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和歌山県後期高齢者 療養費の適正強化へ
2012/07/23
国保新聞によると、後期高齢者医療制度加入者は全国に約1450万人おり、その約1%にあたる14万4504人が和歌山県後期高齢者医療に加入している。
県の後期高齢者医療費は23年度が1284億円規模で全国(13兆1884億円)のおよそ1%、1人当たり医療費は88.9万円で全国平均(90.8万円)を下回っている。一方で、1人当たり療養費(柔整、鍼灸、あん摩・マッサージ)は全国的に見て高い傾向だ。21年度は1万7364円で、大阪府、東京都に次ぐ全国3位となっている。療養費の内訳は、鍼灸が2位(3305円)、柔整は3位(1万912円)、あん摩・マッサージは12位(2173円)で鍼灸と柔整が高い。
鍼灸、あん摩・マッサージは受療回数が際立って多く、厚労省によると1か月16回以上の頻回施術の割合(22・23年度平均)は、鍼灸が全国平均10.6%だったのに対し、県は16.0%と大阪府に次いで第2位。あん摩・マッサージは23.7%(平均8.5%)で全国トップに位置する。
不正請求に対する姿勢を明確にするため、県広域連合は23年6月に「療養費適正化特別対策班」を業務課に設置。主な業務を①療養費支給申請書等の調査、②被保険者等に対する質問、③施術所の任意に基づく施術記録等の閲覧、④不正利得の徴収等、⑤療養費代理受領の取り扱い中止に関する業務―とし、不正が疑われる事案の徹底した調査を行っている。
また柔整の施術療養費に関しては、今年3月に厚労省から保険者に対し適正化に向けた取組みを要請する通知が出されたことを受け、県広域連合でも7月議会で予算を計上して電話照会を実施。多部位、長期、頻回施術の被保険者調査に乗り出している。
<ニュースソース>
国保新聞(2012/07/20)