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那須塩原の柔道整復師、医学博士号取得

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栃木県那須塩原市で「名倉堂刈屋接骨院」を経営する、柔道整復師 刈屋太郎さん(62)が医学博士号を取得した。刈屋さんは2012年に獨協医科大学大学院に入学。自宅とキャンパスを往復しながら、接骨院の仕事と研究を続けてきた。4年間でまとめた研究論文は1月の学位審査を通過した。

刈屋さんは肉離れの治療後も残るしこりの予防法を開発しようと、59歳で同大大学院に入学した。刈屋さんによると、論文はリンパ球が臓器移植後に拒絶反応を起こす仕組みの解明がテーマで、T細胞が幹細胞を攻撃し、拒絶反応を起こす仕組みを明らかにした。この成果は筋肉障害の予防法の開発に結び付くことが期待されるとのこと。

刈屋さんは「自分が頑張ることで、不正請求など暗い話題がある業界のイメージを変え、後進に希望を与えたかった」と振り返ったという。県柔道整復師会によると、会員の医学博士号取得は初めてという。同会の片岡祥二会長は「快挙だ」と努力をたたえている。

<ニュースソース>
下野新聞(2016/03/19)

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