(公社)日本柔道整復師会通常総会開催される
令和3年6月27日(日)、帝京平成大学池袋キャンパス(東京都豊島区)において「公益社団法人日本柔道整復師会通常総会」が開催された。
公益社団法人日本柔道整復師会・工藤鉄男会長は”本来であれば多くの方々にお越しいただき本会での活動についてご意見をいただきたいところだが、コロナ禍によりそれが叶わないことが残念でならない。常日頃から、皆さんには各地域で努力していただいている。この業界にはまだ問題が山積しているのも事実だが、これまでの努力は決して無駄ではない。これまで見過ごされてきた問題に対し、日本柔道整復師会は長い歳月をかけてひとつひとつ取り組んでいる。我々は自己の利益のためではなく公のための組織として、すべての都道府県柔道整復師会を公益法人化した。そして施術管理者制度の構築や要件強化を行ってきた。保険の取り扱いをできるのは柔道整復師であり施術管理者であるということを徹底していく。それが業界を守ること、そして柔道整復師とその生活を守ることにつながる。業界を守っていくためには復委任の問題の解消だけではなく、教育改革や柔道整復の技術向上も必要になる。そこで柔道整復術公認100周年記念事業として、2019年に「匠の技 伝承」プロジェクトを立ち上げ、10年計画で技術の伝承と向上に努めている。また教育改革として、患者安全の観点から超音波観察装置による画像の理解等について教育に取り入れた。いずれは国家試験にも出題されることになる。科学的根拠も学ぶことで、腱・軟部組織の損傷や骨折・脱臼をはじめとする身体の痛みをしっかり治すことができるようになり、社会保障費の削減にもつながる。地域住民が受けやすい医療を提供できる体制をみんなで目指していきましょう!”と、力強く挨拶した。
本総会における主な議題は以下の通り。
【議題】
- 令和2年度決算案の承認について
- 令和3年度会費免除者案の承認について
- 役員の選任並びに会長及び副会長の選定について
【報告】
- 令和2年度事業報告
- 令和2年度監査報告
本総会は、コロナ禍という状況を踏まえ、マスク着用・手指消毒をはじめ、例年行っている帰一賞表彰式は中止され、傍聴者を受け付けず、質問等については事前に文書にて行う、新役員の職務分担は翌日の理事会にて決定する等、感染症対策を徹底しての開催となった。
決算案について
令和2年度事業報告及び令和2年度決算案について報告があり、代議員の過半数の賛成が得られたため原案通り可決された。
会費免除者案の承認
終身免除(満85歳以上で40年以上の会費納入者が対象)22名、所得に関する免除者(年間総収入160万円以下のものが対象)14名に対する会費免除が可決された。
役員の選任並びに会長及び副会長の選定
理事(会長及び副会長を除く)候補者、副会長候補者、監事候補者は立候補者数が定数内だったため、投票による選任が行われた。
会長候補者については定数を超える2名の立候補があったため、投票により決定された。
決定した役員は以下の通り。
役職 | 氏名 |
---|---|
会長 | 工藤鉄男(東京都) |
副会長 | 松岡 保(福岡県) |
三橋裕之(東京都) | |
理事 | 伊藤宣人(三重県) |
田村 清(群馬県) | |
大河原晃(埼玉県) | |
石原 誠(香川県) | |
山﨑邦生(岡山県) | |
竹藤敏夫(茨城県) | |
豊嶋良一(宮城県) | |
川口貴弘(奈良県) | |
長尾淳彦(京都府) | |
伊藤述史(東京都) | |
富永敬二(佐賀県) | |
森川伸治(愛知県) | |
徳山健司(大阪府) | |
齊藤勝典(山形県) | |
齋藤武久(神奈川県) | |
理事 | 髙橋政夫(千葉県) |
嶋谷 清(石川県) |
役員を代表して会長に選出された工藤鉄男氏に対し、選挙管理委員会・深井伸之委員長より選任証書が手渡された。
工藤会長は”結果を真摯に受け止め、この業界をより良くするために命がけで頑張ることを宣言致します。皆で力を合わせて前進していきたいと思いますので、ご協力をお願い致します”と抱負を述べ、閉会となった。
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