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26年度医療費概算、40兆円超で過去最高

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厚生労働省は3日、平成26年度に病気やけがの治療で全国の医療機関に支払われた医療費が概算で39兆9556億円となり、12年連続で過去最高を更新したと発表した。前年度比で伸び率は1.8%で、労災分などを含めた国民医療費は初めて40兆円を突破することが確実になった。

26年度の1人当たりの医療費も31万4千円となり過去最高を更新。診療別にみると、医科の入院が16兆円で全体の40.2%を占めた。次いで医科の入院外(外来)が13兆8千億円、調剤が7兆2千億円、歯科は2兆8千億円となった。

政府は医療費抑制に向けて新薬より割安なジェネリック医薬品(後発薬)の使用促進などに乗り出しているものの、高齢化に伴い医療機関で治療を受ける患者が増え、膨張する医療費に歯止めがかかっていない。

医療費は「団塊の世代」が75歳以上になる37年度には54兆円に膨らむと見込まれており、後発薬の使用促進や病床の適正化などを通じた医療費抑制策に加え、今年末の予算編成過程で議論する28年度の診療報酬改定でどこまで削減できるかが焦点となる。

<ニュースソース>
産経新聞(2015/09/03)

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