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平成23年度 組織力アップ!NGO人材育成研修
ミクロネシア連邦における柔道整復術普及プロジェクト初動調査報告
2.実施協力機関
(1) 現地
- ①
- CHUUK VISITORS BUREAU(ミクロネシア連邦チューク州政府観光局)
Director Mason Fritz
Administrative Orricer Nely Mori Ruben
通訳 笠原 貴江 - ②
- CHUUK WOMEN’S COUNCIL
PRESIDENT CHRITINA “KiKi”STINNETT
その他 女性協議会メンバー - 具体的な役割:現地調査に必要な情報収集、提供を行う。
(2) 日本
駐日本ミクロネシア連邦大使館(ジョン・フリッツ特命全権大使)
具体的な役割:現地との調整を中心とした活動サポートを行う。
3.初動調査概要
(1) 期間
平成24年1月22日(日)~2月2日(木)
(2) 場所
ミクロネシア連邦チューク州ウエノ島・トノアス島・フェファン島
4.ヒアリング結果
CWCメンバーに対して、骨折など外傷に対する対応についてのインタビューを行うと、固定材料にバナナやココナッツの皮を乾燥させて使用することが多く、柔道整復術の特徴でもある身近にある物での固定を行っていることが判明した。
地域住民対象のインタビュー結果より、伝統医療従事者は様々な種類があるが、骨折・脱臼などの外傷に対しての治療はローカルボーンセラピストに受けることが多いことが明らかとなった。これは、地域のコミュニティーの中で親類など血縁関係者にローカルボーンセラピストがいる場合が多く、身近に治療を受けられる環境にあることならびに、チューク州立病院があるウエノ島までいくことが交通手段などの問題で、困難であることもローカルボーンセラピストに受診する大きな要因を占めている。
学校の教員にインタビューする機会を得て、子供達が学校内でケガをした場合の対応のインタビュー結果より、学校(教員)は何も応急処置をせず、保護者に連絡または、教員が家までケガ人を連れていき、病院かローカルボーンセラピストに受診の判断は保護者が行うことが明らかとなった。教員ならびに保護者に対して、ケガに対する応急処置の重要性についてセミナーなどを通じて行うことが、ケガの後遺症などで苦しむ患者を減少させることに寄与すると思われる。
現地活動に際して、外部からの働きかけではなかなか上手くいかないことが多く、CWCのメンバーの様に地域コミュニティーに根付いた人からの協力が不可欠である。