柔道整復師と介護福祉の記事一覧
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柔道整復師と介護福祉【第79回:政府の進める介護人材不足対策とは?】
高齢化率がさらに高くなっていく日本では、介護人材不足が深刻化しています。介護が必要な人数と必要な介護人材の数を比べ、これからの介護人材確保のための施策について解説します。 将来見込まれる介護が必要な人数 経済産業省によると、少子高齢化がさらに進むと、将来、65歳以上の高齢者の人口率が高くなり、とくに、85歳以上の人口増加が大きくなると推計されています。 1950年から2045年の日本の人口の実績と […]
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柔道整復師と介護福祉【第78回:政府が目指す介護現場の革新とは?】
現在、介護人材が不足、現役世代が減少していく中、介護現場の生産性向上が喫緊課題とされています。介護ロボットやICTなどのテクノロジーを活用することによって、介護サービスの質の向上および業務効率化を推進することが重要な位置づけとされています。こうした中で、介護ロボットの現況について解説します。 平成30年度の介護報酬改定 介護ロボットの活用促進を図る観点から、特別養護老人ホームおよびショートステイの […]
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柔道整復師と介護福祉【第77回:介護保険が目指す「通いの場」とは?】
現在、少子高齢化が進む状況下で医療や介護に充てる財源、そしてケアに携わる家族の時間やホームヘルパーの労働力の確保といった問題が山積しています。政府は、将来的に要介護状態にならないための予防施策を掲示、厚生労働省は介護予防のあり方に関する有識者検討会を開き、高齢者が集う「通いの場」の実現に向けて議論。同省が提唱する「通いの場」について解説します。 地域の高齢者が主役の介護予防に向けたプログラムの実践 […]
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柔道整復師と介護福祉【第76回:コロナ禍における介護保険改正のポイント】
現在、COVID-19によって介護サービス事業所を取り巻く環境は非常に厳しい状況にありますが、2022年度の介護保険制度・介護報酬改定に向けた議論は着々と進められています。2019年12月の社会保障審議会・介護保険部会で「介護保険制度改正の概要」が公表され、2020年3月には介護給付費分科会が開催され介護報酬改定に向けた議論が開始。改定に向けては、主要論点に関する討議や事業者団体へのヒアリングを実 […]
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柔道整復師と介護福祉【第75回:コロナ禍における介護分野の課題と前回介護保険改正の振り返りvol.1】
COVID-19の感染拡大による混乱が続く中、2021年度介護保険制度改正・介護報酬改定に向けた準備が進められています。制度動向を注視し、変化に対して柔軟かつスピーディーに対応することは、介護サービス事業所にとって非常に重要課題です。接触が当然とされた介助を非接触でどのようにサービス提供するか創意工夫を行うとともに、事業の持続的な運営のためには制度改定に向けた準備が不可欠となります。今回は夏以降に […]
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柔道整復師と介護福祉【第74回:介護保険と障害福祉サービスの併用vol.2】
パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、リウマチなどで重度の介護状態になり24時間体制の介護が必要となった場合、障害福祉サービスで受給可能なケースがあります。具体的には、「重度訪問介護」を利用すると、1割負担で24時間体制の訪問介護を受けることも可能です。さらに、状況に応じて介護保険との併給が可能なケースもあります。 介護保険で適用されない外出支援 介護保険では適用されない外出時の介護や付き […]
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柔道整復師と介護福祉【第73回:介護保険と障害福祉サービスの併用vol.1】
介護が必要な人にとって頼れる公的な保険制度に、障害福祉サービスがあります。介護保険サービスと合わせて受給することも可能です。 障害福祉サービスで介護保険の不足を補う 介護保険とは、事業対象者・要支援・要介護認定を受けられる公的介護サービスのことで、介護サービスを1~3割の自己負担額で受けることができます。しかし、介護保険を利用できるサービスには、限度額が設定されており、受けられるサービスが限定され […]
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柔道整復師と介護福祉【第72回:介護施設におけるレクリエーションvol.2】
(1)基礎生活レクリエーション 基礎生活レクリエーションは、日々の暮らしのなかで、要介護者が心地よく感じる時間を増やしていくレクリエーションです。 (2)レクリエーションのバリエーション 体力の衰えによる不安のほか、夜によく眠れない、日中何もすることがなく退屈であるなど、高齢者はさまざまなストレスを抱えています。そんなストレスを和らげるのが、リラックスするためのレクリエーションです。頭や体力を使う […]
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柔道整復師と介護福祉【第71回:介護施設におけるレクリエーションvol.1】
(1)介護現場におけるレクリエーションの目的 介護現場でのレクリエーションは単なる娯楽やレジャーではなく、個人の能力やニーズに応じて実施される専門的な介護サービスのひとつです。生きがいを持ってその人らしい生活を送れるよう、QOL(生活の質)を向上させる目的で行います。介護レクリエーションを行うことで、大きく分けて次の3つの効果が期待できます。 (2)介護レクリエーション3分類 介護レクリエーション […]
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柔道整復師と介護福祉【第70回:地域密着型通所介護(小規模デイサービス)の人員基準と報酬額vol.2】
(1)地域密着型通所介護で受けることができるサービス 地域密着型通所介護では、以下のようなサービスを受けることができます。 (2)地域密着型通所介護サービスの利用に必要な費用 地域密着型通所介護を利用できるのは要介護度1以上の方のみです。利用時間と要介護度ごとの料金は、1割負担の場合は以下のようになっています。 2割負担の場合は上記の金額を2倍した額になり、さらに入浴加算や個別機能訓練加算の料金を […]
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柔道整復師と介護福祉【第69回:地域密着型通所介護(小規模デイサービス)の人員基準と報酬額vol.1】
(1)地域密着型通所介護(小規模デイサービス) 「地域密着型通所介護」とは、認知症の高齢者や要介護の高齢者といった利用者が、可能な限り住み慣れた自宅や地域で生活を送れるよう、介護をする家族の負担軽減や介護が必要な高齢者の孤立感解消、心身の機能維持などを目的として実施されている日帰りの通所介護(デイサービス)です。 平成28年4月1日より、利用者の定員によって「通所介護」が「通所介護に該当する事業所 […]
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柔道整復師と介護福祉【第68回:療育手帳の手続きと流れvol.2】
障害手帳の1つである「療育手帳」判定基準や取得の流れ vol.2 (1)障害の判定基準 多くの自治体が知能障害の判定基準に知能指数IQを使います。IQの数値が低ければ低いほど障害が重いと規定しています。 幼児は知能指数の代わりに発達指数DQを判定材料にしながら、日常生活の能力とあわせて、総合的な知能障害の判定をします。 しかし、知能障害に対する法的な定義はなく、判定基準や判定方法には、重度かどうか […]
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柔道整復師と介護福祉【第67回:療育手帳の手続きと流れvol.1】
障害手帳の1つである「療育手帳」判定基準や取得の流れ vol.1 (1)療育手帳とは 療育手帳とは、都道府県が知的障害児や知的障害者を対象に交付している障害者手帳です。療育手帳には、知的障害を持つ方に対して、一貫した様々な指導や相談、支援を受けやすくするための目的があります。知的障害は、おおむね18歳までに知能機能の障害が現れるといわれています。 知的障害の定義は、 の3つになります。 一般的には […]
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柔道整復師と介護福祉【第66回:障害福祉サービス「生活介護」vol.2】
障害福祉サービス「生活介護」vol.2 (1)生活介護のサービスを利用するメリット 生活介護は、日常生活の支援を受けることができるとともに、介護者のレスパイトケア(預かり)にもつながります。生活介護のサービスを利用することで、常時介護等を必要とする障がい者やその家族にとっては、食事や入浴、排泄といった介護や日常生活上のさまざまな支援を受けることができます。 生活介護は日中のサービスが提供されるので […]
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柔道整復師と介護福祉【第65回:障害福祉サービス「生活介護」vol.1】
障害福祉サービス「生活介護」vol.1 (1)生活介護とは 障害を持つ人への支援サービスの一つ生活介護は、 などを目的とした、障害者に対する支援サービスの一つです。また、障がい者支援施設や生活介護事業所などにおいて、常時介護を必要とする障がい者が主に日中の時間帯に利用できるサービスとなります。 (2)生活介護は「障害者総合支援法」のサービス 生活介護は、2013年に施行された「障害者総合支援法」に […]
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柔道整復師と介護福祉【第64回:共生型事業所基準】
共生型サービス・介護保険、障害福祉の指定基準 2018年4月の 介護保険法改正では、地域包括ケアシステムの強化に向け高齢者や障害者、障害児が共に利用できる共生型サービスが新設されました。 これにより、65歳に達した障害者が、通い慣れた障害福祉事業所から別の介護事業所へ移らなければならないといった問題が解消されるとともに、社会資源に乏しい地域においても、限られた人材を有効活用し、必要なサービスを提供 […]
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柔道整復師と介護福祉【第63回:特定事業者加算と働き方改革】
4月から“年5日の年次有給休暇取得の義務化 2019年10月の消費税率の10%への引き上げに伴い、新加算が創設されています。新加算は、「介護職員等特定処遇改善加算」です。省略して「特定処遇改善加算」となります。 介護職員等特定処遇改善加算の取得には、次のとおり3つの要件が必要です。 ②の「職場環境要件」では、職員の資質の向上や労働環境・処遇の改善などの取組みをする必要があります。しかし、介護職員の […]
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柔道整復師と介護福祉【第62回:全世代型社会保障】
安倍政権が総仕上げと位置付けている、社会保障制度改革の議論がいよいよ本格化しています。政府は2020年初めの通常国会に年金・介護制度改革の法案を提出することを目指しており、その具体策が提示。政府は、安倍首相が議長を務める「全世代型社会保障検討会議」を新たに創設、9月20日にその初会合が開催されました。法案策定に向けた具体的な議論は、政府・官庁主導で進められています。ところで、全世代型社会保障制度と […]
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柔道整復師と介護福祉【第61回:介護保険改正のポイント】
令和元年の介護報酬改定の変更点およびポイント! 厚生労働省は、2019年に入り、複数回にわたり介護報酬改定に関する告知。この介護報酬改定は、2019年10月より適用されることになります。今回の改定内容の中での主な2つの変更点は、各種サービスの基本単位数と介護職員処遇改善加算に関する変更です。介護業界に大きな影響を与える「介護報酬改定」に関して各種制度に詳しく説明します。 主なポイント 令和元年10 […]
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柔道整復師と介護福祉【第60回:相談援助の手法②】
技法(アプローチ)について 相談援助は、援助者が、クライエントと共に目標を決め、計画を立て、社会資源を利用しながら、目標に近づいていく活動を指します。この際、どんな風に目標に近づいていくかにも、色々な技法があり、その中でも主要なものにはアプローチ名が付いています。 問題解決アプローチ 心理社会的アプローチ(診断主義派)と機能的アプローチ(機能主義派)の折衷理論です。問題解決の主体は、クライエントに […]
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