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【明治国際医療大学保健医療学部柔道整復学科准教授・行田直人氏】
2012/08/01
3.教員の役割
国民の健康に寄与する医療人として、「心豊かな医療人」の育成、アクティブ・ラーニングの取り組みの他、下記の目的を達成すべく教育する役割があると思います。
- 1.
- 講義・実習を踏まえ、接骨院や病院での臨地実習などでより病態把握と的確な判断を養う能力を身に付けるための教育を行うこと。
- 2.
- 伝承的柔道整復術について理解を深める教育を行うこと。
- 3.
- 将来の柔道整復師としてのビジョンを考えさせる教育を行うこと。
など
各柔整養成校では同じ主旨にて教育すべく教員が試行錯誤しながら取り組んでおられると思います。適確な病態把握と適確な施術、臨床経験の豊富な先生方からの柔整術の伝授と技術力向上、どんな柔整師かを目指し、どのような将来設計で卒業後の進路を選択するのか、など教育する内容は山積みです。
私は、さらにこれらの教育に「価値ある行動変化」を伴うような取り組みが必要と考えております。学生が、教員の講義・実技・ゼミ、部活動など学校生活を通じて「私だったらこの様に考える」、という思考力を養わせます。そしてたとえ間違っていても教員や友人が手助けし、自主的に積極性を持って次への行動を起こさせ新たな成長を育む、というサイクルを続けることで、将来、学生が患者さんに信頼される真の医療人として形成されると思います。
これからの柔道整復の教育について要点を述べさせて頂きました。私のつたない文章、不充分な説明であったかと存じますがご了承頂きたく存じます。今後も柔整教育について私自身、切磋琢磨して行きたいと思います。
プロフィール
行田 直人
【資格】
柔道整復師、鍼灸師、アスレチックトレーナー(JATAC認定) 等
【学会等】
日本柔道整復接骨医学会会員、日本体力医学会会員、日本バイオメカニクス学会会員、 日本スポーツ整復療法学会会員(理事) 等
【略 歴】
オオイ鍼灸・整骨院 勤務
明治国際医療大学 勤務