柔道整復師国家試験対策【第102回:リハビリテーション】
リハビリテーション
1総合的リハビリテーションについて誤っているのはどれか。
- 医学・職業・自立生活の全領域を含むプログラムである
- 多元的なプログラムにおけるあらゆるリハビリテーションを統合する
- 20歳以上の最重度障害者に対するリハビリテーションサービスである
- 機能の改善だけを求めるのではなく、QOLの向上をめざす
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解答 3
3. 20歳以上の最重度障害者に対するリハビリテーションサービスである
2リハビリテーションの理念で誤っているのはどれか。
- 自立とは一人ひとりの人ごとに個別的に定義しなければならない
- 意思決定あるいは日常生活における他人への依存を最小限にする
- 介助を受ける場合、介助者が障害者の全ての生活指導を行うべきである
- 障害者に対する偏見は完全参加と平等という理念を阻害する
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解答 3
3. 介助を受ける場合、介助者が障害者の全ての生活指導を行うべきである
3自立生活について誤っているものはどれか。
- リハビリテーション固有の考えである
- 一定範囲での社会的役割を果たす
- 他人への心理的、精神的依存を最小にするように決意する
- 自分で意思決定をする
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解答 1
1. リハビリテーション固有の考えである
4能力低下に当てはまるのはどれか。
- 食事することができない
- 通勤できない
- 旅行できない
- 左前距腓靭帯損傷
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解答 1
1. 食事することができない
5能力低下に含まれるのはどれか。
- 下肢の切断
- 字が読めない
- 就労困難
- 骨折
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解答 2
2. 字が読めない
6社会的不利へのアプローチはどれか。
- 関節可動域訓練
- 利き手交換訓練
- 日常生活動作訓練
- 手すりの設置
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解答 4
4. 手すりの設置
7機能形態障害に対するアプローチはどれか。
- 義肢装着訓練
- 利き手交換訓練
- 関節可動域訓練
- 車椅子訓練
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解答 3
3. 関節可動域訓練
8社会的不利に当てはまるのはどれか。
- 右上肢の麻痺
- 服を着替えられない
- 仕事に就けない
- 歩行ができない
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解答 3
3. 仕事に就けない
9ADLの評価法はどれか。
- 機能的自立度評価法
- ヤーの分類
- スタインブロッカー分類
- カウプ指数
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解答 1
1. 機能的自立度評価法
10日常生活動作に含まれないのはどれか。
- 車椅子の使用
- 歩行
- 調理
- 洗顔
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解答 3
3. 調理
11日常生活動作に含まれないのはどれか。
- スプーンの使用
- 整髪
- トイレ動作
- 清掃
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解答 4
4. 清掃
12「できるADL」に含まれない項目はどれか。
- 階段昇降
- 歯磨
- 洗濯
- 靴紐結び
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解答 3
3. 洗濯
13作業療法に含まれないのはどれか。
- 歩行訓練
- 園芸作業
- 更衣動作訓練
- 畜産
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解答 1
1. 歩行訓練
14温熱作用のない物理療法はどれか。
- 紫外線
- 超短波
- 気泡浴
- パラフィン浴
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解答 1
1. 紫外線
15超音波治療器を使用できるのはどれか。
- 急性炎症部位
- 高度の血行障害
- 体内金属使用部位
- 出血部位
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解答 3
3. 体内金属使用部位
16熱到達度が最も深い温熱療法はどれか。
- 極超短波
- パラフィン浴
- 超音波
- 赤外線
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解答 3
3. 超音波
17マッサージの禁忌はどれか。
- 麻痺している筋
- 関節水腫部
- 皮膚の傷口
- 癒着した組織
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解答 3
3. 皮膚の傷口
18マッサージが適応しない障害はどれか。
- 深部静脈血栓
- 関節水腫
- 癒着組織
- 麻痺筋
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解答 1
1. 深部静脈血栓
19運動療法の組み合わせで正しいのはどれか。
- ボバース法 ― 感覚刺激
- ルード法 ― 脳性麻痺
- カバット&ノット法 ― PNF
- ブルンストローム法 ― 深部感覚障害
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解答 3
3. カバット&ノット法 ― PNF
20腰痛体操はどれか。
- ウィリアムズ体操
- コッドマン体操
- フレンケル体操
- バージャー体操
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解答 1
1. ウィリアムズ体操
21牽引療法の禁忌はどれか。
- 後縦靱帯骨化症
- 椎間板ヘルニア
- 脊柱管狭窄症
- 強直性脊椎炎
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解答 4
4. 強直性脊椎炎
22小児の運動発達の組合せで誤っているのはどれか。
- 11ヶ月 ― 寝返り
- 3歳 ― 片足立ち
- 4歳 ― ケンケン
- 6歳 ― 成人型歩行
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解答 1
1. 11ヶ月 ― 寝返り
23徒手筋力テストでMMT3以上の場合に側臥位で測定するのはどれか。
- 上腕筋
- 腸腰筋
- 大腿四頭筋
- 中殿筋
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解答 4
4. 中殿筋
24徒手筋力テストで3はどれか。
- 強い抵抗に逆らって全可動域に動かせる
- 抵抗に逆らって可動域の一部を動かせる
- 重力の影響を取り除くと可動域の一部を動かせる
- 重力に抗して全可動域に動かせる
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解答 4
4. 重力に抗して全可動域に動かせる
25椅子坐位にて膝関節伸展が完全にできた場合、大腿四頭筋の徒手筋力評価はどれか。
- MMT(徒手筋力テスト)4
- MMT(徒手筋力テスト)3
- MMT(徒手筋力テスト)2
- MMT(徒手筋力テスト)1
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解答 2
2. MMT(徒手筋力テスト)3
26筋萎縮について正しいのはどれか。
- 進行性筋ジストロフィーは筋力低下が軽度である
- 神経原性筋萎縮は筋萎縮が速く、進行性である
- 最大筋力の10%の運動で筋力は維持できる
- 筋持久力の増強には最大筋力の40%以上が必要である
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解答 2
2. 神経原性筋萎縮は筋萎縮が速く、進行性である
27中枢性神経麻痺について正しいのはどれか。
- 筋萎縮が強い
- 筋トーヌスが弱い
- 腱反射が減弱する
- 病的反射が出現する
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解答 4
4. 病的反射が出現する
28最も障害が重度な失語症はどれか。
- ブローカ失語
- ウェルニッケ失語
- 伝導失語
- 健忘失語
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解答 2
2. ウェルニッケ失語
29拘縮好発肢位の組み合わせで正しいのはどれか。
- 肩関節 ― 外転・外旋位
- 手関節 ― 伸展位
- 股関節 ― 屈曲・外旋位
- 足関節 ― 背屈位
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解答 3
3. 股関節 ― 屈曲・外旋位
30関節可動域測定で正しいのはどれか。
- 肩関節の屈曲は肘関節屈曲位で行う
- 肘関節の屈曲は前腕中間位で行う
- 前腕の回内の参考可動域角度は90度である
- 膝関節の屈曲は股関節伸展位で行う
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解答 3
3. 前腕の回内の参考可動域角度は90度である
31関節可動域測定法で正しいのはどれか。
- 肩関節の伸展は前腕回外位で行う
- 手関節の屈曲は前腕中間位とする
- 股関節の屈曲は膝関節伸展位で行う
- 足関節の伸展は膝関節伸展位で行う
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解答 2
2. 手関節の屈曲は前腕中間位とする
32四肢周径計測で最大周径部を計測しないのはどれか。
- 上腕部
- 前腕部
- 大腿部
- 下腿部
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解答 3
3. 大腿部
33自助具はどれか。
- リフター
- 介助用車いす
- リーチャー
- 多機能ベッド
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解答 3
3. リーチャー
34補装具の目的で適切でないものはどれか。
- 体重支持
- 変形の矯正
- 関節運動の補助
- 喪失部位の補填
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解答 4
4. 喪失部位の補填
35義足で第一義的に考えられるのはどれか。
- 機能
- 形態
- 防錆性
- 懸垂機能
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解答 4
4. 懸垂機能
36誤っている組合せはどれか。
- 義肢 ― 上肢に装着
- 装具 ― 体幹に装着
- 義肢 ― 当該機能の回復
- 装具 ― 当該機能の補完
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解答 3
3. 義肢 ― 当該機能の回復
37下肢装具の目的で誤っているのはどれか。
- 体重支持
- 変形の予防
- 変形の矯正
- 不随意運動の抑制
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解答 4
4. 不随意運動の抑制
38上肢の装具と適用疾患の組み合わせで正しいのはどれか。
- 手背屈装具 ― 正中神経麻痺
- 短対立装具 ― 橈骨神経麻痺
- ナックルベンダー ― MP関節伸展拘縮
- 肩甲骨保持装具 ― 術後腱板損傷
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解答 3
3. ナックルベンダー ― MP関節伸展拘縮
39脊柱側彎症装具はどれか。
- 機能的把持装具
- ウィリアムズ型装具
- オッペンハイマー型装具
- ミルウォーキーブレース
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解答 4
4. ミルウォーキーブレース
40歩行代替具はどれか。
- ロフストランドつえ
- 歩行器
- 松葉杖
- 車椅子
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解答 4
4. 車椅子
41脳卒中の急性期リハビリテーションで行うのはどれか。
- 持久力訓練
- 歩行訓練
- 職業前訓練
- ADL訓練
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解答 2
2. 歩行訓練
42脳卒中回復機序(ブルンストローム法)で連合運動が出現するのはどれか。
- ステージ1
- ステージ2
- ステージ3
- ステージ4
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解答 2
2. ステージ2
43漸増抵抗運動はどれか。
- オックスフォード法
- ヘッチンガーとミュラーの方法
- 短時間反復等尺性運動
- デローム・ワトキンスの方法
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解答 4
4. デローム・ワトキンスの方法
44脳性麻痺について正しいのはどれか。2つ選べ。
- 進行性病変である
- 永続的な麻痺である
- アテトーゼ型が最も多い
- 多胎は危険因子となる
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解答 2・4
2. 永続的な麻痺である
4. 多胎は危険因子となる
45小脳性運動失調の症状で誤っているのはどれか。
- 筋トーヌス低下
- ロンベルグ徴候陽性
- 測定異常
- 反復変換運動障害
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解答 2
2. ロンベルグ徴候陽性
46第6頚髄損傷で可能な動作はどれか。
- プッシュアップ
- 起き上がり動作
- 寝返り
- 自動車運転
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解答 3
3. 寝返り
4760歳男性。高血圧の既往がある。昼間、自宅の植木作業をしているときに、頭痛と左下肢の麻痺を感じ、徐々に意識が混濁してきた。その後昏睡状態に陥り、病院に搬送される。CTにて右脳部に出血像が確認できた。この患者のリハビリテーションプログラムを作成する上で優先されないのはどれか。
- 坐位訓練
- ADL訓練
- 体力訓練
- 言語訓練
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解答 4
4. 言語訓練
4820歳の男性。柔道にて投げられた際、頭部から落ち、頚髄を損傷した。 3ヵ月後、この患者に訓練を開始しようとしたところ頭痛・悪寒を訴え、さらに非麻痺域の発汗がみられた。考えられる病態はどれか。
- 起立性低血圧
- 自律神経過反射
- うつ熱
- 異所性骨化
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解答 2
2. 自律神経過反射
49発語はぎこちなく非流暢だが、理解力は比較的よく保たれる失語症はどれか。
- ブローカ失語
- 伝導失語
- ジャーゴン
- ウェルニッケ失語
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解答 1
1. ブローカ失語
50脳卒中のリハビリテーションについて誤っているのはどれか。
- 回復期に入り次第開始する
- ADLの回復が主目的となる
- 運動麻痺は中枢から末梢に回復する
- 褥瘡予防の為に体位変換を行う
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解答 1
1. 回復期に入り次第開始する
51起立性低血圧の改善を主目的として使用される運動療法機器はどれか。
- サンディングテーブル
- 起立台
- ペグボード
- 肩関節輪転運動器
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解答 2
2. 起立台
5230歳女性。骨盤位分娩時の無酸素脳症により、新生児が大脳基底核を障害し脳性麻痺を罹患してしまった。症状は顔や上肢に不随意運動が強く出現し、四肢麻痺を呈している。しかし知的発達は正常を保っていた。最も考えられる病型はどれか。
- 痙直型
- 失調型
- 弛緩型
- アテトーゼ型
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解答 4
4. アテトーゼ型
5322歳男性。スノーボード中にジャンプの着地に失敗し頭から転落。救急車で病院に搬送され脊髄損傷と診断され観血的整復固定術を受けた。第6頸髄節まで機能残存している。正しいのはどれか。
- 機能形態障害に対するアプローチが治療の中心となる
- C5の脊髄損傷である
- リハビリ次第で上腕三頭筋を使用したプッシュアップ動作が可能となる
- 大胸筋が使用可能である
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解答 4
4. 大胸筋が使用可能である
54運動失調で正しいのはどれか。
- 小脳性運動失調では言語障害が起こらない
- 脊髄性運動失調ではロンベルク徴候が陰性となる
- 脊髄性運動失調では視覚代償による歩行となる
- 前庭性運動失調では筋トーヌスが低下する
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解答 3
3. 脊髄性運動失調では視覚代償による歩行となる
55深部感覚障害による失調に対する運動療法はどれか。
- ボバース法
- ルード法
- コッドマン体操
- フレンケル体操
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解答 4
4. フレンケル体操
5620歳男性。交通事故により脊髄を損傷する。評価にて四肢麻痺と診断された。肩関節の屈伸・内外転、肘関節の屈伸、手関節の掌・背屈は可能であるが、指関節の屈曲は不能である。適切な損傷レベルはどれか。
- 第4頚髄損傷
- 第5頚髄損傷
- 第6頚髄損傷
- 第7頚髄損傷
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解答 4
4. 第7頚髄損傷
57バーセル指数に含まれる項目はどれか。
- 整髪
- 調理
- 買い物
- コミュニケーション
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解答 1
1. 整髪
58廃用症候群に含まれないのはどれか。
- 関節強直
- 起立性低血圧
- 褥瘡
- 骨粗鬆症
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解答 1
1. 関節強直
59温熱療法について誤っている組合せはどれか。
- 対流 - 気泡浴
- 輻射 - 紫外線
- 伝導 - パラフィン浴
- ジアテルミー - 超短波
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解答 2
2. 輻射 - 紫外線
60筋萎縮について正しいのはどれか。
- 神経原性筋萎縮は、萎縮の速度が比較的緩慢である
- 進行性筋ジストロフィーでは筋原性筋萎縮がみられる
- 廃用性筋萎縮は最大筋力の10%の運動で防ぐことができる
- 筋持久力を増強するには最大筋力の30%以上の運動が必要である
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解答 2
2. 進行性筋ジストロフィーでは筋原性筋萎縮がみられる
61胸腰椎圧迫骨折に処方されるのはどれか。
- スタインドラー型体幹装具
- ウィリアムズ型体幹装具
- テイラー型体幹装具
- ナイト型体幹装具
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解答 3
3. テイラー型体幹装具
6233歳男性。競輪選手。試合中の事故により脊椎を脱臼骨折し観血的整復固定術 を受ける。術後5ヶ月経過し対麻痺である。当初は車椅子を使用していたが、熱心にリハビ リをした結果、装具と松葉杖を使用してなら一応歩行が可能となったが実用歩行とは言い 難く車椅子を使用する事が多い。1週間後に退院予定である。この男性の損傷レベルで最も 考えられるのはどれか。
- C7
- T6
- T12
- L4
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解答 3
3. T12
6342歳男性。心原性脳梗塞にて脳卒中の診断を受ける。意識障害の回復後の食事時、左側のおかずをたびたび残す傾向がみられた。さらに紙に書いた線の中点を見つけられないという検査結果も陽性であった。考えられるのはどれか。
- 左右失認
- 視空間失認
- 病態失認
- 身体失認
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解答 2
2. 視空間失認
6450歳男性。3か月前に脳卒中を発症し、現在右片麻痺が残存している。社会復帰に向けて日常生活動作等の訓練を行っている。上肢の運動では肩関節、肘関節、手関節の各々を随意的に動かすことはできず、肩を挙上しようとすると肘関節、手関節が一緒に屈曲してしまう。この患者のブンルンストロームステージはどれか。
- ステージ1
- ステージ2
- ステージ3
- ステージ4
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解答 3
3. ステージ3
プロフィール
西村 雅道
医学博士 柔道整復師 鍼灸師
一社)国際整体協会 和整體学院 インストラクター
和整體学院臨床センター センター長
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