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柔道整復師国家試験対策【第42回:総合問題演習 その5】

国家試験対策 総合演習問題

問題1気管支について誤りはどれか。

  1. 右気管支は左気管支よりも太い
  2. 右気管支は左気管支より垂直に近い走行をとる
  3. 右気管支は左気管支より長い
  4. 右気管支は左気管支より異物や微生物が混入しやすい

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解答 3

気管支とは気管分岐部から肺門までの部分で左右差がある。
右気管支は左よりも太く、しかも垂直に近い走行をとるため長さも短く、吸入された異物や微生物が混入しやすい。

問題2 大腿骨に付着する筋はどれか。

  1. 縫工筋
  2. 大内転筋
  3. 大腿直筋
  4. 大腿筋膜張筋

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解答 2

この様に縫工筋、大腿直筋、大腿筋膜張筋は骨盤から脛骨に着く二関節性筋であり、他に薄筋やハムストリングの筋が含まれます。
また名称に内転筋とつく筋(長内転筋、短内転筋、大内転筋)はすべて骨盤から大腿骨に付着する一関節性筋です。

問題3 卵巣で見られないものはどれか。

  1. グラーフ卵胞
  2. 排卵
  3. 月経
  4. 黄体

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解答 3

月経とは子宮で起こるもので、内膜の一部が壊死し剥脱、出血する。卵巣から分泌されるホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)や、下垂体前葉ホルモン(卵胞刺激ホルモンと黄体形成ホルモン)の作用によって起こる。

問題4錐体外路でないのはどれか。

  1. 皮質脊髄路
  2. 赤核脊髄路
  3. 網様体脊髄路
  4. 前庭脊髄路

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解答 1

錐体外路とは下行性伝導路の1つで、錐体路(随意運動の伝導路)以外の運動性伝導路の総称である。

錐体路
皮質核路、皮質脊髄路

錐体外路
赤核脊髄路、網様体脊髄路、前庭脊髄路 など

問題5体液酸塩基平衡について誤りはどれか。

  1. 弱アルカリ性である。
  2. 体液水素イオン濃度によって決定される。
  3. 調節には、肝臓と腎臓の働きが重要である。
  4. pH低下とは、酸性に傾くことである。

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解答 3

酸塩基平衡調節器官
肺・腎臓

肺 ⇒ 二酸化炭素排出

腎臓 ⇒ 重炭酸イオン産生、尿中への水素イオン排出

問題6 肺胞換気量は、一回換気量から何を引いたものか。

  1. 残気量
  2. 機能的残気量
  3. 死腔量
  4. 予備呼気量

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解答 3

一回換気量のうち、肺胞内に流入する空気量を肺胞換気量といい、肺胞に流入できなかった空気量(気道に残る空気量)を死腔量という。

問題7主としてノルアドレナリンを分泌するものはどれか。

  1. 交感神経節前線維
  2. 交感神経節後線維
  3. 副交感神経節前線維
  4. 副交感神経節後線維

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解答 2

交感神経節前線維は一般にアドレナリン作動性神経線維である。
交感神経節後・副交感神経節前・副交感神経節後は、コリン作動性神経線維である。

問題8 手指の運動で誤りはどれか。

  1. 深指屈筋 - DIP関節屈曲
  2. 虫様筋 - MP関節屈曲
  3. 浅指屈筋 - PIP関節屈曲
  4. 掌側骨間筋 - 指外転

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解答 4

骨間筋は筋腹の数、作用まで覚えましょう。

問題9筋の停止の組み合わせで誤りはどれか。

  1. 長母指伸筋 - 末節骨底
  2. 短母指伸筋 - 基節骨底
  3. 長母指屈筋 - 末節骨底
  4. 長母指外転筋 - 基節骨底

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解答 4

長母指外転筋は中手骨底に停止します。
母指の運動に関与する筋は図で書ける様にして覚えましょう。

問題10 循環障害について正しいものはどれか。

  1. 血栓は、静脈よりも動脈に発生しやすい。
  2. 漏出性出血は、血管の破綻が認められない。
  3. 血尿現象をメレナという。
  4. 血栓が形成されると、血栓内の血管の再疎通はおこることはない。

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解答 2

血栓 → 静脈>動脈
メレナ → 肛門からの出血・下血をいう。
血栓は、再疎通することもある。

問題11骨折時に引き起こされる可能性の高い塞栓は次のうちどれか、2つ選べ。

  1. 血栓塞栓
  2. 空気塞栓
  3. 脂肪塞栓
  4. 骨髄塞栓

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解答 3・4

そのままですね。

問題12 化学的環境因子による健康被害ではないのはどれか。

  1. 酸欠症
  2. 有機溶剤中毒
  3. 一酸化炭素中毒
  4. 放射線障害

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解答 4

放射線障害は物理的環境因子による健康障害です。

問題13国民生活基礎調査に関係がないのはどれか。

  1. 有訴者率
  2. 受療率
  3. 通院者率
  4. 生活影響率

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解答 2

国民生活基礎調査は世帯訪問により有病(率)・医療、福祉、年金などを調べるもので、有病率(有訴者率+通院者率+生活影響率)が含まれる。
*受療率=患者調査=3年に一度行われる

問題14肝・胆・膵疾患について誤りはどれか。

  1. 胆嚢炎は胆石症に合併するものが多い
  2. 慢性膵炎では膵実質の炎症による非可逆性の破壊が起こる
  3. 膵臓癌は尾部癌が最も多い
  4. 日本住血吸虫は門脈圧亢進症の原因となる

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解答 3

膵癌好発部位は膵頭部が最も高く、次いで膵体部、膵尾部の順になります。

問題15糖尿病について正しいのはどれか。

  1. Ⅱ型は自己免疫機序によって起こる
  2. 若年型はⅠ型が多い
  3. 代表的症状に浮腫がみられる
  4. 血糖値126mg/dl以上で糖尿排泄

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解答 4

糖尿病では血糖値170mg/dl以上になると腎臓の尿細管での再吸収の限度を超えるので尿中にグルコースが排泄され糖尿が見られる。

問題16診断および治療的側面があるのはどれか。

  1. 切除術
  2. 穿刺術
  3. 切断術
  4. 止血術

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解答 2

そのままです。

問題17筋弛緩薬を用いるのはどれか、2つ選べ。

  1. 神経ブロック
  2. 静脈麻酔
  3. 硬膜外麻酔
  4. 吸入麻酔

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解答 2・4

筋弛緩薬を用いるのは全身麻酔なので2と4を選択するべし!

問題18頚椎椎間板ヘルニアの疑いのある患者さんについて、上腕三頭筋腱反射の低下がみられた。この患者さんについて誤っているのはどれか。

  1. ヘルニア高位は第7頚椎と第1胸椎の間であると推測される
  2. 障害神経根は第7頚神経である
  3. 上腕三頭筋の筋力低下がみられる
  4. 頚椎を後屈させると痛みや痺れは強くなる

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解答 1

上腕三頭筋腱反射の低下ということは障害神経根がC7であるため、
ヘルニア高位は6頚椎と第7頚椎の間であるといえる
「頚椎後屈で疼痛増強」はスパーリングテストのことを指している
*通常、スパーリングテストは側屈、ジャクソンテストが前・側・後屈、である

問題19脊柱管狭窄症の原因として誤っているのはどれか。

  1. 軟骨無形成症
  2. 黄色靭帯肥厚
  3. 後縦靭帯骨化症
  4. 強直性脊椎炎

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解答 4

脊柱管狭窄症では先天性の原因として軟骨無形成症が、後天性の原因では黄色靭帯肥厚や後縦靭帯骨化の他、変形性脊椎症・椎間板ヘルニア・すべり症などがある。

問題20応急手当について正しいのはどれか。

  1. 外科手術をした。
  2. 整復し、なおかつ固定した。
  3. 鎮痛剤を投与した。
  4. 鎮痛剤を飲むよう指示した。

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解答 2

応急手当であろうと柔道整復の業務範囲を逸脱することはできません。
2.以外はすべて医業(医師の仕事)です。

問題21守秘義務で正しいのはどれか。

  1. 業務上知り得た身体的な事項に限られる。
  2. 資格を返上した場合でも、その義務は守らなければならない。
  3. 医師の守秘義務違反は医療法で規定されている。
  4. 柔道整復師の守秘義務は刑法で罰せられる。

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解答 2

1
業務上知り得た全ての事柄に適応されます。よって家族構成とか年齢・住所など多岐に渡りで起用される。
3
医師の守秘義務は刑法で規定され、処罰される。
4
柔道整復師の守秘義務は柔道整復師法で規定され、処罰される。

問題22日常生活動作の評価について誤っているものはどれか。

  1. 日常活動動作とはあらゆる個人が生活をする上で必要な基本的活動のことである。
  2. 評価方法としてバーセル指数を用いる。
  3. 介護度の観点を取り入れた評価方法を機能的自立度評価法といい、6段階で評価する。
  4. 障害高齢者の日常生活自立度は生活自立ならば、ランクJとなる。

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解答 3

1.日常活動動作=『ADL』=あらゆる個人が生活をする上で必要な基本的活動(P74)

2・3.ADL評価法としてバーセル指数があるが、介護の観点がない。介護の観点を取り入れた評価を機能的自立度評価法(FIM)』といい、7段階で評価する。(P75~76)

4.障害高齢者の日常生活自立度は生活自立ならば、ランクJ(P79)

問題23運動療法の対象となる内部疾患でないものはどれか。

  1. 肥満
  2. 糖尿病
  3. 心臓弁膜症
  4. 気管支喘息

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解答 3

運動療法の対象となる内部疾患;1)心疾患(心筋梗塞、狭心症、心不全)、2)高血圧、3)糖尿病、4)腎不全(特に透析患者)、5)呼吸器疾患(気管支喘息、肺気腫、間質性肺炎)、6)肥満

問題24肋骨骨折について正しいものはどれか。

  1. ゴルフスウィングによって発生する場合、骨片は、内方へ屈曲することが多い。
  2. 軋轢音の触知は可能なことが多い。
  3. 固定は、胸郭が充分に拡大した状態で施工する。
  4. 屋根瓦状絆創膏固定法は、上方から下方へ順次添付していく。

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解答 2

介達外力
骨折線は外方へ向くことが多い

固定
呼気終了状態で添付(胸郭最も広くない状態)
順次下方から上方へ

問題25 上腕骨外科頚骨折について正しいものはどれか、2つ選べ。

  1. 外転型では、遠位骨片骨軸は、外転する。
  2. 内転型は、前外方凸変形を呈する。
  3. 外転型骨折では、初期固定時からミッテルドルフ三角副子を用いるとよい。
  4. 転位の傾向が大きい場合は、ハンギングキャスト法を用いる。

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解答 1・2

外転骨折
初期固定は内転位固定であるために、初期からミッテルドルフ三角副子固定は適さない。

ハギングキャスト法
転位傾向が少なければ適応である。

問題26上腕骨骨幹部骨折時に、注意して行なわなければならない感覚検査の部位はどれか。

  1. 母指と示指の背側指間部
  2. 示指掌側指腹部
  3. 肩部外側部
  4. 小指指腹部

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解答 1

上腕骨骨幹部骨折
橈骨神経傷害

橈骨神経固有知覚領域
母指・示指の背側指間部

問題27 肘関節部骨折について誤りはどれか、2つ選べ。

  1. 顆上骨折・外顆骨折ではヒューター線・三角は、乱れることはない。
  2. 顆上骨折では、騎乗骨折を呈する。
  3. 外顆骨折は、骨癒合後も、数年間において経過観察が必要となってくる。
  4. 肘関節部付近の骨折の中でも、内側上顆骨折は、壮年期に多発する。

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解答 1・4

顆上骨折では乱れることはないが、上腕骨外顆骨折では、ヒューター線・ヒューター三角共に、乱れることがある。(例えば回転骨折)
内側上顆骨折も幼児期に発症。

問題28ベンネット骨折について誤りはどれか、2つ選べ。

  1. 脱臼骨折である。
  2. 中枢骨片は、内転屈曲変形を呈する。
  3. 固定の安定性は良好である。
  4. 関節包内骨折である。

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解答 2・3

中枢骨片 → 原位置
末梢骨片 → 内転屈曲変形
固定安定性は良好でない → 母指の外転位保持が困難

問題29中手骨骨折について誤りはどれか。

  1. 骨幹部骨折は、掌側凸変形を呈する。
  2. 骨転位は、骨間筋や虫様筋の作用による。
  3. 4,5中手骨頚部の骨折は、ボクサー骨折である。
  4. 直達外力によっても発生しやすい。

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解答 1

中手骨骨幹部 → 背側凸変形

問題30マレットフィンガーについて正しいものはどれか。

  1. 固定期間は、Ⅰ型が最も長い
  2. 指の伸展は可能なことが多い。
  3. 軽度屈曲位で固定する。
  4. Ⅰ型は、骨折型である。

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解答 1

Ⅰ型
終止腱の断裂 固定期間が最も長い

マレットフィンガー固定肢位
指関節伸展 または 過伸展

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