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組織間リリースセミナー報道関係者向けに初公開

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株式会社GLABは、平成29年10月21日(土)TKPガーデンシティ渋谷にて行われた「組織間リリース®セミナー」を報道関係者向けに初公開した。

組織間リリースセミナー報道関係者向けに初公開

組織間リリース®とは?

組織間リリース(ISR=Inter-Structural Release)とは、組織どうしをゆるく結合している疎性結合組織をリリースすることを意図した徒手的治療法です。
このテクニックは、全ての軟部組織(=筋・腱・筋膜・神経)を対象に、指先を組織の間に滑り込ませ、皮膚・皮下組織と その深部の筋膜や骨膜との滑走性を改善、組織間の結合をリリース(解放)するものです。
すべての組織がこどものときのようにスムーズに滑るようになることで、組織の緊張を軽減したり、癒着による痛みを取り除いたりできるようになります。

広島国際大学教授の蒲田和芳氏が提唱する治療法であるリアライン・コンセプトを進める上で、関節のマルアライメントを修正することが必要であり、そのためにはマルアライメントの状態を固定させている軟部組織の可動性を取り戻すことは必要不可欠です。
それは、正常に身体運動を行うためには、皮膚、皮下脂肪、筋、腱、靱帯、関節包、骨膜など全ての組織において、隣接する組織との間で可動性を保つ必要があるからです。

また、組織間リリースの技術を習得することによって、皮膚と筋肉本来の動きを回復させることから、関節疾患の治療を進める上で、運動療法・物理療法・補装具療法などの効果が得られやすくなります。
組織間リリースの技術は治療を進めるための土台的な役割であり、この技術の優劣は関節疾患の治療のスピードや到達点に大きく影響します。
(※組織間リリースセミナーホームページより抜粋)

組織間リリースセミナー

蒲田和芳氏

講師は蒲田和芳氏(広島国際大学教授)が務めた。この組織間リリースセミナーでは、組織間の滑走性を判定できる指の使い方を育てること、そして滑走不全を組織の線維化を促すことなく3秒程度でリリースを終える技術を習得。また、組織間の癒着の有無を正確に判定し、またそれに対するリリースの効果も触診によって判断できるようになるとのことだ。

今回取材を行ったセミナーは全3回ある内の3回目との事で、午前中はパートナーを組み、膝の組織間リリースを行って流れと感触を掴み、午後は6人のグループを作り、ローテーションで回りながらお互いに評価する流れとなった。

蒲田氏は“他人の評価を得て客観的に評価していただきたい。また、自分が治療を受ける事によって感じ方、痛さ、痛さがどう変化するかという事を感じ取って欲しい”と、自分が治療をしている時とされている側の感覚を理解し、すり合わせを行って欲しいと話した。

また、組織間リリースをした時の効果は劇的なものであり、なんとなく解るものではなく、はっきりと解ること、そこに曖昧さはないとのこと。
今回のセミナーで“できたと思う瞬間があれば、その感触が他の所にも適応できるはずなので、1カ所でもいいから「これだ」と思える場所を見つけていただいて、常にその形の感触の変化を感じ取れるようにしていただくのが今後の努力の方向性”と、受講生にセミナーの焦点を語った。

“組織間リリースをして癒着をはがして行く事は、外科的な手術を使おうが使うまいが同じことなので、外科医は外科医で癒着をしっかりと目で見て焼いてはがして行く。
私たちは指先で診てそれをはがして行く。
外科では術中は麻酔下なので痛みの変化は感じられない。やってみて終わってみて翌日どうだったかという事になるが、我々は治療しながら「ここが痛い」など、痛みの原因を直接的に情報収集できる。そのメリット、アドバンテージをしっかりと活かしてゆく取り組みをしてほしい”と話し、プロジェクターで動画を流しながら膝の組織間リリースの手順の解説を行った。

解説

その後、受講生同士がパートナーを組み、テキストをタブレットなどで確認しながら熱心に組織間リリースを勉強。講師の蒲田氏もそれぞれのテーブルを回り、手の当て方や筋膜の位置を個別に指導するなど、積極的に技術指導を行っていた。

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