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柔道整復師国家試験対策【第88回:下肢脱臼〜軟部組織損傷①】

分野別問題 国家試験対策

1先天性股関節脱臼の徴候で誤りはどれか。

  • アリスサイン
  • パトリックサイン
  • テレスコーピングサイン
  • クリックサイン

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解答 2

2. パトリックサイン

2股関節脱臼について誤っているのはどれか。2つ選べ。

  • 後方脱臼が多く発生する
  • 大腿骨頭靱帯断裂は整復障害となる
  • 骨頭壊死の予防には早期体重負荷を行う
  • 前方脱臼は外転外旋位に弾発性固定される

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解答 2・3

2. 大腿骨頭靱帯断裂は整復障害となる
3. 骨頭壊死の予防には早期体重負荷を行う

3股関節後方脱臼の脱臼肢位はどれか。

  • 屈曲・内転・外旋
  • 伸展・外転・内旋
  • 伸展・内転・内旋
  • 屈曲・内転・内旋

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解答 4

4. 屈曲・内転・内旋

4股関節腸骨脱臼について誤ったものどれか。

  • 大腿骨頭は上前方へ転位する
  • 大転子高位となる
  • 下肢は短縮して見える
  • 屈曲、内転、内旋位に弾発性固定される

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解答 1

1. 大腿骨頭は上前方へ転位する

5 股関節後方脱臼で誤っているのはどれか。

  • 神経損傷の合併で足関節伸展障害を認める
  • 股関節は屈曲、内転、内旋位に弾発性固定される
  • 大腿骨頸部骨折の合併は整復障害となる
  • 臼蓋前縁骨折を合併することが多い

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解答 4

4. 臼蓋前縁骨折を合併することが多い

6股関節脱臼について誤っているのはどれか。

  • 整復にコッヘル法が使用される
  • 暴力的に繰り返す整復操作は阻血性大腿骨頭壊死の要因となる
  • 脱臼時に大腿骨頭靭帯が断裂することは極めて稀である
  • 恥骨上脱臼は股関節過伸展時に股関節が外転・外旋を強制され発生する

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解答 3

3. 脱臼時に大腿骨頭靭帯が断裂することは極めて稀である

760歳男性。車の助手席に同乗中に交通事故にあい、股関節周辺部を損傷する。下肢の機能は全廃している。ローゼルネラトン線状に大転子は位置しておらず、受傷数十分後から下腿部全域に及ぶしびれ感が出現している。下肢長の計測は、健側と比較して変化を認め、鼡径靭帯部中央部の抵抗感は消失している。最も疑われるものはどれか。

  • マルゲーヌ骨折
  • 大腿骨頚部内側骨折
  • 股関節後方脱臼
  • 股関節中心性脱臼

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解答 3

3. 股関節後方脱臼

8膝蓋骨脱臼の発生要因でないのはどれか。

  • FTA増大
  • 外反膝
  • 内側広筋の脆弱化
  • 関節弛緩

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解答 1

1. FTA増大

9膝蓋骨外側脱臼の素因となるのはどれか。

  • 前捻角15°
  • 薄筋脆弱化
  • FTA160°
  • Q角16°

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解答 3

3. FTA160°

10膝蓋骨外側脱臼で誤っているのはどれか。

  • 脱臼肢位は膝関節屈曲位となる
  • 膝蓋骨外顆の形態異常が発生要因となる
  • 関節血腫を認める
  • 膝蓋靭帯が長いと発生要因となる

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解答 2

2. 膝蓋骨外顆の形態異常が発生要因となる

11膝蓋骨外側脱臼で誤りはどれか。

  • 内側広筋の強化を図る
  • 内側支帯部に圧痛を認める
  • 膝関節伸展位で弾発性固定される
  • 膝蓋軟骨損傷を伴うことがある

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解答 3

3. 膝関節伸展位で弾発性固定される

12膝蓋骨外側脱臼で誤っているのはどれか。

  • 内側広筋の強化を図る
  • 内側支帯部に圧痛を認める
  • 膝関節伸展位で弾発性固定される
  • 膝蓋軟骨損傷を伴うことがある

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解答 3

3. 膝関節伸展位で弾発性固定される

13分裂膝蓋骨について誤りはどれか。

  • 先天性のものである
  • 嵌頓症状が必発する
  • 男性に多く発生する
  • 外上方に骨片を認めることが多い

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解答 2

2. 嵌頓症状が必発する

14膝関節脱臼について誤っているのはどれか。

  • 介達外力による後方脱臼の場合、膝関節屈曲位で受傷することが多い
  • 前方脱臼は完全脱臼となることが多い
  • 前方脱臼では膝関節伸展位で短縮する
  • 後方脱臼では膝関節は過屈曲位をとる

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解答 4

4. 後方脱臼では膝関節は過屈曲位をとる

15膝関節脱臼について正しいのはどれか。

  • 側方脱臼が多発する
  • 前方脱臼は完全脱臼が多い
  • 前方脱臼では膝関節屈曲位に弾発性固定される
  • 側方脱臼では、内側脱臼が多く発生する

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解答 2

2. 前方脱臼は完全脱臼が多い

16誤っている組合せはどれか。

  • 肘関節後方脱臼 - 正中神経麻痺
  • 肩関節前方脱臼 - 橈骨神経麻痺
  • 膝関節前方脱臼 - 総腓骨神経麻痺
  • 股関節後方脱臼 - 坐骨神経麻痺

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解答 2

2. 肩関節前方脱臼 - 橈骨神経麻痺

17リスフラン関節脱臼で誤っているのはどれか。

  • 外側脱臼は足外縁に第5中足骨基底部が突出する
  • 内側脱臼は足外側に突出した立方骨を触れる
  • 前足部が母趾側へ転位したのを外側脱臼という
  • 背側脱臼では指は伸展位となる

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解答 3

3. 前足部が母趾側へ転位したのを外側脱臼という

18足部の脱臼について正しいのはどれか。

  • ショパール関節脱臼の多くは完全脱臼となる
  • 第1中足指節関節背側脱臼ではZ字型変形となる
  • リスフラン関節外側脱臼では内果の前方に距骨頭の突出を触れる
  • 足指の脱臼では開放性脱臼となることはない

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解答 2

2. 第1中足指節関節背側脱臼ではZ字型変形となる

19足趾の脱臼で多いものはどれか。

  • 底側脱臼
  • 背側脱臼
  • 外側脱臼
  • 内側脱臼

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解答 2

2. 背側脱臼

20肩腱板損傷で誤っているのはどれか。

  • 棘上筋の損傷が好発する
  • 疼痛誘発テストにスピードテストがある
  • 肩関節屈曲、外転に制限を認める
  • 三角筋前部線維に圧痛を認める

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解答 2

2. 疼痛誘発テストにスピードテストがある

21次の中で誤りはどれか。

  • バンカート損傷 ― 関節唇前下方の剥離
  • ヒルサックス損傷 ― 上腕骨頭陥没
  • リトルリーガーショルダー ― 関節窩陥凹
  • インピンジメント症候群 ― 肩峰下滑液包炎

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解答 3

3. リトルリーガーショルダー ― 関節窩陥凹

22投球動作が発生機序とならないのはどれか。

  • 肩峰下インピンジメント症候群
  • SLAP損傷
  • ベネット損傷
  • 動揺性肩関節

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解答 4

4. 動揺性肩関節

2360歳の男性。2週間ほど前、バス乗車中につり革を右手で持っていたところ、バスが急停車した際に右肩関節に鋭い疼痛が出現した。疼痛は1週間ほどで軽快したが、肩関節の屈曲及び外転運動が不自由であるということを訴えて来院した。夜間痛があり、大結節部に圧痛がみられる。陽性となる検査法はどれか。

  • ヤーガソンテスト
  • ドロップアームサイン
  • サルカスサイン
  • アドソンテスト

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解答 2

2. ドロップアームサイン

2422歳の男性。大学野球部に所属しており練習後に投球練習を毎日行っていた。約1ヶ月前から投球動作時の疼痛を感じていたが、最近になり疼痛は一段と強くなり夜間就寝時にも生じるようになった。来院時の単純X線像では異常所見は確認されなかったが大結節部に圧痛があり肩関節外転90°時にクリック音と疼痛を訴える。最も考えられる損傷はどれか。

  • インピンジメント症候群
  • 上腕二頭筋長頭腱損傷
  • 石灰沈着性腱板炎
  • リトルリーガーズショルダー

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解答 1

1. インピンジメント症候群

25上腕二頭筋長頭腱の検査法はどれか。

  • ヤーガソン(Yergason)テスト
  • インピンジメント(Impingement)サイン
  • クレピタス(Crepitus)
  • ペインフルアーク(Painful arc)サイン

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解答 1

1. ヤーガソン(Yergason)テスト

26上腕骨二頭筋長頭腱の損傷について誤りはどれか。

  • スピードテストが陽性になる
  • 中年の肉体労働者に多い
  • 激しいスポーツの結果、筋腱移行部が断裂する
  • 断裂音は聞かれない

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解答 4

4. 断裂音は聞かれない

2755歳男性。階段を下っていた際に転倒し、地面に右手掌をついた。手掌をついた際に、肩部に激痛を感じ、以来夜間痛が続いている。肩関節自動外転運動は0〜20°までに制限されており、他動運動では60〜120°の範囲で疼痛が出現する。この外傷について誤っているのはどれか。

  • 筋腱移行部で損傷することが多い
  • ドロップアームサインが陽性となる
  • 陳旧性のものでは棘上筋の筋萎縮を認める
  • 大結節部に圧痛がある

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解答 1

1. 筋腱移行部で損傷することが多い

28野球肘の分類で誤りは次のうちどれか。

  • 前腕回内屈筋群による損傷は内側型である
  • 肘頭の損傷は後方型である
  • 上腕骨小頭の損傷は内側型である
  • 外側型では加速期からフォロースルー期にかけて外反力がかかる

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解答 3

3. 上腕骨小頭の損傷は内側型である

29野球肘外側型で正しいのはどれか。

  • 外側上顆炎
  • 離断性骨軟骨炎
  • 内側側副靭帯損傷
  • 上腕骨内側上顆核肥大

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解答 2

2. 離断性骨軟骨炎

30誤っているのはどれか。

  • SLAP損傷は肩関節唇損傷である
  • 肩峰下インピンジメント症候群の多くは棘上筋出口の狭小化により発生する
  • 肩関節前後動揺性の検査法としてサルカスサインがある
  • 肩甲上神経絞扼障害により棘下筋の萎縮がみられる

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解答 3

3. 肩関節前後動揺性の検査法としてサルカスサインがある

31野球肘について誤っているのはどれか。

  • 内側型 — 骨端線離解
  • 外側型 — 離断性骨軟骨炎
  • 後方型 — 肘頭疲労骨折
  • 外側型 — 上腕骨外側上顆炎

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解答 4

4. 外側型 — 上腕骨外側上顆炎

3230歳男性。野球歴20年の草野球の投手。試合が重なり連投が続いており最近になり投球動作のコッキング期に肩後方に疼痛と脱力感を感じるようになる。肩関節の外転・外旋を強制した際に肩の後方に疼痛があり同部位に圧痛も出現した為に病院を受診。単純X線撮影では上腕三頭筋長頭起始部付近に骨棘を確認することができた。最も考えられるのはどれか。

  • SLAP損傷
  • ベネット損傷
  • 凍結肩
  • 石灰性腱炎

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解答 2

2. ベネット損傷

プロフィール

西村 雅道

医学博士 柔道整復師 鍼灸師
一社)国際整体協会 和整體学院 インストラクター
和整體学院臨床センター センター長

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