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接骨院が療養費不正請求 / 三重
三重県警は6日、県市町村職員共済組合(津市)に療養費を不正請求し、十数万円をだまし取ったとして、尾鷲市の接骨院「いとう整骨院」経営、柔道整復師の伊藤圭(39)と、弟で三重紀北消防組合消防士の伊藤誠(37)の両容疑者を詐欺容疑で逮捕した。接骨院や誠容疑者が勤務する消防署出張所などを家宅捜索した。
逮捕容疑では、両容疑者は療養費をだまし取ろうと共謀。弟が同僚の消防士3人の保険証番号を兄に教え、実際に受けていない施術を接骨院で複数回受けたように装って請求書を作り、昨年1~8月にかけて共済組合に架空請求していたとされる。委任状には弟が同僚に「人助けだと思ってほしい」などと頼み、署名させていたという。
また接骨院には同組合の消防士や市職員ら約20人が施術を受けた記録が残っており、県警は逮捕容疑以外にも不正請求がなかったかや、同僚の消防士らが不正請求を知っていたかについても調べている。
組合管理者の岩田昭人同市長は同日、同組合消防本部で記者会見し、不祥事を謝罪した。同組合では、昨年12月に消防士が公然わいせつ罪で略式起訴される事件があったばかりで、冒頭で岩田市長が「度重なる事件で住民への信頼を大きく傷つけた。再発防止に向け一丸で取り組みたい」と謝罪した。
三重紀北消防組合は、消防士の一人が接骨院で受診したかどうか共済組合から問い合わせを受けて上司に相談したことから、昨年10月末から職員から事情を聴くなどの内部調査をしていたという。伊藤誠容疑者の処分については、捜査の結果をみて判断するという。
<ニュースソース>
中日新聞(2012/02/07)
http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20120207/CK2012020702000105.html