柔道整復師国家試験対策【第87回:顎関節・上肢脱臼】
顎関節・上肢脱臼
1顎関節前方脱臼において、骨頭を前方に固定するものはどれか。
- 咬筋
- 側頭筋
- 内側翼突筋
- 頬骨筋
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解答 1
1. 咬筋
2顎関節前方脱臼の整復法はどれか。
- ヒポクラテス法
- コッヘル法
- シモン法
- クーパー法
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解答 1
1. ヒポクラテス法
3顎関節前方脱臼の症状で誤りはどれか。
- 閉口不能となり、咀嚼、談話困難となる
- 上顎歯列は下顎歯列の前方に転位する
- 頬は扁平となり、関節窩は空虚となる
- 耳の前方に陥凹した関節窩を触れる
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解答 2
2. 上顎歯列は下顎歯列の前方に転位する
4胸鎖関節脱臼で誤りはどれか。
- 鎖骨近位端骨折と転位状態が類似する
- 鎖骨近位端の突出変形が残れば観血療法の適応となる
- 筋の緊張を避けるため頭部を患側に傾ける
- 多くは前方に脱臼する
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解答 2
2. 鎖骨近位端の突出変形が残れば観血療法の適応となる
5肩鎖関節脱臼の第二度の特徴はどれか。
- 関節包や肩鎖靱帯の部分断裂
- 関節包や肩鎖靭帯、烏口鎖骨靱帯の完全断裂
- 関節包や肩鎖靱帯の完全断裂
- 不安定性が著明
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解答 3
3. 関節包や肩鎖靱帯の完全断裂
6肩鎖関節脱臼で好発するのはどれか。
- 上方脱臼
- 下方脱臼
- 前方脱臼
- 後方脱臼
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解答 1
1. 上方脱臼
7肩鎖関節上方脱臼で誤っているのはどれか。
- Ⅱ度損傷は完全脱臼の型となる
- 突出変形を残しても大きな機能障害とならない
- Ⅲ度損傷は烏口鎖骨靭帯の完全断裂を認める
- 陳旧性になると石灰沈着をみる事がある
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解答 1
1. Ⅱ度損傷は完全脱臼の型となる
8肩関節前方脱臼で誤っているのはどれか。
- 肩峰が角状に突出する
- 肩関節外転、外旋強制により発生する
- 腱板損傷を合併する
- 骨頭の前内方の陥没骨折を合併する
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解答 4
4. 骨頭の前内方の陥没骨折を合併する
9肩関節脱臼について誤りはどれか。
- 烏口下脱臼
- 関節窩下脱臼
- 棘上脱臼
- 烏口突起上脱臼
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解答 3
3. 棘上脱臼
10肩関節前方脱臼の整復法で踵骨法はどれか。
- スティムソン法
- ヒポクラテス法
- シモン法
- ドナヒュー法
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解答 2
2. ヒポクラテス法
11肩関節脱臼の整復法であるコッヘル法の手順で正しいのはどれか。
- 末梢牽引→肩関節内転→肩関節外旋→前方挙上→内旋
- 末梢牽引→肩関節外転→肩関節内転→前方挙上→内旋
- 末梢牽引→肩関節内旋→肩関節外転→前方挙上→内転
- 末梢牽引→肩関節内旋→肩関節外旋→前方挙上→内転
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解答 1
1. 末梢牽引→肩関節内転→肩関節外旋→前方挙上→内旋
12肩関節脱臼で誤っている組み合わせはどれか。
- 上方脱臼 - 烏口突起上脱臼
- 後方脱臼 - 腋窩脱臼
- 下方脱臼 - 関節窩下脱臼
- 前方脱臼 - 鎖骨下脱臼
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解答 2
2. 後方脱臼 - 腋窩脱臼
13肩関節脱臼について誤っているのはどれか。
- 鎖骨下脱臼では上腕は短縮してみえる
- ヒル・サックス損傷では関節唇が裂離する
- 関節窩下脱臼では上腕を挙手した状態に固定される
- 烏口下脱臼では上腕軸はやや外転内旋位を呈する
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解答 2
2. ヒル・サックス損傷では関節唇が裂離する
14肩関節烏口下脱臼について誤りはどれか。
- 肩関節に過屈曲が強制され発生する
- 脱臼肢は外転・内旋位に弾発性固定される
- 筋皮神経損傷を合併する
- 反復性脱臼に移行しやすい
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解答 1
1. 肩関節に過屈曲が強制され発生する
15肩関節脱臼の後療法について誤っているのはどれか。
- 固定直後から後療法を施行
- 急性症状消退後から肩関節周囲の等尺性運動を施行
- 固定2週後から外転、外旋運動を施行
- 2週目から肩関節振り子運動を施行
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解答 3
3. 固定2週後から外転、外旋運動を施行
1685歳女性。スーパーで倒れているのを店員が発見し、来所。来院時、肩が上がらないと聴取し、診察したところ負傷原因は不明。上腕内側に皮下出血があり、骨頭は肩峰下に触知した。上腕はやや外転している。この損傷で誤りはどれか。
- 腋窩動脈損傷を合併する
- 神経損傷の合併では肩外側の感覚障害がみられる
- 3週間で固定を除去する
- 早期に等尺性運動を開始する
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解答 3
3. 3週間で固定を除去する
17肘関節後方脱臼について誤っているのはどれか。
- 肘関節鈍角位にて弾発性固定される
- 上腕三頭筋腱が索状に触知される
- ヒューター線が乱れる
- 肘関節部の前後径が増大する
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解答 3
3. ヒューター線が乱れる
18肘関節後方脱臼について誤りはどれか。
- 関節包の前面が損傷される
- 肘関節部に過伸展力が働いて発生する
- 肘関節は直角位に弾発性固定される
- 合併症に骨化性筋炎がある
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解答 3
3. 肘関節は直角位に弾発性固定される
19肘関節後方脱臼について誤りはどれか。
- 肘関節部に過度の伸展力が加わり発生する
- 肘頭により上腕骨遠位端が前方に押し出される
- 関節包の後面部が伸張され断裂する
- 尺骨鉤状突起は、上腕骨滑車の後方に位置する
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解答 3
3. 関節包の後面部が伸張され断裂する
20肘関節前方脱臼で合併しやすい骨折はどれか。
- 肘頭骨折
- 鉤状突起骨折
- 小頭骨折
- 外顆骨折
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解答 1
1. 肘頭骨折
21肘内障で誤っているのはどれか。
- 前腕回内位・肘関節軽度屈曲位で来院する
- 一般的に整復は容易である
- 2~4歳の幼小児に好発する
- 肘関節部に著名な腫脹がみられる
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解答 4
4. 肘関節部に著名な腫脹がみられる
22肘内障で正しいのはどれか。
- 肘関節外側に著明な腫脹を認める
- 鎖骨若木骨折と鑑別が必要
- 肘関節過伸展強制により発生する
- 整復後に強固な固定を施行する
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解答 2
2. 鎖骨若木骨折と鑑別が必要
23正しいのはどれか。2つ選べ。
- 月状骨脱臼は男性に好発する
- 月状骨脱臼は多くは背側に脱臼する
- 月状骨周囲脱臼では月状骨の転位が著明である
- 月状骨脱臼は正中神経を圧迫することが多い
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解答 1・4
1. 月状骨脱臼は男性に好発する
4. 月状骨脱臼は正中神経を圧迫することが多い
24月状骨脱臼について正しいものはどれか。2つ選べ。
- 成人男性に好発する
- 手関節過屈曲により発生する
- 掌側脱臼の頻度が高い
- 尺骨神経を圧迫しやすい
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解答 1・3
1. 成人男性に好発する
3. 掌側脱臼の頻度が高い
25月状骨掌側脱臼について誤っているのはどれか。
- 誤診を招きやすい
- 正中神経が障害される
- 橈骨関節面が掌側に向く
- 手関節は軽度尺屈位を呈する
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解答 3
3. 橈骨関節面が掌側に向く
26近位指節関節脱臼について誤っているのはどれか。
- 背側脱臼が多い
- 合併損傷が起きやすい
- 掌側脱臼はボタン穴変形に注意を要する
- 正中索損傷時はPIP関節屈曲位で固定する
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解答 4
4. 正中索損傷時はPIP関節屈曲位で固定する
27第1中手指節関節について誤りはどれか。
- 背側脱臼が多い
- 掌側脱臼は階段状変形を呈する
- 水平脱臼は、徒手整復不可能である
- 垂直脱臼は整復困難なことが多い
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解答 4
4. 垂直脱臼は整復困難なことが多い
28母指中手指節関節脱臼について誤りはどれか。
- 過伸展が強制され発生する
- 背側脱臼の頻度が高い
- 掌側脱臼でZ字状変形を呈する
- 水平脱臼は整復が困難である
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解答 3
3. 掌側脱臼でZ字状変形を呈する
29近位指節関節脱臼で正しいのはどれか。
- 掌側脱臼が多い
- 掌側脱臼は掌側板損傷を合併する
- 掌側脱臼では、ボタン穴変形呈し易い
- 正中索断裂時、受傷直後から変形を生じる
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解答 3
3. 掌側脱臼では、ボタン穴変形呈し易い
プロフィール
西村 雅道
医学博士 柔道整復師 鍼灸師
一社)国際整体協会 和整體学院 インストラクター
和整體学院臨床センター センター長
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