シルバー人材センター登録者、労働時間上限を緩和へ
シルバー人材センターを通じて働く高齢者について、週20時間までしか働けない規制を年内にも緩和する方向で、厚生労働省が検討を始めた。あわせて、65歳以上にも雇用保険を適用することや、高齢者を雇う企業への支援の充実策も検討していく。
人材センターに登録する人は、65歳以上の労働力人口の1割に相当する。高齢者の大きな受け皿になっているため、これを30~35時間程度まで広げる方向だ。年々増える高齢者に働きやすい環境を整え、人手不足のなか活用したいという自治体などの要望にも応える。
民間企業を圧迫しないようにとの考えから、人材センターで登録した会員に紹介する仕事は、原則として労働時間は週20時間、労働日数は月10日を超えないよう、厚労省が通達に基づき指導している。こうした規制から利用しにくいという高齢者もいて、会員数はこのところ減少傾向だ。
一方で介護や農作業などの現場は賃金水準が低く、若い人材が集まりにくいため高齢者をもっと活用したいという自治体などの要望が高まっている。
<ニュースソース>
朝日新聞デジタル(2015/05/09)
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