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これだけは知っておいて 【第64回:接骨院をクラスターにするな!】

これだけは知っておいて 特集

明治国際医療大学 教授 長尾淳彦

新型コロナウイルス関連で使われているクラスター(Disease Cluster)とは、新型コロナウイルス感染者の集団や集団感染を意味します。「群れ、集団、塊」。

郊外の接骨院の中には、広大な土地に大きな建物でスペースも確保されて、いわゆる「三密」対策は講じられる。しかし、都会の接骨院は、狭いスペースをより効率的に使う工夫が「三密」を作ってしまう。

接骨院をクラスターにしない方策は「うつらないために何をするか」「うつさないために何をするか」です。このコロナウイルス感染には、「飛沫感染」と「接触感染」があります。

閉鎖した空間で近距離で患者さんと会話するなどの環境では、咳、くしゃみ、などの症状が無くても感染を拡大させるリスクがあります。

まず、患者さんが院内に入られる際の「手洗い」または「手指の消毒」の徹底。
この時期なら「咳」患者さんは感染拡大防止のため、お断りしてもいいと思います。
施術者も頻繁に手洗い、手指の消毒は行うこと。治療機器の間隔や治療ベッドの間隔も広げる。窓を開放するなど院内の換気にも十分気を付ける。

患者さん、院内スタッフの検温についても朝、昼、夕方と行うことも大切である。

また、関係者に感染者情報が入ったときは、速やかに所轄の保健所に連絡してその指示に従うこと。隠ぺいなどは絶対行うことの無いようスタッフ教育も徹底する。

最後に当たり前のことですが

  • 「手洗い」
    外出して様々なものに触れています。自身の手にウイルスが付着している可能性があります。外出後の手洗いはこまめに行いましょう。
  • 「咳エチケット」
    感染症を他者に感染させないために咳、くしゃみをする際、マスクやハンカチなどで口、鼻を押さえることです。
  • 「三密」を避ける
    1. 密閉空間(換気の悪い空間)
    2. 密集場所(多くの人が集まる場所)
    3. 密接場面(お互いに手を伸ばしたら届く距離での会話)
  • 健康維持のための「運動」をしよう
  • 食生活・口腔ケアをしっかりと
  • 人との交流
    電話やSNSで友人や家族と交流しよう

 

接骨院をクラスターにするな! 柔道整復師の社会的常識が問われる時!

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