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これだけは知っておいて【第92回:柔道整復師が人生100年時代にどう貢献するか】

これだけは知っておいて 特集

長尾淳彦

人生100年時代、高齢者が長く健康に住み慣れたところで過ごすお手伝いを柔道整復師がシステム的に全国津々浦々で出来るかが問われている。

我々柔道整復師は外傷の治療のみならず、介護予防の分野でも活躍すべきと考えます。

介護予防とは、要介護状態にならないための対策や要介護状態の人でも症状の改善や悪化の防止を目的としたものです。

早い段階で要介護状態のリスクファクターを捉え、要介護状態になる前に対策するという「国家戦略」の一員として貢献することです。

接骨院に来院する痛みやからだや関節の動きにくさを感じている人にまず「からだの構造(骨格、筋肉など)」や「関節の動き」「トレーニングの原理・原則」などを理解してもらい、握力や大腿周囲、開眼片足立ちなど各種測定を行い、自身は何が衰えているのか? また、どの能力を維持し高めていかなければならないかを把握してもらいます。各部位別に加齢に伴う身体的な機能低下を防止する機能訓練プログラムを組み正常な筋肉や関節の動きを実践します。いつでもどこでも始めやすく、続けやすく、効果の実感出来る内容プログラムです。

柔道整復師は、現状、接骨院を開設して療養費の受領委任の取扱いによっての高齢者のケガの治療や予防対策で貢献。介護支援専門員として介護施設を開設して介護・支援活動により貢献。機能訓練指導員として介護施設に勤めて介護・支援活動により貢献しています。

さらにフレイル予防をはじめ地域包括ケアシステムの一員として広く深く関わっていけるようにしていかなければいけません。

いま私たちは、柔道整復師の可能性を信じて進んでいかなければなりません。柔道整復師の現在の能力や役割より高い目標を掲げその目標に向かってたゆまぬ努力をしていかなければなりません。人生100年時代に貢献するという大きな夢を持って。

夢無き者理想無し
理想無き者信念無し
信念無き者計画無し
計画無き者実行無し
実行無き者成果無し
成果無き者幸せ無し

渋沢栄一

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