これだけは知っておいて【第72回:第29回日本柔道整復接骨医学会学術大会オンラインで開催】
明治国際医療大学 教授 長尾淳彦
第29回日本柔道整復接骨医学会学術大会が1月30,31日にWebで開催された。
大会テーマは「臨床と学術の融合 ~Foot&Ankle ver.~」。
例年11月に行われている日本柔道整復接骨医学会学術大会であったが、コロナ禍で感染防止対策の観点から中止という選択肢もあったが、オンラインによる開催となった。
急な変更であり、かつ初めてのオンラインでの開催であり学術大会委員会、理事会構成メンバー、事務局の皆様には、開催に当たり例年の倍以上の知恵と労力を費やされたと感謝申し上げます。
オンラインによる開催の利点としては、会員が全国どの地域にいても参加できることです。それにより会場費や人件費などの大幅なコストの削減が可能になる。
今回は紙媒体のプログラム・抄録集も作成されたが将来的にはオンラインで閲覧できるようにすれば印刷コストである手間・費用の削減にもつながる。
参加者も交通費や宿泊費、移動の時間も削減できる。
デメリットとしては、参加者のネット環境により同条件での参加が制約される.回線の状態が不安定であると遅延や接続切れが起こる可能性があり、進行の妨げになることがある。バーチャル空間であるので雰囲気が汲み取りにくい.などがあげられるがメリット・デメリットを精査して会員にとって有益になる学術大会運営が出来るようにしていかなければならない。
こうした中、1日目(1/30)に整復治療手技固定分科委員会、スポーツ柔整分科委員会、物理療法分科委員会、柔整鑑別診断分科委員会、柔整・接骨史分科委員会、社会医療分科委員会、画像解析分科委員会の7分科委員会フォーラムと一般発表、学生発表が行われ、2日目(1/31)大会会長講演:新型コロナウイルス感染症に伴う柔道整復学科における学生教育の現況と課題:日本柔道整復接骨医学会安田秀喜会長、特別講演:これからのスポーツ医療:帝京平成大学 増島篤教授、パネルディスカッション①:臨床に役立つFoot&Ankleの伝統技術と最新技術、パネルディスカッション②:オンライン教育の現状と課題、一般発表、学生発表。両日で一般発表、学生発表は65題が行われた。
大きな問題も無く、成功裏に終了した。
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