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第5回保険者会議が開催!
この後、司会進行を務める本多氏から〝患者照会について議論をして共通の認識を得たい。いったい患者照会というのは何の為にどういうルールでやっていくのか。どういった法的根拠があるのかというのを踏まえた形で議論できれば良い〟とあり、議論に入った。
1.「患者照会について」
保険者側から▽機関紙で接骨院の正しいかかり方を広報している。内部で審査を行うには専門的知識を持った者がいない。外部は、個人情報のこともあり、そこまでするべきなのか。トータルでコストが抑えられるのが一番であるが、患者さんの困っているところを早く解決するということに視点を置くべきではないか。最近一人当たりの単価が上がり気味なこと、今後の高齢化社会では柔整にかかる割合が高くなっていくと思われるので、費用が上がっていかないように広報したい▽内容により必要に応じて行っている。照会をすることはあるが必ずしも全て悪いとは思っていない。明確なルールに則って行っているのであれば、全てを調べる必要は無い。柔整療養費の専門家が居ればよいが、少ない人数で大きな仕事をやっている現状▽怪しい請求については、柔整師に直接聞いている。患者さんに聞いても解らない。不正・不当な請求チェックが十全な機能をはたしていない。施術者と談合しての回答ではないのか▽接骨院の掲示板に「照会表が届いたら必ず接骨院に見せて下さい」と貼ってあり、同じ接骨院からの回答は全部同じ筆跡。最終的には被保険者の良心を信じるしかない▽本当に真面目にやっている柔整師を傷付けてしまう。制度の問題、お金のフローの問題を根本的に見つめ直していかなければ、患者さんにとっても柔整師にとっても、我々保険者にとっても、不幸なことだと思われる▽もう少し適正な請求方法が出来ないものか。国保や後期高齢者というのは、収入の低い無職の方や高齢者が多く、構造的にも財政的にも苦しい面があり、財政の説明をして頂き、安易な保険請求をすることに対し危機感を持ってもらうなど継続的な研修会を開いて頂くと個人的に大変ありがたい。
2.「支払基金制度について」
保険者側から▽公的な支払機関と審査機関をつくらないと、永遠の課題となってしまう。審査支払業務、準公的な支払基金みたいな所に頼んでやるという方法は、関係者の間では総論は賛成、各論では例えば健保連等も社団との関係をどうするか▽口座の管理をどこかで窓口を一本化して頂くと処理が楽になる▽所謂支払基金の審査がなく、支払だけの支払基金的なものをつくってしまうこと自体はまあ賛成だが、本当にそれが機能するのかどうかという部分、任意団体さんや社団さんの存在意義を含めて難しくなるのではないか。 これらの意見に対し、本多氏は〝支払機構に収束し、全部やらせるほうが効率的である。誰の為に一番良いかといえば、公の為に良い。患者さんの声を聞きながら、保険者さんの利益とバランスを図りながら、個別契約を結ぶ上でのルールをキチッと作れば、出来ないことではない〟との考えを示した。