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マッサージ業、接骨院等、倒産状況は過去10年で最多

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東京商工リサーチによると、2018年の「マッサージ業、接骨院等」の倒産は前年比36.7%増の93件に達し、過去10年間で最多を記録し、5年連続で前年を上回った。

倒産した「マッサージ業、接骨院等」の過半数は個人企業で、従業員5人未満が全体の9割を占め、小・零細規模が多いのが特徴だという。倒産原因は「販売不振」(業績不振)が73件と最も多く、同業者間での競争の厳しさを映し出している。

地区別では、最多は近畿の42件だった。次いで、関東22件、中部17件、九州6件、中国4件、北海道1件、東北1件の順。 

厚生労働省の「衛生行政報告例」によると、マッサージ業他の施術所(あん摩、マッサージ、指圧、はり、きゅうを行う施術所と柔道整復の施術所などを含む)は、2006年に10万8,139か所だったが、2016年は13万6,460か所に増加。この10年間で2万8,321か所(26.1%増)増えた。
就業状況では、就業あん摩マッサージ指圧師が2006年の10万1,038人から、2016年は11万6,280人(15.0%増)に増加。このほか、就業はり師が42.5%増(8万1,361人→11万6,007人)、就業きゅう師が42.6%増(7万9,932人→11万4,048人)、就業柔道整復師が76.0%増(3万8,693人→6万8,120人)と、いずれも大幅に増えている。柔道整復師は、国家資格を取得できる養成校の増加も背景にあるとみられる。

最近、マッサージ業や接骨院等の不正広告が全国的に横行しているが、不正広告が増えた背景には同業者の増加による過当競争がある。あん摩マッサージ師等は国家資格だが、最近は無資格のマッサージ店なども林立し、競争激化に拍車をかけている。

本調査の「マッサージ業、接骨院等」は、TSR業種コードの「療術業」から抽出したもので、具体的にはマッサージ業、整骨院、鍼灸院、整体などを含む。

<ニュースソース>
東京商工リサーチ(2019/01/15)

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