医療オリンピックC-1東京大会開催される
令和1年8月29日(木)、AP東京八重洲通り(東京都中央区)において、第17回医療オリンピックC-1東京大会が開催された。
2003年から開催されている医療オリンピックC-1では、包帯王・刺鍼王・矯正王・医識王・診断王の5つの競技で、医療家が知識や技術を競い合う。
予選として、この東京大会を含む全国11地区(北海道・東北・北関東・東京・南関東・中部・近畿・四国A・四国B・九州・沖縄)で地区大会が開催され、勝ち上がった猛者たちは決勝大会への切符を手にすることができる。
主催者である整骨院振興協同組合・近藤昌之代表理事は〝元来我々柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師は患者さんと自分たちだけの対話の中で自らを高めていくという、どちらかというと「内向き」な職業で、自分の知識や技術を冷静に評価する、あるいは他者の技術を見るという機会が少ないと感じている。師匠や先輩、仲間、患者さんなど他者から学ぶことは非常に多い。それぞれが競い合いながら、より高い知識・技術・マインドを身につけ、より素晴らしい施術者となってもらいたい〟と熱い想いを語り、参加者たちを激励した。
東京大会では包帯王・刺鍼王・矯正王の3つの競技が行われた。
包帯王
見栄え、きつさ、実用性など、複数の審査項目の総合ポイントで包帯巻きの技術を競う。今回は、前距腓靭帯内反捻挫に対する包帯巻きの技術を競った。40秒の制限時間をオーバーしたり包帯を落としたりすると失格となる。
刺鍼王
片手挿管により1分30秒以内に、鍼台に描かれた10個の直径3mmの円の中に1番1寸3分を打ち込み、残り時間を基本ポイントとして競う。制限時間内に10本刺し終えられなかったら失格、円からはみ出していたらマイナス10ポイント、鍼を落としたり鍼体が曲がったりしたらマイナス3ポイントとなる。
矯正王
モデルの前後屈数値を審査基準とし、1分間で評価、2分間で施術を行い、施術前後の歪みの改善度合いを競う。
応援に駆けつけた施術者たちが見守る中、競技参加者たちは自分の持てる技術を存分に発揮した。
各競技終了後、決勝大会への進出が決定した各競技の上位入賞者が発表され、会場からは大きな拍手が起こった。
包帯王
- 第1位:
- 岸澤裕太(岸澤整骨院)
- 第2位:
- 小林謙介(西葛西中央整骨院)
- 第3位:
- 松本由佳(ひらいはりきゅう整骨院平井本院)
- 第4位:
- 熊谷圭一郎(笑顔道小川の整骨院)
刺鍼王
- 第1位:
- 高瀬由佳(ひらいはりきゅう整骨院大宮院)
- 第2位:
- 濱田ひかり(ひらいみなみはりきゅう整骨院)
- 第3位:
- 中川智菜美(ひらいはりきゅう整骨院北口院)
矯正王
- 第1位:
- 福岡将馬(東陽町整骨院)
- 第2位:
- 金谷臣史(CMC西葛西整骨院)
- 第3位:
- 永山友理(りふれはりきゅう整骨院西大島院)
なお、今年度より敗者復活戦が行われることが決定されており、地区大会で惜しくも敗退した出場者にも決勝大会出場のチャンスは残されている。
決勝大会は、令和1年11月10日(日)に開催される予定だ。
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