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ご高診願い・紹介状の書き方について【第11回:医師への対診・紹介例⑪】

ご高診願い・紹介状の書き方について 特集

§ 〇〇接骨院 〇〇先生

患者:70歳 女性
いつもお世話になりありがとうございます。
当ptは、6月7日に転倒され第1腰椎圧迫骨折を受傷されました。
数日の入院加療とコルセット固定をすすめましたが、本人は貴院での加療を希望されておられます。お手数おかけして大変申し訳ございません。施術の程何とぞ宜しくお願いします。

§ △△接骨院 △△院長先生

患者:19歳 女性
3月21日にスキー中に右膝を外転して受傷され翌日に当科受診されました。
膝内側に腫脹と圧痛点を認めますがレントゲンでは骨折はハッキリせず、内側靭帯損傷と考えシーネ固定と安静を指示しております。本人はこの後、貴院での受診を希望されておられますので治療方何卒よろしくお願い致します。(レントゲン持参させます)

§ ◇◇整形クリニック ××院長先生

患者:36歳 男性
起床時に頸部痛を自覚し(いわゆる寝違い損傷)来院致しましたが、疼痛及び可動制限強度なる状態ですので御高診頂きたくお願い申し上げます。

X-PにてC5/6/7中心に変形性関節症を認めますが、神経根症状など無いようですので頸椎捻挫として続けてご加療下さいますよう宜しくお願いいたします。

§ 〇〇病院 副院長 〇〇先生御侍史

患者:52歳 男性
板金作業時の座り込み動作にて膝関節を捻って負傷との訴えで来院致しましたが膝前面で腫脹・熱感・発赤を認め業務範囲外と判断致しご高診をお願い申し上げます。

痛風発作・肝機能障害
膝に関節炎を認めCRP12.01 UAは7.0でした。(発作中は低下する場合があります)
静注及び消炎鎮痛剤投与しながら尿酸降下薬を決定いたします。

§ △△市立病院 脳神経外科 〇〇先生御侍史

患者:65歳 女性
約1週間前より激しい頸部痛及び発熱を自覚し本日来院されました。様子から脊椎炎などを案じております。ご高診賜わりますよう何卒お願い申し上げます。

ご紹介誠にありがとうございます。直ちに入院して頂いて治療に入らせていただきます。安静臥床からハローベストによる外固定までを視野に入れ加療に当たらせて頂きます。

入院後の経過報告致します。化膿性脊椎炎で頸椎C5・6椎体の融解と脊柱の変形を認めました。MRIで脊髄圧迫は強くないため頸部固定と抗生物質投与で保存的に経観しました。頸部痛は改善し骨形成(C5・6fusion)も順調で近日中に退院予定です。炎症反応は治まっておりますが、今後変形が進行し神経症状が出現するようなら手術による脊柱形成、固定が必要となるかもしれません。ご紹介誠にありがとうございました。

柔道整復の治療を選択され来院される患者の中には、外傷性受傷機転が認められる症状であっても内科的要因による場合もあります。十分な初検と柔道整復師としての判断が重要です。柔道整復師による医科への対診や紹介を拒む医師もおられるようですが、何よりも患者保護の精神を第一として対応することは大切です。場合によっては、柔道整復師が患者に付き添って医師の診察を受けることも良い方法だと言えます。

協定(施術の方針)24(4)には、「柔道整復師法等関係法令に照らして医師の診療を受けさせることが適当であると判断される場合は、医師の診療を受けさせること。」とあります。柔道整復師法や関係通知を遵守し、柔道整復への信頼を得られるよう先生方の真摯な対応を願います。

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