柔道整復師国家試験対策【第40回:総合問題演習 その3】
問題1外胚葉由来でないのはどれか。
- 表皮
- 真皮
- 皮膚腺
- 爪
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解答 2
外胚葉から分化した組織と器官は皮膚・神経系・感覚器である。
※皮膚の真皮は結合組織に分類されるため、中胚葉から分化する。
問題2肘関節の構成に関与しないものはどれか?
- 蝶番関節
- 車軸関節
- 顆状関節
- 球関節
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解答 3
肘関節は次の3つの関節が共通の関節包に包まれ構成
問題3次のうち正しいのはどれか。
- 曲精細管→直精細管→精巣網→精巣輸出管→精管→精巣上体管
- 曲精細管→直精細管→精巣網→精巣輸出管→精巣上体管→精管
- 曲精細管→直精細管→精巣輸出管→精巣網→精管→精巣上体管
- 曲精細管→直精細管→精巣輸出管→精巣網→精巣上体管→精管
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解答 2
曲精細管→直精細管→精巣網→精巣輸出管→精巣上体管(精巣上体)→精管→(精嚢と合する)→射精管→精丘(尿道前立腺部)に開口
問題4感覚伝導路の中継核となっているのはどれか。
- 視床
- 視床下部
- 中脳
- 橋
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解答 1
感覚伝導路の中継核となっているのは視床で、嗅覚を除く全ての感覚を伝導する。
問題5細胞内液中に多く含まれないものはどれか。
- カリウムイオン
- リン酸イオン
- ナトリウムイオン
- 蛋白質陰イオン
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解答 3
ナトリウムイオンは、細胞外に多く存在するものである。
問題6次の局所循環の中で血流量が安定しているものはどれか。
- 冠循環
- 脳循環
- 骨格筋循環
- 肺循環
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解答 2
局所器官の循環で循環血液量が一定なのは、脳循環である。
問題7 次の組み合わせで誤りはどれか。
- バゾプレッシン ~ 水の再吸収増加
- オキシトシン ~ 乳汁射出
- コルチゾル ~ 糖新生
- アルドステロン ~ ナトリウム分泌増加
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解答 4
アルドステロン
腎遠位尿細管に作用し、ナトリウムの再吸収を促すと同時に尿細管からカリウムも分泌
↓
また、ナトリウム移動によって水の移動も行われるための細胞外液保持・血圧保持作用も有する。
問題8 肩甲骨の運動で誤りはどれか。
- 前鋸筋 - 内転
- 小胸筋 - 外転
- 菱形筋 - 下方回旋
- 僧帽筋 - 上方回旋
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解答 1
問題9次の組み合わせで誤りはどれか。
- 広背筋 - 伸展
- 棘下筋 - 外旋
- 肩甲下筋 - 内旋
- 大円筋 - 外旋
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解答 4
- 上腕の伸展、内転、内旋に関与。
- 上腕の外旋、水平伸展に関与。
- 上腕の内旋、水平屈曲に関与。
- 上腕の伸展、内転、内旋に関与。
問題10真菌感染症でないものはどれか。
- カンジタ
- トキソプラズマ
- アスペルギルス
- ムコール
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解答 2
トキゾプラズマ → 原虫性疾患
問題11次の中で誤りはどれか。
- 萎縮とは、1度は正常に発達した臓器に起こる現象である。
- 退縮は、生理的萎縮である。
- 脳障害が生じると骨格筋には、神経性萎縮が生じる。
- 内分泌性萎縮は、全てが病的な萎縮である。
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解答 4
内分泌性萎縮
ホルモン分泌の低下によって発症する萎縮
病的なものもあるが、生理的にホルモン分泌して萎縮するものもある。
問題12不活化ワクチンを使用するのはどれか。2つ選べ。
- 百日咳
- 日本脳炎
- ジフテリア
- 流行性耳下腺炎
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解答 1・2
不活化ワクチンとは病原微生物を死滅させ抗原部分を精製したものや遺伝子組み換えワクチン、合成ペプチドワクチンなどのことをいう。
ちなみにジフテリアはトキソイドワクチン、流行性耳下腺炎は弱毒生ワクチンです。
問題13逆性石けんについて誤りはどれか。
- 塩化ベンザルコニウム
- 塩化ベンゼトニウム
- 排水基準がある
- ウイルス・結核菌には無効
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解答 3
逆性石けんとは第四級アンモニウム系のことであり、化学物質名では塩化ベンザルコニウムと塩化ベンゼトニウムがある(代表的商品名はそれぞれオスバンとハイアミン)。選択肢3についてはフェノール系(石炭酸、クレゾール石けん液)を指す。
問題14深部反射に関与するものはどれか。
- 立毛筋反射
- 血管運動反射
- 下顎反射
- 角膜反射
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解答 3
深部反射,表在性反射
脊髄性反射(反射中枢は脊髄or脳神経の運動神経核)
立毛筋反射,血管運動反射
自律神経反射(反射中枢は脳幹or腰髄の自律神経核)
角膜反射
表在性の粘膜反射
問題15症候性やせになる疾患で誤りはどれか。
- アジソン病
- 神経性食思不振症
- 甲状腺機能低下症
- 下垂体機能低下症
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解答 3
甲状腺機能低下症は成人では粘液水腫、小児ではクレチン病とも呼ばれともに症候性肥満の原因疾患になります。クレチン病は知能低下を伴うこと。
問題16正しい組合せはどれか。
- 破傷風 ― 好気性菌
- せつ ― ブドウ球菌
- 結核 ― 溶血性連鎖球菌
- 梅毒 ― 真菌
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解答 2
- 破傷風はグラム陽性桿菌で、嫌気性菌です
- 〇
- 結核菌は衛生学的には抗酸菌と言うことを知っておいて下さい
- 梅毒の原因はスピロヘータです
問題17悪性腫瘍について関連性がないのはどれか。
- ウィルヒョウリンパ節
- 浸潤性発育
- 全身への影響が少ない
- 集学的治療
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解答 3
- ウィルヒョウリンパ節=胃癌の左静脈角リンパ節転移
- 悪性腫瘍の発育形式
- 良性腫瘍の特徴なので×
- 悪性腫瘍の場合は集学的治療を行う事が多い
問題18関節リウマチでみられる症状として誤っているのはどれか。
- 関節動揺性
- 白鳥の首変形
- ボタン穴変形
- マレットフィンガー
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解答 4
マレットフィンガーは関節リウマチの症状ではなく、いわゆる突き指損傷でみられるものである。
問題19足根骨に発症する骨端症はどれか。2つ選べ。
- ペルテス病
- 第1ケーラー病
- 第2ケーラー病
- セーバー病
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解答 2・4
第1ケーラー病
足の舟状骨に発生する
セーバー病
踵骨に発生する
問題20 柔道整復師免許の申請に、必要なのはどれか。
- 養成校の卒業証明書
- 国家試験の合格証明書
- 住民票
- 医師の診断書
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解答 4
申請に必要な添付書類
合格証関係(省略できる)=絶対必要ではない
戸籍関係又は住民票=だから住民票は絶対に必要ではない
医師の診断書=絶対必要
問題21柔道整復師名簿の訂正期間で正しいのはどれか。
- 5日
- 10日
- 20日
- 30日
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解答 4
5日=免許関係(返納期間など)
10日=施術関係(届出期間など)
30日=名簿関係(名簿の訂正・消除など)
問題22拘縮について誤りはどれか。
- 運動麻痺が存在すると1~2週間で完成しやすい。
- 一度拘縮を起こすと回復は困難である。
- 病気のため絶対安静の場合は拘縮になっても仕方がない。
- 予防法としてROM訓練がある。
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解答 3
拘縮回復よりも拘縮予防のほうが容易のため、絶対安静の場合でも拘縮予防を心がけるべき。
問題23筋収縮力を増強する際に必要でないものはどれか。
- 高強度の運動負荷
- 運動単位の増加
- 低頻度の運動負荷
- 低負荷運動
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解答 4
筋収縮力増強に必要な要素
①高強度(全力に近い)を与える
②低頻度の運動負荷を与える
↓
運動単位の動員を増加し、筋収縮力が増強する
筋持久力増強に必要な要素
低負荷運動を繰り返す
①筋肥大
②筋持久力が増強する
問題24次の中で異常可動性の確認が困難なものはどれか。2つ選べ。
- 末節骨骨折
- 上腕骨顆上骨折
- 腰椎椎体圧迫骨折
- 上腕骨骨幹部骨折
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解答 1・3
末節骨骨折
対象部が小さく、また、体外からの把握が困難であるために異常可動性の存在を確認することは難しいと思われる。
椎体圧迫骨折
異常可動性は不可能。
問題25骨折整復について正しいものはどれか。
- 牽引直圧法は、側方転位のあるものには適応しない。
- 整復の基本的操作は、末梢骨片を中枢骨片に合わせることである。
- 脱臼骨折の場合は、まず骨折から整復を行なう。
- 屈曲整復法は、らせん状骨折・横骨折に絶大な効果がある。
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解答 2
整復操作の基本
末梢骨片を中枢骨片に適合させる。
牽引直圧法
すべての骨片転位に適応する。
脱臼骨折
脱臼から整復する。
屈曲骨折
横骨折に適応
らせん・斜骨折には有用でない。
問題26脱臼の症状に当てはまらないものはどれか。
- 関節部の変形
- 腫脹
- 機能障害
- 軋轢音
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解答 4
軋轢音は骨折の固有症状。
問題27捻挫について誤っているのはどれか。
- 靭帯損傷を中心に扱われる。
- 受傷の際と同じ肢位をとらせると疼痛が増強する。
- 第1度損傷では関節の不安定性は軽度である。
- 第2度損傷では靭帯線維は部分断裂を起こす。
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解答 3
第1度損傷では関節不安定性は認められない。
問題28挫滅症候群について誤りはどれか。
- 長時間、身体が圧迫された場合に発生する恐れがある。
- 圧迫範囲が広いほど症状発症は遅い。
- 外傷と意識の有無は無関係である。
- 重症の場合は人工透析を実施する。
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解答 2
挫滅症候群(クラッシュシンドローム)
- 長時間、身体が圧迫された場合に筋肉の組織が破壊され、その破壊された筋肉から発生した有毒な物質が圧迫がとけた後に血液中に溶け出して全身にまわる症状
- 圧迫範囲が広いほど比較的早い時間でおこる恐れあり
- 腎機能・心機能が悪化し、急死する場合がある
- 外傷と意識の有無は無関係
問題29靭帯・関節包の損傷について誤りはどれか。
- 完全断裂の場合、断面積が狭いほど予後良好である。
- 横損傷とは損傷線が靭帯長軸に対して直角に近い走行を示すものである。
- 靭帯の連続性が保たれていると治癒に際し好適条件となる。
- 治療の際は一定期間の固定を実施し、当該関節の使用制限や禁止を行わせることが必要となることがある。
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解答 1
完全断裂では断面積が広いほど予後良好。
プロフィール
西村 雅道
医学博士 柔道整復師 鍼灸師
一社)国際整体協会 和整體学院 インストラクター
和整體学院臨床センター センター長
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