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痛みの診える柔整師【佐藤代田整骨院】

2011/09/01
超音波画像による症例の解説

※使用機器:
超音波診断装置:EUB-7500(日立メディコ社製)
画像処理ソフト:ウルトラ三四郎Ver.5

第3指末節骨骨折(マレットフィンガー)

17歳 女性。 平成23年5月8日 ハンドボール練習中ボールにて指を突き負傷。
平成23年5月9日来院。 末節部に軽度の腫脹及び槌指変形。
介達痛及び限局性圧痛を認める。超音波検査での長軸走査にて末節骨基底部に離断性骨エコーを認める。
他医にてX線検査 マレットフィンガー骨折型と診断。

負傷より18日経過
腫脹は軽減するも、仮骨形成等の変化は観られない。

負傷より29日経過
該部の腫脹及び疼痛は消退。
末節骨基底部に仮骨形成と思われる高輝度像を描出する。

 

右足関節捻挫(腓骨下端剥離骨折)

11歳 男子
平成23年6月20日 学校の階段にて一段踏み外し負傷。
来院時、軽い跛行を認めるもあまり痛くないとの訴え。
前距腓靭帯付着(ATFL)の腓骨下端部に軽度の腫脹と限局性圧痛を認める。
超音波検査にてATFLの肥厚と腓骨の付着部に骨連続性の不整を認める。

25日経過
長軸走査及び短軸走査ともに、骨連続性の不整は鮮明に描出される。
歩行及び足関節運動時の疼痛は消退。

 

右棘上筋腱断裂

40歳 女性
平成23年6月26日、 家庭婦人バレーボール大会にて、アタックを打とうとした際突然痛みが走り負傷。 平成19年7月、右肩インターナルインピンジメントにて来院。 当時は腱の炎症は著明なるも大きな断裂は認めなかった。
患側の腱板深層部に無エコー域は広がり、腱板の丸みは消失している。
動的観察にて、断裂部分に1/3程度Fibrillar Patternの残存を認め、棘上筋腱の完全断裂を考える。

医療機関にてMRI検査
T2強調のMRI画像。
棘上筋腱は断裂し白く抜けている。