これだけは知っておいて【第14回:国民(患者)にきちんと知らせる作業が大事】
明治国際医療大学 教授 長尾 淳彦
11月初旬から反社会的勢力による医療費並びに療養費の不正受給の問題が新聞やテレビで報道されてから患者さんからいろんな質問や問いかけがある。 「開設者」、「施術管理者」、「勤務柔道整復師」、「受領委任の取扱い」、「支払基金」、「審査機構」、「保険者」「公益社団法人」など新聞記事に載っている用語がどういう意味か聞いてこられる。
我々、柔道整復師のことを正しく更に知っていただくには絶好のタイミングである。
相手が興味ある時に適切に的確な回答をすることで「柔道整復」を正しく理解してもらうことが出来る。
特に「開設者」は柔道整復師でなくてもなれるということ。そのことが今回のような事件が起こった一要因であること。「受領委任の取扱い」は償還払いであると患者さんの経済的・事務的負担が大きくその軽減の為に出来た制度であるということ。その委任のために支給申請書に自署を頂くことなど患者さんに分かりやすく説明することが大事である。患者さんの接骨院は医療機関なのに何故自署したりするの?という疑問をきちんと説明をしてこの機会に払拭したいものである。
今回の事件報道のあと、「公益社団法人 京都府柔道整復師会」では、京都府、京都市、京都府国保連合会、保険者と話し合い、下記のような内容をホームページに載せて、国民(患者)からの行政・保険者への問い合わせは「公益社団法人 京都府柔道整復師会」で受けるようにしました。このような作業が「信頼」「信用」を得る第一歩だと考える。
反社会的勢力による医療費並びに療養費の不正受給の問題が新聞やテレビで報道されてから京都府や本会に下記のような問い合わせが多く寄せられています。
- 公益社団法人の会員か否かをどう判断したらいいのか?
- 施術管理者が誰なのかを知るにはどうすればいいのか?
- 何か問題や疑問がある時はどこに連絡すればよいのか?
これらのシールや標章を掲示している施術所の本会会員は「保険」や「学術」に関わる研修会に常に参加して自己研鑽し「法令遵守」のもと施術を行っております。また、本会会員施術所の施術管理者は本会会員以外成り得ません。掲示のしていない施術所の場合は当該施術所の院長にお尋ねください。
何か問題や疑問がある時は本会(075-541-4500)にお問い合わせください。即座の回答が無理な場合でもご理解いただける回答を迅速に行うよう致します。
「安心」「安全」で「人にやさしい」施術を心がけております。
今後とも本会業務・活動にご理解・ご協力の程、よろしくお願いいたします。
平成27年11月11日
公益社団法人 京都府柔道整復師会
会長 長尾淳彦
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