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柔道整復師国家試験対策【第39回:総合問題演習 その2】

国家試験対策 総合演習問題

問題1支持組織でないのはどれか

  1. 結合組織
  2. 筋組織
  3. 軟骨組織
  4. 骨組織

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解答 2

組織とは構造と機能が同じような細胞の集まりで、上皮組織、支持組織、筋組織、神経組織の4つに分類される。

上皮組織
上皮・腺上皮

支持組織
結合組織・軟骨組織・骨組織・血液とリンパ

筋組織
骨格筋・平滑筋・心筋

神経組織

問題2 1対の顔面頭蓋はどれか。2つ選べ

  1. 側頭骨 
  2. 上顎骨 
  3. 口蓋骨 
  4. 鋤骨 

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解答 2・3

問題3ネフロンに含まれないのはどれか

  1. 集合管
  2. 尿細管
  3. ボウマン嚢
  4. 糸球体

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解答 1

ネフロン(腎単位)
= 腎小体(糸球体+ボーマン嚢)+尿細管

問題4次の組み合わせで誤りはどれか

  1. 前頭葉 - 運動性言語野
  2. 頭頂葉 - 嗅覚野
  3. 側頭葉 - 聴覚野
  4. 後頭葉 - 視覚野

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解答 2

前頭葉
運動野、運動性言語野(ブローカ中枢)

頭頂葉
体性感覚野、味覚野

側頭葉
聴覚野、嗅覚野、感覚性言語野(ウェルニッケ中枢)

後頭葉
視覚野

問題5 細胞小器官の働きの組み合わせで誤りはどれか

  1. ミトコンドリア ~ アデノシン三リン酸合成
  2. 滑面小胞体 ~ 蛋白合成
  3. 核 ~ 遺伝情報
  4. リソソーム ~ 細胞内消化

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解答 2

タンパク質合成は、リボゾーム(粗面小胞体)である。

問題6 弾性線維・平滑筋線維をもたない血管系はどれか

  1. 弾性血管
  2. 抵抗血管
  3. 交換血管
  4. 容量血管

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解答 3

交換血管 = 毛細血管

毛細血管は、一層の内皮細胞からなる血管であり、弾性線維・平滑筋線維ともに有しない

問題7基礎代謝量について誤りはどれか

  1. 摂食後12~14時間のエネルギー放出量
  2. 精神的・肉体的安静状態時必要なエネルギー放出量
  3. 性差は認められない
  4. 冬高く、夏に低くなる

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解答 3

基礎代謝量
覚醒時の生命維持に必要な最小限のエネルギー産生量

肉体的・精神的安静状態・摂食後12~14時間・20~25℃で計測
男性1500kcal、女性1200kcal
夏に低く、冬に高い 乳児期・思春期は他の年齢期よりも高い
飢餓で低下し、過食で上昇 甲状腺ホルモン・副腎ホルモンなどで上昇

問題8第3のてこはどれか

  1. 肘屈曲時の腕橈骨筋
  2. 片足立ち時の中殿筋
  3. 膝伸展時の大腿四頭筋
  4. 肘伸展時の上腕三頭筋

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解答 3

1.第2のてこ
2.第1のてこ
3.第3のてこ
4.第2のてこ

問題9次の組み合わせで誤りはどれか

  1. 水平面 - 顔を横に向ける運動
  2. 矢状面 - 足関節の背屈
  3. 前頭面 - 股関節の外転
  4. 矢状面 - 体幹の側屈

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解答 4

体幹の側屈運動は前頭面の運動です。

問題10病原体染色でないものはどれか

  1. グラム染色
  2. ベルリン染色
  3. グロコット染色
  4. チール・ネルゼン染色

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解答 2

ベルリン青染色 → ヘモジデリン染色
グラム染色 → 一般細菌
グロコット染色 → 真菌
チール・ネルゼン染色 → 結核菌

問題11次の組み合わせで誤りはどれか

  1. 抗利尿ホルモン分泌低下…尿崩症
  2. 甲状腺ホルモン分泌低下…クレチン病
  3. アルドステロン分泌増加…アジソン病
  4. インスリン分泌低下…Ⅰ型糖尿病

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解答 3

アルドステロン分泌増加
→コーン症候群(原発性アルドステロン症)

アジソン病
→副腎皮質ホルモン分泌低下

問題12健康の定義について正しいのはどれか

  1. 健康であることと平和を得ることは関係がない 
  2. 障害者でも社会との共存は可能である 
  3. 病気がなく、病弱でないことが健康である 
  4. ヘルシンキ宣言が引用される 

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解答 2

健康の定義
ヘルシンキ宣言ではなく、WHO憲章の前文が引用される

1.人間集団が健康であることは平和と安寧を得る上で不可欠である
3.単に病気がないとか病弱でないということではない
4.上記のとおり

問題13次のうち一次予防はどれか

  1. 子宮がん検診
  2. 理学療法
  3. 麻疹の予防接種
  4. 集団検診

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解答 3

1.二次予防
2.三次予防
4.二次予防

問題14 異常運動と疾患の組合せで正しいのはどれか

  1. 羽ばたき振戦 ― パーキンソン病
  2. アテトーゼ運動 ― ハンチントン舞踏病
  3. 痙攣 ― 低カルシウム血症
  4. ミオクローヌス ― 多発性硬化症

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解答 3

パーキンソン病は丸薬丸め様運動(の振戦)

多発性硬化症は企図振戦や眼振をみる

アテトーゼ運動…脳性小児麻痺

舞踏病様振戦…ハンチントン舞踏病

ミオクローヌス…突発的な筋肉の収縮 脳疾患(器質的な),神経精神症などでみる

問題15歩行について正しいのはどれか

  1. 随意性跛行 ― 先天性股関節脱臼
  2. 踵打ち歩行 ― パーキンソン病
  3. ぶん回し歩行 ― 脳梗塞
  4. 間歇性跛行 ― 中殿筋麻痺

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解答 3

先天性股関節脱臼はアヒル歩行,トレンデレンブルグ歩行

パーキンソン病は突進歩行,小歩症

中殿筋麻痺はトレンデレンブルグ歩行

問題16損傷について正しいのはどれか

  1. 挫創といったら機械的開放性損傷のことをいう 
  2. 減圧症は非機械的損傷に分類される 
  3. 熱傷は機械的損傷に分類される 
  4. 交通事故では単発性の外傷に注意する 

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解答 1

2.×減圧症(気圧による損傷)は機械的損傷である
3.×熱傷は非機械的損傷である
4.×交通事故では多発性の外傷に注意する

問題17腹部外傷について誤っているのはどれか。2つ選べ

  1. 歩行者における交通外傷では二次衝撃による腹部打撲を受けやすい 
  2. 交通外傷では非開放性損傷が起こりやすい 
  3. 腹部外傷におけるX線所見で左第7・8肋骨骨折がみられれば膵損傷を考える 
  4. 自動車運転者はハンドル外傷での損傷を受けやすい 

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解答 1・3

1.歩行者では一次衝撃による腹部打撲を受けやすい
3.X線所見で左第7・8肋骨骨折→脾損傷

問題18MMTについて最も筋力が強いのはどれか

  1. good
  2. normal
  3. fair
  4. trace 

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解答 2

MMT~normal(100%)→good(75%)→fair(50%)→poor(25%)→trace(10%)→zero(0%)

問題19骨形成不全症について誤っているのはどれか

  1. 長径成長障害
  2. 骨密度低下
  3. 易骨折性
  4. 容易に骨癒合 

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解答 1

骨形成不全症
長径成長(骨端軟骨)は正常だが骨膜の機能が低下するため、骨が折れやすくなってしまう疾患

問題20 正しいのはどれか。2つ選べ

  1. 法は公布の時から効力を生じる。
  2. 法は廃止により効力を失う。 
  3. 免許制度を設ける理由に、「衛生水準の向上を図る」がある。 
  4. 免許制度を設ける理由に、「健康保健適用の確保」がある。 

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解答 2・3

公布 ――― 施行 ――― 廃止
 (周知期間)  効力発揮中

免許制度を設ける理由に、業務内容的な文言は×と考えた方がいい。

問題21 柔道整復師の「業」で誤りキーワードはどれか。2つ選べ

  1. 反復継続の事実。 
  2. 金銭を受けたかどうか。 
  3. 人数は関係ない。 
  4. 回数は関係ない。 

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解答 1・2


反復継続の意思
報酬は関係ない
人数・回数は関係ない

問題22自立生活に必要なことのうち不適切なものはどれか

  1. 自分の仕事は自分でやり遂げる。 
  2. 地域活動に参加する。 
  3. 介助者に意思決定を委ねる。 
  4. 可能な範囲で社会的役割を果たす。 

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解答 3

自立生活に必要なこと

  1. 自分の仕事は自分でやり遂げること
  2. 地域社会のその日その日の生活に参加すること
  3. 一定の範囲での社会的役割を果たすこと
  4. 自分の意思決定すること
  5. 他人への心理的依存や身体的依存を最小にするように決意すること

問題23 現実的なリハビリテーションのうち誤りはどれか

  1. 医学的リハビリテーション 
  2. 教育的リハビリテーション 
  3. 職業的リハビリテーション 
  4. 介護的リハビリテーション 

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解答 4

リハビリテーションの分野

  1. 医学的リハビリテーション
  2. 教育的リハビリテーション
  3. 職業的リハビリテーション
  4. 社会的リハビリテーション

問題24骨傷・骨挫傷と呼ばれるものは次のうちどれか

  1. 亀裂骨折
  2. 骨膜下骨折
  3. 破裂骨折
  4. 骨膜損傷

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解答 4

骨傷・骨挫傷 → 骨膜損傷
こういった別名も今のうちにしっかりと把握すべきである。

問題25特発性骨折と呼ばれるものは次のうちどれか

  1. 病的骨折
  2. 外傷性骨折
  3. 疲労骨折
  4. 関節内骨折

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解答 1

特発性骨折 → 病的骨折

問題26 コーレス骨折の介達性発生機序は、屈曲骨折の何型になるか

  1. 1型
  2. 2型
  3. 3型
  4. 4型

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解答 2

上腕骨顆上骨折・橈骨遠位端部骨折
おおよそ屈曲骨折Ⅱ型である。

問題27 Salter Harrisの骨端軟骨板損傷分類で最も好発するものはどれか

  1. Ⅰ型
  2. Ⅱ型
  3. Ⅲ型 
  4. Ⅳ型 

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解答 2

Ⅳ・Ⅴ型は、予後不良

問題28 高齢者骨損傷について誤りはどれか

  1. 長期固定よっての二次的関節障害が発生しやすい。
  2. 骨緻密質においての骨折が多く発生する。
  3. 痴呆や全身の生活活動が悪い場合には、変形治癒もやむをえない
  4. 脱臼よりも骨折が多く発生する。

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解答 2

高齢者骨折好発部位
大腿骨頚部骨折
上腕骨外科頚骨折
橈骨遠位端部骨折
胸腰椎椎体圧迫骨折

いずれも骨海綿骨部での骨折が好発している。

プロフィール

西村 雅道

医学博士 柔道整復師 鍼灸師
一社)国際整体協会 和整體学院 インストラクター
和整體学院臨床センター センター長

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