今出てきている。我々医師会は徹底して反対していくが皆様方にも是非協力をお願いしたい。今回の受診時定額負担の反対の声が大きい、その理由として、公式には100円負担することにより、1300億円の医療費がまかなえると言われているが、裏では、受診抑制が働いて実は4000億の医療費の削減を目論んでいると伝わっている。このような動きに対しては医療関係者が1つになって反対していかなくてはなりません〟等、話した。
続いて表彰式が行われ、日整・萩原会長より兵庫県・藤井憲之氏が3回表彰、奈良県・長谷川正太郎氏が6回表彰、奈良県・西尾勝彦氏が12回表彰を受賞した。