第16回医療オリンピックC-1 2018決勝大会開催
平成30年11月18日(日)13時より、東京国際フォーラム(東京都千代田区)にて『第16回医療オリンピックC-1 2018決勝大会』が開催され、全国10地区で行われた地区大会を勝ち抜いた出場者による熱い戦いが繰り広げられた。
大会主催者である整骨院振興協同組合代表理事・近藤昌之氏は〝過去の積み重ねが今を作る。そして我々の業界の未来は今、皆さんが作っている。これから我々が担っていく役割には大きなものがある。日本は世界有数の長寿国であり平均寿命も長い。しかし皆、寿命までずっと健康なのかというとそうではなく、運動機能の低下が課題となっている。筋肉を正しい位置に戻し、定着させ、その能力を向上させることができる我々の技術は、運動器疾患に有用でありお年寄りに限らず働く世代や子どもたちにも使える。日本の健康を作っていくために、我々は知識・技術・マインドを磨いていく必要がある。そのためにもこの医療オリンピックC-1ではガチンコで勝負していただきたい。勝っても負けても自身の成長につながり、業界を高めていくことにもつながる〟と出場者を鼓舞した。
続いて、祝電・メッセージ等が読み上げられた後、競技が開始された。
医識王
医療知識を競うクイズ形式のオープン競技。まず会場来場者全員が参加し50問の予選問題を行い、成績上位となった5名により決勝戦を行う。決勝戦では司会者が読み上げる問題に早押しで回答する。
診断王
「診断力」を競う競技。患者さんに対する問診から診断までを8分間の制限時間の中で実際に行い、診断の的確さや説明の内容、患者さんへの接遇力を競い合う。「問診」「視診」「触診」から「傷病、保険説明」までの一連の流れに「接遇力」「患者さんの感覚」の要素を加えた6つの項目で審査が行われる。
決勝大会では全国予選を突破した4名が出場した。
刺鍼王
刺鍼の技術を競う競技。長さの異なる2種類の鍼(3番1寸3分、3番1寸6分)を使用し、それぞれ1分ずつ片手挿管による刺鍼を行い計2分間の総刺鍼数を競う。「刺鍼カウンター」を使用し、正しく刺鍼した本数を合計ポイントとして競い合う。
決勝大会では、地区大会を突破した出場者13名と前回大会優勝者が出場した。
矯正王
様々な手技を用いて3分間以内で身体の歪みを矯正する技術を競う競技。施術前後の歪みの改善度に加え、施術を受けた患者による評価、審査員による安全性や患者への配慮などの評価も審査の対象となる。
決勝大会では、地区大会を突破した出場者12名と前回大会優勝者が出場した。
包帯王
包帯巻きの技術を競う競技。包帯巻きの見栄え、きつさ、実用性等、複数の審査項目で獲得した総合ポイントを競う。準決勝までは足関節、3位決定戦は足関節と肩関節、決勝戦は足関節、膝関節、手指、肩関節の包帯巻きを続けて行う。尚、包帯を落とした場合は失格となる。
決勝大会では、地区大会を突破した出場者14名と前回大会優勝者が出場した。
実技王
施術者が持つ「技術」を競う競技。会場の参加者に対し、自分が持つ得意技を8分間の時間制限の中でプレゼンテーションしながら実技を行う。「説得力」「独創性」「表現力」「時間配分」「患者目線」「プレゼン後のヒアリング」の他、観客が『施術を受けたい』と感じた出場者に投票を行う「会場投票」を加えた7項目で審査が行われる。
決勝大会では全国予選を突破した3名が出場した。
全競技終了後、各部門の成績上位者の表彰が行われた。
出場者は緊張をのぞかせながらも、笑顔で生き生きと競技に参加。結果にかかわらず、日頃の研鑽の成果を出し切った出場者は皆、すがすがしく晴れやかな表情を見せていた。
医識王
- 優勝:
- 高井那央登(亀戸駅前中央整骨院)
診断王
- 優勝:
- 築城一也(桜整骨・鍼灸院)
- 準優勝:
- 槌谷伸輔(高根木戸接骨院)
- 第3位:
- 池原夏海(美南オレンジ整骨院)
刺鍼王
- 優勝:
- 真木唯(だいふく鍼灸整骨院)
- 準優勝:
- 田川彩華(笑顔道 小川の整骨院)
- 第3位:
- 田邉秀行(船橋中央整骨院)
矯正王
- 優勝:
- 小林謙介(西葛西中央整骨院)
- 準優勝:
- 名久井咲希(京成金町整骨院)
- 第3位:
- 嶋崎大輔(市川中央整骨院)
包帯王
- 優勝:
- 泉武瑠(瑞江駅南口整骨院)
- 準優勝:
- 千葉圭悟(たけだ整骨院 銭函)
- 第3位:
- 佐々木侑奈(げんき堂整骨院 城陽)
実技王
- 優勝:
- 志津田俊(パルモ紺屋町整骨院)
- 準優勝:
- 山邉信一(BASE Conditioning Labo)
- 第3位:
- 廣島秀昭(要整骨院)
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