柔道整復師国家試験対策【第113回:柔道整復学 骨折】
問題1顎関節前方脱臼において、骨頭を前方に固定するものはどれか。
- 咬筋
- 側頭筋
- 内側翼突筋
- 頬骨筋
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解答 1
1. 咬筋
問題2顎関節前方脱臼の症状で誤りはどれか。
- 閉口不能となり、咀嚼、談話困難となる。
- 上顎歯列は下顎歯列の前方に転位する。
- 頬は扁平となり、関節窩は空虚となる。
- 耳の前方に陥凹した関節窩を触れる。
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解答 2
2. 上顎歯列は下顎歯列の前方に転位する。
問題3肩鎖関節脱臼の第二度の特徴はどれか。
- 関節包や肩鎖靱帯の部分断裂
- 関節包や肩鎖靭帯、烏口鎖骨靱帯の完全断裂
- 関節包や肩鎖靱帯の完全断裂
- 不安定性が著明
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解答 3
3. 関節包や肩鎖靱帯の完全断裂
問題4肩鎖関節上方脱臼で誤っているのはどれか。
- Ⅱ度損傷は完全脱臼の型となる
- 突出変形を残しても大きな機能障害とならない
- Ⅲ度損傷は烏口鎖骨靭帯の完全断裂を認める
- 陳旧性になると石灰沈着をみる事がある
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解答 1
1. Ⅱ度損傷は完全脱臼の型となる
問題5肩関節脱臼について誤りはどれか。
- 烏口下脱臼
- 関節窩下脱臼
- 棘上脱臼
- 烏口突起上脱臼
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解答 3
3.棘上脱臼
問題6肩関節脱臼の整復法であるコッヘル法の手順で正しいのはどれか。
- 末梢牽引→肩関節内転→肩関節外旋→前方挙上→内旋
- 末梢牽引→肩関節外転→肩関節内転→前方挙上→内旋
- 末梢牽引→肩関節内旋→肩関節外転→前方挙上→内転
- 末梢牽引→肩関節内旋→肩関節外旋→前方挙上→内転
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解答 1
1.末梢牽引→肩関節内転→肩関節外旋→前方挙上→内旋
問題7肩関節脱臼について誤っているのはどれか。
- 鎖骨下脱臼では上腕は短縮してみえる。
- ヒル・サックス損傷では関節唇が裂離する。
- 関節窩下脱臼では上腕を挙手した状態に固定される。
- 烏口下脱臼では上腕軸はやや外転内旋位を呈する。
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解答 2
2.ヒル・サックス損傷では関節唇が裂離する。
問題8肘関節後方脱臼について誤りはどれか。
- 関節包の前面が損傷される
- 肘関節部に過伸展力が働いて発生する
- 肘関節は直角位に弾発性固定される
- 合併症に骨化性筋炎がある
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解答 3
3. 肘関節は直角位に弾発性固定される
問題9肘関節前方脱臼で合併しやすい骨折はどれか。
- 肘頭骨折
- 鉤状突起骨折
- 小頭骨折
- 外顆骨折
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解答 1
1. 肘頭骨折
問題10肘内障で正しいのはどれか。
- 肘関節外側に著明な腫脹を認める。
- 鎖骨若木骨折と鑑別が必要。
- 肘関節過伸展強制により発生する。
- 整復後に強固な固定を施行する。
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解答 2
2. 鎖骨若木骨折と鑑別が必要。
問題11月状骨脱臼について正しいものはどれか、2つ選べ。
- 成人男性に好発する
- 手関節過屈曲により発生する
- 掌側脱臼の頻度が高い
- 尺骨神経を圧迫しやすい
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解答 1・3
1. 成人男性に好発する
3. 掌側脱臼の頻度が高い
問題12第1中手指節関節について誤りはどれか。
- 背側脱臼が多い。
- 掌側脱臼は階段状変形を呈する。
- 水平脱臼は、徒手整復不可能である。
- 垂直脱臼は整復困難なことが多い。
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解答 4
4.垂直脱臼は整復困難なことが多い。
問題13母指中手指節関節脱臼について誤りはどれか。
- 過伸展が強制され発生する
- 背側脱臼の頻度が高い
- 掌側脱臼でZ字状変形を呈する
- 水平脱臼は整復が困難である
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解答 3
3. 掌側脱臼でZ字状変形を呈する
問題14近位指節関節脱臼で正しいのはどれか。
- 掌側脱臼が多い。
- 掌側脱臼は掌側板損傷を合併する。
- 掌側脱臼では、ボタン穴変形呈し易い。
- 正中索断裂時、受傷直後から変形を生じる。
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解答 3
3.掌側脱臼では、ボタン穴変形呈し易い。
問題15先天性股関節脱臼の徴候で誤りはどれか。
- アリスサイン
- パトリックサイン
- テレスコーピングサイン
- クリックサイン
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解答 2
2. パトリックサイン
問題16股関節後方脱臼の脱臼肢位はどれか。
- 屈曲・内転・外旋
- 伸展・外転・内旋
- 伸展・内転・内旋
- 屈曲・内転・内旋
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解答 4
4. 屈曲・内転・内旋
問題17股関節後方脱臼で誤っているのはどれか。
- 神経損傷の合併で足関節伸展障害を認める
- 股関節は屈曲、内転、内旋位に弾発性固定される
- 大腿骨頸部骨折の合併は整復障害となる
- 臼蓋前縁骨折を合併することが多い
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解答 4
4. 臼蓋前縁骨折を合併することが多い
問題18膝蓋骨外側脱臼の素因となるのはどれか。
- 前捻角15°
- 薄筋脆弱化
- FTA160°
- Q角16
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解答 3
3.FTA160°
問題19膝蓋骨外側脱臼で誤りはどれか。
- 内側広筋の強化を図る
- 内側支帯部に圧痛を認める
- 膝関節伸展位で弾発性固定される。
- 膝蓋軟骨損傷を伴うことがある。
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解答 3
3.膝関節伸展位で弾発性固定される。
問題20分裂膝蓋骨について誤りはどれか。
- 先天性のものである。
- 嵌頓症状が必発する。
- 男性に多く発生する。
- 外上方に骨片を認めることが多い。
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解答 2
2.嵌頓症状が必発する。
問題21膝関節脱臼について正しいのはどれか。
- 側方脱臼が多発する。
- 前方脱臼は完全脱臼が多い。
- 前方脱臼では膝関節屈曲位に弾発性固定される。
- 側方脱臼では、内側脱臼が多く発生する。
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解答 2
2.前方脱臼は完全脱臼が多い。
問題22リスフラン関節脱臼で誤っているのはどれか。
- 外側脱臼は足外縁に第5中足骨基底部が突出する
- 内側脱臼は足外側に突出した立方骨を触れる
- 前足部が母趾側へ転位したのを外側脱臼という
- 背側脱臼では指は伸展位となる
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解答 3
3. 前足部が母趾側へ転位したのを外側脱臼という
問題23第1中手指節関節脱臼で誤っているのはどれか。
- 垂直脱臼はZ字変形を呈する
- 背側脱臼は過伸展強制により発生する
- 掌側脱臼は側副靭帯損傷が合併しない
- 水平脱臼は観血療法の適応となる
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解答 3
3. 掌側脱臼は側副靭帯損傷が合併しない
問題24足趾の脱臼で多いものはどれか。
- 底側脱臼
- 背側脱臼
- 外側脱臼
- 内側脱臼
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解答 2
2. 背側脱臼
問題25肩腱板損傷で誤っているのはどれか。
- 棘上筋の損傷が好発する
- 疼痛誘発テストにスピードテストがある
- 肩関節屈曲、外転に制限を認める
- 三角筋前部線維に圧痛を認める
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解答 2
2. 疼痛誘発テストにスピードテストがある
問題26投球動作が発生機序とならないのはどれか。
- 肩峰下インピンジメント症候群
- SLAP損傷
- ベネット損傷
- 動揺性肩関節
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解答 4
4.動揺性肩関節
問題27誤っているのはどれか。
- SLAP損傷は肩関節唇損傷である。
- 肩峰下インピンジメント症候群の多くは棘上筋出口の狭小化により発生する。
- 肩関節前後動揺性の検査法としてサルカスサインがある。
- 肩甲上神経絞扼障害により棘下筋の萎縮がみられる。
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解答 3
3.肩関節前後動揺性の検査法としてサルカスサインがある。
問題28上腕骨二頭筋長頭腱の損傷について誤りはどれか。
- スピードテストが陽性になる
- 中年の肉体労働者に多い
- 激しいスポーツの結果、筋腱移行部が断裂する
- 断裂音は聞かれない
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解答 4
4. 断裂音は聞かれない
問題29野球肘の分類で誤りは次のうちどれか。
- 前腕回内屈筋群による損傷は内側型である。
- 肘頭の損傷は後方型である
- 上腕骨小頭の損傷は内側型である
- 外側型では加速期からフォロースルー期にかけて外反力がかかる
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解答 3
3. 上腕骨小頭の損傷は内側型である
問題30誤っているのはどれか。
- サルカスサイン — 動揺性肩関節
- フローマンサイン — 尺骨神経麻痺
- ドレーマンサイン — ペルテス病
- ファーレンサイン — 手根管症候群
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解答 3
3. ドレーマンサイン — ペルテス病
問題31末梢神経損傷を合併するものはどれか。
- ヘバーデン結節
- フォルクマン拘縮
- スワンネック変形
- デュプイトラン拘縮
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解答 2
2. フォルクマン拘縮
問題32誤っているのはどれか。
- 前骨間神経麻痺ではつまみ動作は障害されない。
- 後骨間神経麻痺では下垂指を呈する。
- 肘部管症候群ではフローマン徴候が出現する。
- パンナー病では特に利き腕の上腕骨小頭が壊死に陥る。
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解答 1
1. 前骨間神経麻痺ではつまみ動作は障害されない。
問題33大腿四頭筋の肉離れで誤っているのはどれか。
- 受傷直後に皮下出血が現れやすい
- 筋疲労時に多発する
- 大腿直筋に好発する
- 尻上がり現象が出現することがある
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解答 1
1. 受傷直後に皮下出血が現れやすい
問題34前十字靱帯損傷の検査法でないのはどれか。
- ラックマンテスト
- ドロワーテスト
- アプレイテスト
- Nテスト
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解答 3
3. アプレイテスト
問題35アキレス腱断裂で誤っているのはどれか。
- 足関節底屈は不能となる
- 疼痛は一般に軽微である
- つま先立ちが不能となる
- 完全断裂となることが多い
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解答 1
1. 足関節底屈は不能となる
問題36距腿関節損傷で誤っているのはどれか。
- 前距腓靱帯損傷が多い。
- 前方引き出しテストでは、外果下部に間隙が生まれる。
- 皮下出血斑は受傷直後では認められない。
- 裂離骨折となることがある。
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解答 2
2. 前方引き出しテストでは、外果下部に間隙が生まれる。
問題37足関節内返し捻挫の後療法において筋力強化が有用である筋はどれか。
- 短腓骨筋
- 後脛骨筋
- 長母趾伸筋
- 長指屈筋
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解答 1
1. 短腓骨筋
問題38誤っているのはどれか。
- 下腿前方区画はコンパートメント症候群を起こしやすい。
- アキレス腱炎は回内足や扁平足等のマルアライメントが発生因子となる。
- シンスプリントは単純エックス線写真で骨膜反応がみられる。
- 下腿三頭筋損傷は腓腹筋内側頭に好発する。
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解答 3
3. シンスプリントは単純エックス線写真で骨膜反応がみられる。
問題3924歳男性。柔道の練習中、相手に技をかける際に、腰部に激痛を感じて負傷した。時間が経過するとともに、腰部以外に大腿部後面に痺れを伴った痛みも感じるようになった。この損傷で適切でない検査法はどれか。
- ケンプ(Kemp)テスト
- ブラガード(Bragard)サイン
- SLRテスト
- ジャクソン(Jakson)テスト
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解答 4
4. ジャクソン(Jakson)テスト
問題40アキレス腱断裂について誤っているのはどれか。
- 断裂部位はアキレス腱狭窄部が最も多い。
- アキレス腱は他の腱に比べて修復力が旺盛である。
- 歩行困難となる。
- 受傷初期は足関節0°として副子固定を行う。
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解答 4
4. 受傷初期は足関節0°として副子固定を行う。
問題41痺れの誘発もしくは増悪を陽性所見とするテスト法はどれか。
- TFCCストレステスト
- ファーレンテスト
- フィンケルスタインテスト
- ニュートンテスト
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解答 2
2. ファーレンテスト
問題4230歳男性。野球歴20年の草野球の投手。試合が重なり連投が続いており最近になり投球動作のコッキング期に肩後方に疼痛と脱力感を感じるようになる。 肩関節の外転・外旋を強制した際に肩の後方に疼痛があり同部位に圧痛も出現した為に病院を受診。単純X線撮影では上腕三頭筋長頭起始部付近に骨棘を確認することができた。 最も考えられるのはどれか。
- SLAP損傷
- ベネット損傷
- 凍結肩
- 石灰性腱炎
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解答 2
2. ベネット損傷
問題4385歳女性。スーパーで倒れているのを店員が発見し、来所。来院時、肩が上がらないと聴取し、診察したところ負傷原因は不明。上腕内側に皮下出血があり、骨頭は肩峰下に触知した。上腕はやや外転している。この損傷で誤りはどれか。
- 腋窩動脈損傷を合併する
- 神経損傷の合併では肩外側の感覚障害がみられる
- 3週間で固定を除去する
- 早期に等尺性運動を開始する
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解答 3
3. 3週間で固定を除去する
問題4422歳の男性。大学野球部に所属しており練習後に投球練習を毎日行っていた。約1ヶ月前から投球動作時の疼痛を感じていたが、最近になり疼痛は一段と強くなり夜間就寝時にも生じるようになった。来院時の単純X線像では異常所見は確認されなかったが大結節部に圧痛があり肩関節外転90°時にクリック音と疼痛を訴える。 最も考えられる損傷はどれか。
- インピンジメント症候群
- 上腕二頭筋長頭腱損傷
- 石灰沈着性腱板炎
- リトルリーガーズショルダー
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解答 1
1. インピンジメント症候群
問題4560歳男性。植木職人。煙草とお酒が大好きで毎日大量に摂取する生活を続けている。糖尿病と高脂血症の既往がある。ある日仕事中に違和感を感じ両手の手掌部にかたいしこりがあるのに気が付く。あまり気にせずに放置していたところ両側の第4指のMP関節が屈曲していき、更に放置していた結果PIP関節も屈曲してしまい第4指の完全伸展が制限されてしまった。DIP関節には屈曲はみられなかった。 最も考えられるのはどれか。
- ばね指
- スワンネック変形
- へバーデン結節
- デュプイトラン拘縮
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解答 4
4. デュプイトラン拘縮
問題4650歳女性。フライパンが持てなくなったと言って来院。手関節や第一指を動かすと疼痛を認め、フィンケルシュタインテスト陽性であった。原因として考えられる筋はどれか。
- 短母指外転筋
- 長母指伸筋
- 短母指伸筋
- 長母指屈筋
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解答 3
3. 短母指伸筋
問題4760歳男性。車の助手席に同乗中に交通事故にあい、股関節周辺部を損傷する。下肢の機能は全廃している。ローゼルネラトン線状に大転子は位置しておらず、受傷数十分後から下腿部全域に及ぶしびれ感が出現している。下肢長の計測は、健側と比較して変化を認め、鼡径靭帯部中央部の抵抗感は消失している。最も疑われるものはどれか。
- マルゲーヌ骨折
- 大腿骨頚部内側骨折
- 股関節後方脱臼
- 股関節中心性脱臼
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解答 3
3. 股関節後方脱臼
問題4845歳男性。特に思い当たる原因はないが両側の股関節部痛と大腿部痛を訴えて来院する。お酒が好きで毎日かなりの量のアルコールを摂取している。また別の疾患で長期にわたってステロイドの投与を行っているとの事。 最も考えられる疾患はどれか。
- 大腿骨頭すべり症
- 単純性股関節炎
- グロインペイン症候群
- 特発性大腿骨頭壊死症
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解答 4
4. 特発性大腿骨頭壊死症
問題4916歳の女性。サッカープレー中、ボールを追っていた際に転倒し左膝部を損傷した。関節内の腫脹が著明であり、整形外科に受診した際に前十字靱帯損傷と診断された。2ヶ月後に再建手術を行うことが決定しており、それまでの後療法を依頼された。 行うべきなのはどれか。2つえらべ。
- 大腿部の筋力強化訓練
- アスファルト以外の場所でのランニング
- バランスパッド上での身体協調性訓練
- 膝関節の関節可動域訓練
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解答 1・4
1. 大腿部の筋力強化訓練
4. 膝関節の関節可動域訓練
問題5016歳女性。ハンドボールプレー中に転倒し、左膝部を負傷した。受傷直後から疼痛と膝の不安定感を訴え、プレー続行は困難であった。時間の経過とともに腫脹が増大し、膝関節の屈曲が著しく制限されている。ラックマンテスト陽性、マックマレーテスト陰性、側方動揺テスト陰性であった。 この外傷について誤っているのはどれか。
- 筋力訓練は膝関節伸展運動から始める。
- 固定による大腿部の筋萎縮が著明である。
- 着地動作等の正しい動きを習得させることが重要である。
- MRI撮影による詳細な画像診断が必要となる。
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解答 1
1. 筋力訓練は膝関節伸展運動から始める。
問題518歳男児。運動した後に右の大腿遠位部~膝関節前面付近の疼痛を訴え足を引きずるようになったのに母親が気づき病院へ来院。最近の外傷の既往はない。右の股関節や足関節には疼痛や可動域制限はなく患側大腿前面を腹につける事が可能である。 最も考えられるのはどれか。
- ペルテス病
- チャーリーホース
- 大腿部骨化性筋炎
- 特発性大腿骨頭壊死症
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解答 1
1. ペルテス病
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