HOME 特集 保険請求の手引き

保険請求の手引きの記事一覧

  • 保険請求の手引き【第13回:療養費の支給基準 その12】

    柔道整復療養費特例受領委任に係る「療養費の支給基準」について、編集部による解説も最終稿となります。今回は、特に柔道整復師の先生方にとって最重要記録と称しても過言でない施術録、そして徴収方法に様々な違反行為が見られる一部負担金について記述いたしますが、読者の皆様はどのように位置づけされ、実行されているでしょうか。 第6 施術録について 医科ではカルテ(独語)と呼び、診療記簿として様々な患者記録が記載 […]

    保険請求の手引き 特集

  • 保険請求の手引き【第12回:療養費の支給基準 その11】

    身体の運動器などの損傷について固定処置が必要な場合、柔道整復師の先生方はどのように対処されているのでしょうか? 骨折や脱臼の損傷をされた患者が、或いは捻挫や挫傷の患者が、いわゆるシーネや副木と呼ばれる材料で固定された様子を見る機会は少なくなりました。 上肢を敬礼するような形で固定されていたり、スキー場では脚を包帯で包まれ松葉杖歩行されている方が当たり前のように見られものです。いつの間にか骨折などは […]

    保険請求の手引き 特集

  • 保険請求の手引き【第11回:療養費の支給基準 その10】

    療養費の支給基準の柔道整復師の施術料金の算定方法 備考 このように冷罨法・温罨法や電療料加算についても規定が定められています。後療に併施して行われた温罨法や電療は、その料金を算定することが可能です。 (2)罨法料 温罨法料や電療料の加算は、あくまでも後療に併施した場合に温罨法料のみの加算や、電療料のみの加算、或いは温罨法料・電療料の加算が認められることになっています。後療が実施されていない場合には […]

    保険請求の手引き 特集

  • 保険請求の手引き【第10回:療養費の支給基準 その9】

    近接部位については、地域によってやや解釈の異なる場合があると聞きます。 各都道府県に設置された「柔道整復療養費審査委員会」における取扱いが異なる、いわゆるローカルルールとも呼ばれる事実があるようです。これらの解消もさることながら、全国的に統一された審査基準構築のためにも、柔道整復療養費審査委員会設置規定も十分な見直しを期待したいところです。 4 その他の事項 (1) 近接部位の算定方法 ① 手関節 […]

    保険請求の手引き 特集

  • 保険請求の手引き【第9回:療養費の支給基準 その8】

    平成9年4月版の療養費の支給基準(社会保険研究所)には、打撲・捻挫の部に「筋又は腱の断裂(いわゆる肉離れをいい、挫傷を伴う場合もある。)については、打撲の部の所定料金により算定して差し支えないこと。」と表記がされています。 それまでは、支給基準により定められている傷病名として骨折・脱臼・打撲・捻挫のみであり筋損傷としての挫傷の使用は認められていなかったようです。挫傷が傷病名として利用可能となっても […]

    保険請求の手引き 特集

  • 保険請求の手引き【第8回:療養費の支給基準 その7】

    受診者の傷病が明らかに関節脱臼損傷だと判断される場合には、受診者保護を第一精神として且つ応急手当として整復を処置するのが当然だと考えられます。ですが、脱臼損傷には時として、関節構成体の損傷を合併している例も認められる場合があります。それらを踏まえて、画像診断等を含めた確認が重要であることは言うまでもありません。また、整復が完了した後、応急手当以降の継続した治療(施術)を行う場合には、例え脱臼が回復 […]

    保険請求の手引き 特集

  • 保険請求の手引き【第7回:療養費の支給基準 その6】

    柔整ホットニュースをご覧の先生方は、初検算定をされた日の後、最初の後療算定が行える日において再検算定を行う場合、どのように捉えて実行しておられるのでしょうか?柔道整復の治療現場を考えると、初検時に受診者の訴えや身体運動器に示される症状から必要かつ妥当な判断において、限定的ではあるものの、算定上許された傷病名を決定することになります。 第4   再検料 11 再検料は,初検料を算定する初検の日後最初 […]

    保険請求の手引き 特集

  • 保険請求の手引き【第6回:療養費の支給基準 その5】

    医師がドクターバックを所持する看護婦(現在は看護師)さんを伴って、患家に赴かれているシーンは過去において当たり前のように拝見する機会がありました。 昨今その代替策として、訪問看護や在宅医療と姿を変えて、医師による「往診」と云う形式自体が少なくなったように感じますが、読者の皆様はいかがでございましょうか? 今回は柔道整復師の先生方に認められる往療について、解説を申し上げます。 往療を行ない、算定する […]

    保険請求の手引き 特集

  • 保険請求の手引き【第5回:療養費の支給基準 その4】

    初検時相談支援料は、平成20年に料金算定の項目として新たに認められたものです。初検時に50円の料金算定が許された訳ですが、この50円には非常に大切な意味が込められていると編集部では考えています。 当時、この50円の料金算定新項目を設けることにより、柔道整復療養費の総額に対する、いわゆる影響金額は、約8億円と試算されていたようです。 9初検時相談支援料の取扱いについては,以下によること。 (1)初検 […]

    保険請求の手引き 特集

  • 保険請求の手引き【第4回:療養費の支給基準 その3】

    柔道整復師の施術に係る算定基準の実施上の留意事項 いわゆる時間外や休日加算に関しては、誤解をされる柔道整復師の先生が比較的多くみられる傾向がありますので、この部分も注意が必要です。 7時間外加算及び深夜加算の取扱いについては,以下によること。 (1)休日加算と時間外加算又は深夜加算との重複算定は認められないこと。 (2)時間外加算又は深夜加算は,初検が時間外又は深夜に開始された場合に認められるもの […]

    保険請求の手引き 特集

  • 保険請求の手引き【第3回:療養費の支給基準 その2】

    柔道整復師の施術に係る算定基準の実施上の留意事項 7柔道整復の治療を完了して単にあんま(指圧及びマッサージを含む。)のみの治療を必要とする患者に対する施術は支給対象としないこと。 前回に続いて再掲となる支給基準ですが、柔道整復は医療ではないことから「施術」と呼ぶ手当が基本であるなどと耳にすることがあります。 この条項では明らかに柔道整復の「治療」と表現され、記載がなされています。 そしてその内容は […]

    保険請求の手引き 特集

  • 保険請求の手引き【第2回:療養費の支給基準】

    柔整ホットニュース読者の皆様には、柔道整復療養費特例受領委任が国民保護を第一として、柔道整復師の信頼を根拠に認められている事をご認識いただくためにも、今回からは「療養費の支給基準(社会保険研究所:平成26年度版)」を抜粋し順次解説をいたします。 柔道整復師の施術に係る算定基準の実施上の留意事項 第1 通則 1療養費の支給対象となる柔道整復師の施術は,柔道整復師法(昭和45年4月14日法律第19号) […]

    保険請求の手引き 特集

  • 保険請求の手引き【第1回:はじめに】

    はじめに・・・ 我が国の健康保険制度による医療は、現物給付を建前として保険医療機関及び医療機関等において一連の医療サービスの給付で行うこととなっています。柔道整復師が、いわゆる保険治療(保険施術)として取り扱う療養費は、現金給付であり、現物給付で果たすことが困難である場合を補完するものです。 あくまでも現物給付の補完的なものであることから支給要件としての取り決めがなされています。 療養費支給要件と […]

    保険請求の手引き 特集