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大島議員が語る!柔道整復師業界の今後

2011/01/01

統合医療を普及促進する議員の会    柔道整復師小委員会 事務局長
参議院議員 大島九州男

新年明けましておめでとうございます。去年を振り返りますと色々なことが有りました。

柔道整復師業界の療養費も事業仕訳の対象となりましたが、療養費の逓減が上がり、2部位8割、3部位5割が現実のものとなったら、真面目に柔道整復に携わる先生たちの存続を脅かす大変なことになる。という危機感を受け止めて、業界の皆様方が一丸となり、小委員会での半年にわたる真剣な取り組みの成果として、6月の療養費改定の基本的考え方と有り方について、過去に例のない改定を現実させて頂いたことは、画期的なことでありました。
9月には、委員長の松本龍先生が環境大臣にご就任され、名古屋で行われたCOP10・生物多様性会議の議長として、大変難しいと言われた会議を見事にまとめ上げられましたが、その後松本大臣は、ある会議のあいさつの中で『柔道整復の問題をあきらめずに取り組んだ経験が、COP10を成功に導くいい勉強になった。』と発言されました。それほどこの療養費の改定問題に真剣に取り組んで来られたのです。

また平成15年に出された整骨院における超音波装置使用についての厚生労働省の通知における解釈(整骨院において超音波装置を使って施術の参考にする事については、何ら問題はない。問題が有るのは、医師の補助として医師の指示のもとに柔道整復師が、超音波装置を使う事で、これは業務の範囲を超えるものである。)についても、この小委員会で明快に整理させて頂いた事で多くの皆様に感謝頂く事が出来ました。

その後、療養支給申請書の改定他、領収書の発行等様々な取り組みがなされました。これらは、患者さん、整骨院、保険者全ての皆さんのために、今後の柔道整復師業界の進むべき道の指標となる重要な施策です。

言うまでもなく患者さんの信頼を保ち続けることは最も重要ですが、加えて保険者の信頼を取り戻すことも大変重要です。マスコミで取り上げられる療養費の不正請求事件に関して、保険者は防止策として患者や整骨院に対して外部委託調査を実施しました。これによって、患者さんと整骨院の信頼関係が揺らいでいることは、大変憂慮される事態です。真面目に運営されている整骨院の先生方は、大変困惑なさっています。

 

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