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痛みの診える柔整師【佐藤代田整骨院】

2011/09/01

今も、若者に人気の街として知られる下北沢。その玄関口である下北沢駅の周囲には、おしゃれなカフェや雑貨屋等が立ち並んでいる。賑わう狭い街路を駅から西へ5分程歩くと、あたりは一変、閑静な住宅街となり、まもなく坂の下に「佐藤代田整骨院」が見えてくる。

 

院長インタビュー

―施術の流れの中での超音波検査の位置づけとは、どういうものでしょう?

私の友人の整形外科医は、初診の際の注意点をこう言っています。
“問診、視診、触診これが一番大事で、この三つを行う事で大体の疾患の見当をつける。その後行われるX線やCT検査については、あくまでも最初に行われた問診、視診、触診の補完にすぎない。また、私たちの患者さんの疾患は運動器であるからなにしろ触って動かせ、その中で必ずここの疾患だと分かってくるはずだ”、というものです。
私の考える、医師のイメージは、触らないで画像診断のみで診断をしてしまうものでしたが、どうやら私の医師へのイメージは間違っていたようです。私たち柔道整復師もこれと同じで問診、視診、触診により疾患の大まかな状態をイメージし、その場所をターゲットとして観察します。

 

―検査には時間がかかるのでしょうか?

先程も申し上げましたように、所謂、診断の補完として超音波検査を使うわけで、通常なら補完として使う超音波検査に使う時間はあまりかからないとおもいます。 多分5分から10分でしょう。

 

―操作が難しくて、たくさん勉強しなければならないのでは?

操作の基本はあまり難しくありません。見たい組織に垂直に当てるだけです。当てられた場所には何らかの情報がそこにあります。まずは、解剖学の本を傍らに自分の四肢を見て下さい。関節や筋肉の動き、面白いですよ。超音波の勉強はまず楽しむということでしょうか。

 

―『超音波で診るような患者が来ないのでは?』と疑問を持つ先生もいらっしゃるかと思うのですが?

来ないのではなく、来ていただく環境をこちらが整備出来ていないという事ではないでしょうか。医学は科学です。科学に大事なのは客観性で、みんなが理解できる情報を共有することにあります。施術者は、患者さんの障害の状態を判りやすく画像データを用い説明します。そして患者さんは生活環境などどのようにしたら良いのかを理解し、施術者は正確な判断により的確にその障害にあった施術を行います。これらの客観性のある情報は、患者さんにとってもまた施術者にとっても必要不可欠なものになるでしょう。
又、患者さんにとって自分の状態を理解することは、治癒に向けてのホメオスタシス(恒常性)にも、大きく働くと思われます。
目的をもって仕事をすれば、それを必要とするお客さんは必ず来るというものです。

 

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