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第5回保険者会議が開催!
2011年3月3日、柔道整復師センター(東京都・中野区)で、『第5回保険者会議』が開催され、はじめに主催者である患者と柔整師の会・今城代表が〝私達患者にとっては現在、柔整診療は欠かせない医療制度であり、私達は同制度の継続と充実化の為に保険者会議・柔整師会議・患者会議を開催し、柔道整復師認定制度・保険料審査支払機構の設立・診療内容の明確化等の改革に取り組んでいます〟と述べ、続いて柔整師代表の荻原氏は〝本会議が実りあるものとなりますよう忌憚なきご意見を期待します〟等、挨拶。
八島事務長から資料の説明が行われ、1、患者照会について 2、支払機構について 3、部位別請求について 4、医科との併療について、の4つのテーマのもと議論されたいと話があった。
次に、伊藤職員が〝厚労省訪問、関東地区50と愛知県の健保組合訪問を行った中で、患者照会を行っていない健保組合はごく少数、殆どの健保組合で行われていた。業者に委託している健保組合もあったが、事務手続きを委託し、患者照会は内部で行っていると答えた健保組合が多かった。患者照会は、①申請書からではよく分からない、どのような経緯で接骨院にかかったか分からないため患者さんに聞き保険診療かどうかの判断材料として②患者さんへ正しい接骨院のかかり方の指導として③なんでも保険請求できるわけではないことの啓蒙活動として、の3つの目的で行っているが、患者さんと柔整師の関係が密で正しい情報が得られていないと感じている。少しでも支払が減らせるように行っている。正しい請求をしている柔整師には営業妨害となっているのは分かっているが今のルールが変わらない限り、患者照会はなくならない。柔整業界が信頼されていないので照会して調べるしか方法がない。支払機構については、医科の支払基金のようなもの、柔整専門の支払業務を一括してくれる機関があれば良いという多数の意見。営利目的機関ではなく非営利目的機関であるのが良い。一部の柔整師だけではなく、個人請求者も全て登録を義務付けるシステムでなければ意味がない。コストを安く済むようにしなければ機能しない。部位別請求については、柔整の申請書から治療や実態が見え難い。支給基準が曖昧な為支給の判断に時間と手間がかかる〟等、意見を紹介した。
続いて、岐阜県の地域連絡員である河村氏から〝柔整師の先生方の訪問の中で感じたことは、柔整師の先生方全てではないが、非常に現状に甘んじている方が多いのではないかというのが印象です。私達患者側としては、当初不正請求という言葉は全く聞いたことはなかったが、現状では何かなされているということで、不正を真剣にとらえられている先生とそんなことは今更始まったことではないという先生もいた。もう一点、「改革」というが今更なにも出来ないという声も聞かれた。そして、無所属の先生方は誰が指導を行うのかということを感じた。保険者訪問では、柔整師の請求に対し今後厳しい審査をせざるを得ないのではないか。柔整師の請求は怪しい請求が多くなってきており、当然厳しい対応をしなければならない。それが保険者の為でもあり組合員の為でもあるという事でした。厚生労働省から23年度の事業計画作成時に療養費の給付適正化については、やはり今までと違った目で見ていかなければという意見、3カ月以上もの継続治療、又は部位を変えて請求されるケースがあり、長期が予想されたら患者さんによく説明し、お医者さんとの連携を密にして治療することが必要ではないかという意見でした。やはりJBや社団等の団体に属している先生方は指導が行われているが、無所属の先生は誰が行うのか。無所属の先生を野放しではいけなのではないか、業界には何万人という柔整師がいるがまとまっていないのではないか、業界ですら一本化できてないのではないかと言われました。非常に厳しいのは、プロ集団ではなく全くの素人集団ではないかというような意見が保険者からありました。私個人の意見としては、現状に甘んじず、何もせず腕組みをしているのではなく、愛知県の健康保険組合連合会で実際に柔整療養費等振込サービスが導入され53の組合が参加している。改善を繰り返し行うことにより粘り強く続けていけば100点満点とはいかないが、腕組みをしているよりはいいのではないかと感じた次第〟と報告があり、現場の声を率直に伝えた。