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「第14回柔道整復療養費検討専門委員会」取材後記

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第14回柔道整復療養費検討専門委員会

4月23日に開催された第14回柔道整復療養費検討専門委員会を取材した。これまで開かれた委員会を殆ど取材する中で、不毛な議論が続いていると感じていたが、今回の委員会で決定的な要因が明らかになった。それを若干述べてみたい。

何故ここまで不毛なやり取りが続いていたのか?それは何故なら、国民の健康を守るべき保険者が、保険者の役割を失念して、柔道整復業務全般を不正の温床であり、悪者として扱っているからである。

古来から脈々と続く歴史的に重要な役目を担ってきた柔道整復という日本の伝統的な医療に対する尊敬の念が全く失われているのである。近代になって整形外科が柔道整復師に代わってEBMに基づいた医療として世界的にも国内においても認められていることは間違いないが、100年前から「骨接ぎ」といわれる人たちが日本国民の外傷全般を担当してきたことは紛れもない事実なのである。

保険者はこの歴史的事実を無視しているからこそ、尊敬の念をもたずして、所謂不正が横行したことに対してのみ目を向け糾弾し、その対策についてのみ議論し〝1部位についても負傷原因を記載できないのであれば保険を取り扱わせない〟等の意見は、あまりにも被保険者や国民を軽視した意見である。こういった国民の健康を度外視した保険者は、本来の役割を忘れているとしか思えないのである。

保険者の役割とは何であるのか?保険者の本分とはなんであるのか?という原点に立ち返っていただきたい。そうでなければ、国が推進する「地域包括ケアシステム」も絵に描いた餅になりかねない。国民は柔整が良いから通っているのであって、そこを蔑にしてもらっては困る。

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