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(公社)日本柔道整復師会 第47回東海学術大会・第94回中部接骨学会開催
平成24年11月4日(日)、愛知県産業労働センター(ウインクあいち)大ホールに於いて『公益社団法人日本柔道整復師会第47回東海学術大会・第94回中部接骨学会』が開催された。主催は、公益社団法人日本柔道整復師会・中部接骨学会、後援は岐阜県・岐阜労働局・中日新聞社・日本柔道整復接骨医学会、主管は社団法人岐阜県柔道整復師会である。
開会式では、主管県である(社) 岐阜県柔道整復師会会長・橋本佳幸氏が、東海4県は非常に広域にわたるため利便性を考慮して今回名古屋の地で開催となった等を述べ〝大変厳しい業界です。最後まで傾聴していただいて明日に繋げてもらいたい〟等、挨拶。
次に大会会長・萩原正氏が〝日本柔道整復師会では重点事業の1つとして、富山大学大学院・医学薬学研究部に「神経・整復学」の寄付講座を開設して3年経過し、日整の生涯学術講習会が10月7日に開かれ、研究成果を西条先生から「接骨院・整骨院での痛みの指導」というタイトルで講演頂きました。柔道整復後療について、今後高齢者の急増に伴い筋骨格系の痛みによる患者が増大する。筋骨格系の痛みは脳機能障害を起こし、脳萎縮のある高齢者では特に早期治療が必要である。急性期腰痛の80~90%は保存的治療の適用である、急性期腰痛症にはトリガーポイントが有効である等の内容でした。今後は柔道整復のエビデンスを更に明らかにすることでこれまで以上に国民医療に貢献し、公益法人としての責任と役割を十分認識して国民の期待に応えるよう一層努めて参る覚悟〟等、力強く話した。
中部接骨学会会長・米田實氏は〝東海・中部接骨學會誌巻頭言にも書いてありますが、一般演題については一区切りとしたい。時代は変わり、歴史的な役割・使命は十分果たした。その陰には、東海4県、歴代の会長をはじめ先生方のご努力があって守ってきた歴史がある。一区切りをつけることで、地域の皆さんと共に歩んでいくことを模索することが使命である。原点に返ってスタートしたい。今日おみえになっている杏文学園の高山先生はこれまで40年以上全て来て頂き一平亡き後、忠正と私の後見役として、正に中部の守り神という存在であり、厚くお礼申し上げる〟等挨拶、最後を締め括った。
来賓を代表して公益社団法人全国柔道整復学校協会顧問・学校法人杏文学園理事長・高山精雄氏が〝實先生からあのように話していただくと、胸が熱くなりました。勇気ある撤退は、次なる飛躍へのプレリュード、こう言い切れたことは勇気ある決断です。新しい大きな飛躍へ繋がることを心から念じたい〟と話し、高山氏ご自身が動脈瘤手術の予定を先送りし命がけで今回来たこと、その昔、米田一平先生と2人での話の言葉をアレンジし〝脳細胞は1日何もしないと10万個減り、男でも女でも美人を見たら首を出来る限り動かして見よう、体操をして細胞の減り方を遅らせよう〟等を紹介、一平先生の遺言だと思って広めて頂きたいと熱い思いを述べた。
中部接骨学会セミナー
『アキレス腱物語
~柔道整復師とアキレス腱断裂の関わり方について~』
今回のセミナー発表にあたって
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- 米田病院を受診し、新鮮アキレス腱断裂と診断された患者145例に対し2006年1月1日~2011年12月31日まで患者調査を実施。
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- 米田病院を受診し新鮮アキレス腱断裂と診断された患者で3ヶ月以上経過を追うことの出来た患者91名の内、患者64名(回答率70%)に対し、2006年12月1日~2011年8月31日までの期間、電話アンケートを実施。
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- 東海4県(愛知・岐阜・三重・静岡)柔道整復師会所属会員1732名に対し2012年9月1日~2012年9月15日、アンケート調査を実施、寄せられた回答579名(回答率33%)。
これらの資料を基にアキレス腱断裂と柔道整復師が現在どのようにかかわっているか、今後どのように関わっていくべきかを考え、ストーリー構成されたものである。
柔道整復師1年目のよしえさんは院長先生と2人で接骨院をきりもりしている。院長先生が留守の時に39歳男性患者さんが来院されたという設定で始まり、医療面接のやり方、臨床所見及び見逃し例なども多数紹介、トンプソンテスト等による徒手検査、更にはエコー解剖・鑑別疾患、キャスト固定による処置、施術情報提供書の記載の仕方についての注意事項などを提示。アキレス腱断裂は再断裂の危険があるため、患者の意思で手術か保存療法かを選択されるべきで、常にリスクと隣り合わせであり、医接連携が重要であることを深く示唆する内容であった。進行役は中部接骨学会セミナー委員・島氏が務めた。