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特集

全国柔道整復師連合会が設立されて

2012/01/01
連合会の意味

過去の歴史の中において、もちろん現在においても、(社)日本柔道整復師会の役割は大変重要で、業界を代表してその任を一身に背負ってきました。感謝に堪えません。唯、現状において5万人の全柔道整復師の中でその占める割合は30数パーセントに過ぎなくなってしまったのです。この現状を鑑みるとどうしても社団以外を取りまとめる団体が必要になったのです。全国柔道整復師連合会が社団と一体となって、保険点数の折衝だけでなく、真の業界の未来を指し示していく、国民医療の立場で業権・職域の拡大を計っていくことが今必要なのです。この未来図が刹那主義に走る一部の不心得柔整師や不心得団体への警鐘と抑制に繋がると信じています。

 

連合会の今後と役割

業界の課題は山積みです。まずは出来るだけ多くの団体に参加していただき業界を大同団結させ、業界の総意として行動していくことです。山積み課題を解決するためには以下の項目が必要だと思っています。

1.
超党派の議員連盟の創設
参議院議員である大島九州男先生のご尽力もありまして、民主党の統合医療を促進する会の中に柔整師の小委員会が存在します。現在意見交換場としての役割を持っています。しかしもっと発展させなければいけません。議員さんと納得できる勉強会や法制度の研究をする上でも議連に発展させなければなりません。
2.
1000人の柔整坂本竜馬構想(柔整師地方議員の育成) 近藤私見
柔道整復師は地域国民の皆様のために存在します。長い間、その地域で活躍された先生は地域の名士です。地域で培った信用と実績を活かすべきだと私は考えています。地域の患者さんの健康を考えることも、地域の人々の暮らしやすい環境を整えることも同じです。あなたの市に、あなたの町に、日本全国の地方自治体に柔道整復師の地方議員を作ることです。地域の医療に柔整を入れていく運動です。
3.
(社)日本柔道整復師会との連携
業界の代表である社団とは定期的なコミュニケーションが必要です。トップ会談を行い、いろいろな共同参画事業を立ち上げても良いと思われます。まずは心を開いた坦懐な話し合いから始まります。

 

まずは傷病問題

業界が一体化し地に足の着いた活動を進め、国民の支持を着実に勝ち取っていくことが当然必要です。喫緊の課題として傷病名問題があります。診断名と保険請求傷病名に開きがあるのです。この現状が患者さんへの不信感を生みますし、保険者やメディアから不正請求だと追及される一因にもなっているのです。昭和45年の柔道整復師法が出来たときの趣旨説明に残ったのが要因といわれています。この問題について厚生労働省は今検討中のままなのです。その他の課題として、柔道整復師療養費の見直しや介護保険への参入、骨折の医師の同意問題、レントゲン問題等があります。

 

参加のお願い

いずれにしても業界が一枚岩、大同団結して業界として共通コメントを出していくことが、国民にとっても、行政・保険者にとっても必要なことです。それがメディア対策にもなり、日々の診療活動を通して培っている患者さんからの信頼・信用に繋がっていくのです。

まだ未参加の団体の皆様、明日の業界の未来のためご参加お願いいたします。個人請求でどの団体にも属していらっしゃらない方も参加をしていただいて結構です。詳しくは全国柔道整復師連合会事務局までお問い合わせください。

柔整師一丸となって、子供や孫に誇れる柔道整復師業界を作ってまいりましょう。

将に、今業界の未来は私たちに委ねられているのです。

 

 プロフィール

   近藤 昌之

 整骨院振興協同組合  代表理事
 株式会社シー・エム・シー  代表取締役
 一般社団法人政経倶楽部連合会  副理事長


 

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