柔整ホットニュース

これだけは知っておいて!!

第55回   【接(整)骨院のホームページの内容について考える】
<Ⅳ>

2012/09/01

5. ホームページに掲載すべき事項(自由診療)

(1)
通常必要とされる治療内容、費用等に関する事項

自由診療は保険診療として実施されるものとは異なり、その内容や費用が医療機関ごとに大きく異なり得るため、その内容を明確化し、料金等に関するトラブルを防止する観点から、当該医療機関で実施している治療等を紹介する場合には、治療等の名称や最低限の治療内容・費用だけを紹介することにより、国民・患者を誤認させ不当に誘引すべきではなく、通常必要とされる治療内容、平均的な費用や治療期間・回数を掲載し、国民・患者に対して適切かつ十分な情報を分かりやすく提供すること。平均的な費用が明確でない場合には、通常必要とされる治療の最低金額から最高金額までの範囲を示すなどして、可能な限り分かりやすく示すこと。
また、当該情報の掲載場所については、当該情報を閲覧する者にとって分かりやすいよう十分に配慮し、例えば、リンクを張った先のページへ掲載したり、利点・長所に関する情報と比べて極端に小さな文字で掲載したりといった形式を採用することは控えること。

 

(2)
治療等のリスク、副作用等に関する事項

自由診療に関しては、その利点や長所のみが強調され、そのリスク等についての情報が乏しい場合には、当該医療機関を受診する者が適切な選択を行えないおそれがあるため、利点等のみを強調することにより、国民・患者を誤認させ不当に誘引すべきではなく、国民・患者による医療の適切な選択を支援する観点から、そのリスクや副作用などの情報に関しても分かりやすく掲載し、国民・患者に対して適切かつ十分な情報を提供すること。
また、当該情報の掲載場所については、上記(1)と同様、当該情報を閲覧する者にとって分かりやすいよう十分に配慮すること。

 

(注)
ここでいう「自由診療」とは、高齢者の医療の確保に関する法律(昭和57年法律第80号)第7条第1項に規定する医療保険各法及び同法に基づく療養等の給付並びに公費負担医療に係る給付(以下「医療保険各法等の給付」という。)の対象とならない検査、手術その他の治療の方法をいう。
また、「保険診療」とは、例えば、厚生労働大臣の定める診療報酬の算定方法(平成20年厚生労働省告示第59号)に規定する検査、手術その他の治療の方法等、医療保険各法等の給付対象となる検査、手術その他の治療の方法をいう。

 

医療情報の提供のあり方等に関する検討会構成員名簿

(敬称略、五十音順)

 

     氏      名               所属・役職

    稲垣   恵正    健康保険組合連合会理事

    大道   道大    社団法人日本病院会副会長

    加納   繁照    社団法人日本医療法人協会副会長

    近藤   真寿    栃木県保健福祉部医事厚生課長

    坂本      正    株式会社毘沙門堂編集長

    鈴木   邦彦    社団法人日本医師会常任理事

○ 長谷川敏彦    日本医科大学医療管理学教室主任教授

    森原   琴恵    日本労働組合総連合会総合政策局生活福祉局次長

    山口   育子    NPO法人ささえあい医療人権センターCOML理事長

 

○座長

 

*オブザーバー

    溝渕   健一    社団法人日本歯科医師会常務理事

 

前のページ 次のページ